【目次】
- 戦略コンサルタントはいわばトップアスリート、基礎スキルはもちろん「他を凌駕する専門性」が必要
- クールでスマートな頭脳集団というイメージとは裏腹に、肉体的・精神的タフさが求められる
- PE投資担当、経営企画など、戦略コンサルで得られるスキルが評価されるポストコンサルのポジションも多い
- 戦略コンサルに入るには?「ケース面接で解答を出しても不合格」というパターンも
- 仕事内容やクライアントとのかかわり方を変えるため、戦略系コンサルから総合系コンサルに転職するケースも
戦略コンサルタントはいわばトップアスリート、基礎スキルはもちろん「他を凌駕する専門性」が必要
戦略コンサルタントに必要なスキルとしてよく言われるのは「論理的思考力」や「高い対人関係能力」、「問題解決能力」、「プロフェッショナルマインド」、そして「体力」といったあたりでしょうか。
どれも必要なスキルであり資質です。ただ、これらは戦略コンサルタントとしての必要条件ですが、条件を満たしているからといって戦略コンサルタントになれるとは言えません。
例えるならトップアスリートが人並み以上の基礎体力、運動能力を兼ね備えているのと同じ。
大手企業の経営層に、数千万~数億円といったコストをかける必然性を感じさせる価値を提供するには、上記のベースとなるスキルに加えて、何かしらの専門領域において他を凌駕する突出した能力が求められるのです。
クールでスマートな頭脳集団というイメージとは裏腹に、肉体的・精神的タフさが求められる
戦略コンサルタントというと、機能的なオフィスでクールに、スマートに頭脳労働に励んでいる。そんなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらそれは誤ったイメージです。
トップマネジメント層との対話を通じて、経営の課題を解決に導くのが仕事ですが、得てして企業トップが課題と感じていることと、現場には乖離があります。
クライアントの高い要望に応えるために、汗をかいて現場を知り、課題を浮き彫りにし、そして期待以上のアウトプットを出すために議論を続ける。
プロジェクトを成功に導くためには、肉体的にも精神的にもタフさが要求されます。しかし、だからこそやりがいがあるのも事実。挑戦したい方はぜひビジネス界のトップアスリートを目指してみてください。
PE投資担当、経営企画など、戦略コンサルで得られるスキルが評価されるポストコンサルのポジションも多い
PE投資におけるデューデリジェンス・バリューエーション、経営企画・社長室における経営戦略策定など、戦略コンサルやストラテジーユニットで培うスキルが活かせるポストコンサルポジションも多くあります。キャリアが広がるという観点からも魅力的な環境と言えるでしょうか。
ただし、戦略コンサルでの出身の方にありがちな落とし穴にも注意が必要なようです。
(例)
- 現場での情報収集を怠り、数字主導の実現不可能な計画をつくってしまう
- 企画や計画の立案ばかりで自分では何も実行せず、「元コンサル」のレッテルを貼られてしまう
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戦略コンサルに入るには?「ケース面接で解答を出しても不合格」というパターンも
では、戦略ファームの選考においては何を見ているのでしょうか。選考では「ケース面接」がおこなわれることが多いです。フェルミ推定(測定できない数を論理的に概算する)や、市場規模の算定、実際のビジネスを例にしたものなど、色々な課題が出されます。
しかしながら誤解してはいけないのが、「ケース面接でうまく答えること」が合格の条件ではないこと。
例えば、面接官に論理の穴を指摘され、必死に反論した。解答を出すことに一生懸命になりすぎて、相手の言うことに聞く耳を持たない。よくある失敗パターンです。
面接官の多くは、プロジェクトをまわしているコンサルタント。将来の同僚として一緒に仕事をしたいかどうかが見られます。
すなわち、ポジティブに、建設的な議論が行えるかどうか、マイナスな指摘を受けた時に落ち着いて対応できるか、心地よいコミュニケーションがとれるか、そうした点が選考において重要なポイントとなります。
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仕事内容やクライアントとのかかわり方を変えるため、戦略系コンサルから総合系コンサルに転職するケースも
ブランド力があり、年収も総合系ファームより高いケースが多い戦略コンサルですが、実はより長いスパンで具体的にCxOの案件に関わりたいと望み、戦略系ファームから総合系ファームに転職する方も中にはいらっしゃいます。
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