転職活動中の求職者の中には、転職エージェントでの相談で、キャリアアドバイザーに「自分がいかにハイクラス人材か」アピールしたい人もいるかもしれません。
少しでも条件の良い求人を紹介してもらうため、自分を大きく見せたくなるのは誰でも同じ。
しかし転職エージェントには、ある程度「本音」をぶつけることが重要です。
本音で語り合える関係になることで、自分の適性や不安材料も考慮した、理想的な求人に巡り会える可能性が高まります。
【目次】
転職エージェントの面談で本音を隠すと早期離職につながる可能性も
転職エージェントに本音を伝えない場合、以下のような事態に陥るかもしれません。
・自分を大きく見せすぎて、実力に合わない求人を紹介された結果、入社後に業務で苦労して離職につながる
・退職理由をごまかした結果、自分の弱点を考慮した求人を紹介されず、転職先でも前職と同じ理由で離職してしまう
・面接が苦手なのに「得意」と嘘をついて対策をおろそかにした結果、自分の実力より低い企業の内定しかもらえず入社後に後悔する
入社後に後悔して離職する可能性を下げるためにも、転職エージェントには等身大の自分について正直に伝えることが大切です。
もちろん前職に関する長すぎる愚痴や悪口などは控えましょう。
前職に不満があった場合も、どう不満だったのか、文句にならないよう伝えることが大切です。
退職理由を説明する際は「相手に不快感を与える言葉」を使わず、「相手を納得させる表現」で伝えれば問題ありません。
また別の転職エージェントに登録し、すでに応募した企業がある場合は、必ず社名を伝えることが大切。
同じ企業に複数の転職エージェント経由で応募するのはNGであるためです。
気を付けるべき点を意識して、転職エージェントには不安や悩みを打ち明けましょう。
転職エージェントも面談では本音で話してもらいたい
今は転職マーケットが活況です。つまり、売り手市場。
従って、書類を出せば不景気よりは圧倒的に通過しやすい状況です。
そのような環境ゆえに、ご相談に来られた方に対して「どの程度の企業を受けるか」と訊ねる際は、転職エージェントとしても結構気を遣います。
それこそ自分を大きく見せようと、自信に満ち溢れている方を見ると、
「無理にご自分を作っていらっしゃるな…」
と気づいてしまうことも多いです。
どのような転職エージェントも、候補者の嘘や誇大広告のような言葉の裏にある真実をすぐに見抜いてしまいます。
最適な求人を紹介したいにもかかわらず、実力より上の求人を希望されてしまうと、本当におすすめしたい求人を紹介しにくいものです。
結果的に、せっかく利用していただいたにもかかわらず、候補者に適切なサポートができなくなってしまいます。
だからこそ候補者の皆様におかれましては、理想的なマッチングを成功させるためにも、転職エージェントに本音をぶつけていただければと思います。
中には、
「大手エージェントの話を聞いた後に来ました」
「10社20社どんどん受けろ、と大手エージェントで言われた」
という方も多いです。
今のマーケットで、それなりに良い経験を積んでいれば、書類には順調に通ります。
20社応募したら、人によっては7〜8割は通ります。
書類通過すると、当然面接がセットされるわけですが、それだけ市場価値の高い人は日常業務も忙しいものです。
平日19時頃からの面接時間を確保できるのは週に1日か、せいぜい2日がやっとというのが実態。
そのような中で10社、15社と書類通過してしまうと、確実にスケジュールが破綻します。
私の元にご相談に来てくださる方で、既に多数応募されている方もいますが、
率直に、
「それだけ受けていると面接まわらないよね」
と言いたくなってしまうことが多々あります。
それでも私を含む転職エージェントは、
「興味があればとりあえず応募したら?」
と伝えることが多いです。
ただしこれは、あくまで「面接を通じて情報収集もできるだろう」という意図があってのもの。
そもそも受けきれないぐらいに忙しいのであれば、言われるがままにガンガン受けることを私たちは望んでいません。
少なくとも面接をまわせる程度に受けるようにしましょう。
また、一度落ちてしまった企業にもう一度チャレンジできるのは、一定期間経ってからです。
数年後、景気が悪化した際に選択肢が狭まるリスクもあります。
今後のことも踏まえ、応募する前に、一度立ち止まってみましょう。
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今回は、転職エージェントとの面談において気を付けることとして、本音で話すことの大切さをお伝えしました。
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