戦略コンサルの面接では、ケースインタビュー(ケース面接)が実施されることがしばしばあります。
今回は、ケースインタビューを乗り越えるための5つのフレームを紹介するので、ここですべてマスターしていきましょう。
【目次】
ケースインタビューを解くための5つのフレーム
定石のフレームワーク
ケースインタビューを解くためのフレームとしての基本的な概念として以下の5つが挙げられます。
- PPM
- ファイブフォース
- 7S
- 4P
- 5C
これらの一部は70年代から脈々と受け継がれてきた定石の概念であり、現在では更に進化発展されたものや解釈がいくつか存在するもあるのですが、基本として押さえておきたいフレームです。
PPM
Products Portfolio Managementの略で、企業の資源配分の見地から、各事業の注力度合いを判断するための概念。1960年代にボストン・コンサルティング・グループにより考案されました。
当該業界(もしくは商品)における市場の成長率や占有率(シェア)それぞれの高低の組み合わせで分類し、「花形(Star)」「金のなる木(Cash Cow)」「問題児(Question Mark/Wild Cat)」、「負け犬(Dog)」の4つのフィールドに分け、経営戦略上、集中すべき製品・商品を分析する手法です。
※現在では、これをベースに進化発展したフレームワークがありますが、基本として認識していたい概念です。
ファイブフォース
主に新規参入時に使うフレームで『競争の戦略』(マイケル・ポーター著)で広く学会やビジネス界に知れ渡った、企業の外的環境の中心となる業界構造の分析に基づいて事業戦略を策定するための概念です。具体的には、「供給企業の交渉力」「買い手の交渉力」「競争企業間の敵対関係」という3つの内的要因と、「新規参入業者の脅威」「代替品の脅威」の2つの外的要因、計5つの要因が業界内の競争に影響を与えるという考え方です。
7S
マッキンゼーが提唱した概念で、組織の効率性や戦略立案といった『組織内』に視点をフォーカスしたフレームワークです。
Shared Value(社員の価値観)を中核に置いて、何を目的とした組織なのかを表すStrategy(戦略)、Structure(組織構造)、Systems(組織運営)の3つのSと、その目的に見合ったソフト面を表すStaff(人材)、Style(組織風土)、Skills(スキル)の3つのSを合わせて、組織を成立させる7Sであると定めています。
4P
特定の商品(サービス)を市場展開するためにマーケティングプランを立案する時に、留意しなければならないポイントをまとめた概念で、売り手側の視点に基づいています。
具体的には、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の4つを指します。
5C
自社のビジネス環境をCustomer(顧客)、Competitor(競合)、 Company(自社)の3つの視点から分析、課題抽出、改善案の立案を行う『3C』という概念をベースとして考えることにより、事業環境の変化を、より網羅的な視点で押さえるときに使う概念です。
Context (文脈)、Collaboration (協働)を加えたものを『5C』と呼びますが、『3C』に加えるCは諸説分かれています。
4Pが売り手側の視点で捉えられているのに対し、買い手側(顧客)の視点に立っている。これら5つのフレームワークうまく活用した上で、前提をしっかりと、飛躍せず、モレ・ダブリのないように、解くことがケースインタビューを攻略するポイントとなります。
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>ケースインタビューに関する記事
【ケース面接対策】代表的な4パターンと例題・解答まで【戦略コンサル転職希望者の方向け】
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/casefour_pattern
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今回は、ケースインタビューを解くための5つのフレームを紹介しました。
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