“圧倒的な当事者意識”があるかどうかをヒアリングされている
こんにちは。アクシスコンサルティングの福原です。
先日、とある企業の新規事業開発部のマネージャーにご来社頂き、募集ポジションの採用要件や募集背景についてミーティングを行いました。
「医療×IT」の切り口で事業を展開し、業界内でも高い成長性を誇る同社。今回の募集は、新たな事業を創り出すビジネスプロデューサーです。
この採用ターゲットについて、コンサルタント経験者の可能性を伺ったところ、『必ずしもマッチしない』との回答がありました。
マネージャー曰く、『コンサルタントは様々な業界・企業の課題解決の経験・ナレッジを持っており、大変優秀な方が多い。しかし、新規事業に携わる上で大事なことは“自身で決定を下し、泥臭くやり続けられるか”』とのこと。
この点、コンサルタントは高度な課題に取り組むものの、決定そのものはクライアントに委ねます。そのため、コンサルタント経験者の面接をする際には、以下の点をじっくりとヒアリングするそうです。
●プロジェクトにおいて、圧倒的な当事者意識を持って主体的に取り組んできたか
●評論家ではなく、クライアントの懐に入り込んで支援をしてきたか
●自身のキャリアビジョン価値観が明確でブレがないか
お話を伺い、特に“圧倒的な当事者意識”という言葉がキーワードであると感じました。
このように考えると、コンサルタント経験者を求める事業会社は多いものの、それ自体は必須要件ではなく、尚可要件であるケースが多いのではないかと思います。
事業に取り組む“覚悟”があるのかを面接前に熟考することが大切
事例をもう一つ。
私が担当している外資素材メーカーの製造部長ポジションにて、大手コンサルティングファームに在籍されている方がカジュアル面談をした際の事例です。
この面談では副社長にご対応頂き、会社のビジョンや事業内容・期待する役割・社風など、ざっくばらんにお話し頂きました。
企業側からは、ご本人のスキルや専門性は申し分ないとの評価がありましたが、一点、副社長からご本人へ『事業会社ではひとつの事業・商材に長く携わることになるため、事業会社にエグジットする際には“覚悟”が必要』とのお話がありました。
ご本人も面談を通してこの点の大切さを理解され、『自身はコンサルタントとしてのキャリアを継続すべき』という結論を出されました。
このように、コンサルタントからのエグジットでは、面接で“圧倒的な当事者意識”をアピールする必要があると同時に、ご自身にも本当にその“覚悟”があるのかを熟考することが必要になります。
これらのことは、企業と直接面談をし、生の情報を収集したからこそ気づけることも多いはずです。
ご関心を持たれた方は、是非お気軽にご連絡ください。
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