コンサルタントに学歴は不可欠？ 高学歴が必要？ 中途/新卒、戦略系/総合系でのフィルターの違い

【目次】

1. コンサルに学歴フィルターはあるのか？コンサル出身の経営者は高学歴のケースが多い
2. 学歴はファームが求めるデリバリーの内容によって影響される
3. 最近では外資戦略ファームでも「高学歴」よりも「経験」が求められ始めている

コンサルに学歴フィルターはあるのか？コンサル出身の経営者は高学歴のケースが多い

「コンサルタント」という職種について、皆さんはどのようなイメージをお持ちですか？

「エリート」「頭脳派」「頭が切れる」、そして「高学歴」といった感じでしょうか。

コンサル出身の経営者の学歴を見てみると、確かにそうそうたる学歴の方が多いです。

• マッキンゼー社出身の大前研一さん（株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長）は早大理工⇒東工大院⇒MIT卒
• BCG社出身の岩瀬大輔さん（元ライフネット生命保険取締役会長）は東大⇒ハーバード・ビジネススクール卒
• ベイン・アンド・カンパニー出身の笹沼泰助さん（アドバンテッジパートナーズ 代表パートナー）は慶應⇒ハーバード大学院卒
• PwC Strategy&（元ブーズ・アレン・ハミルトン）の川上潤さん（GEヘルスケア・ジャパン株式会社 元代表取締役社長）は東大経済卒

などなど。

しかし、コンサル業界に就職したければ高学歴が不可欠か？学歴フィルターで明確に採用基準が決まっている（学歴ロンダリング）のか？というと、実はそうとも言えないのです。

学歴はファームが求めるデリバリーの内容によって影響される

ファームが人を採用するかどうかは、おおざっぱに言えば「地頭+伸びしろ+経験」の総合計が採用基準に達しているかで決まっています。そして、重視するポイントは会社毎に異なります。

例えば前出の「マッキンゼー社」「BCG社」などは「戦略ファーム」に分類され、企業の針路を左右する経営戦略を課題として扱います。

経営戦略案件を複数扱った〝経験〟のある方はかなり少ないため、必然的に〝地頭〟や〝伸びしろ〟を重視した採用を行うことになります。

また、戦略ファームは少数組織のため、採用も門戸を広くというよりは絞って実施します。その結果、〝地頭〟や〝伸びしろ〟のある可能性の高い「高学歴者」に絞って採用活動を実施することが多くなるのです。

一方、幅広い企業の課題を扱う「総合系ファーム」などでは、今までの〝経験〟を活かせる可能性が高くなります。また、扱う課題が多いため、ターゲットは絞りすぎずに幅広く採用活動を実施するケースが多く見られます。

最近では外資戦略ファームでも「高学歴」よりも「経験」が求められ始めている

では、実際のところ現在の採用ターゲットはどのようになっているのでしょうか？

新卒・第二新卒などの経験による加算がない採用の場合、戦略ファームを除く多くの日系・外資系コンサルの学歴ボーダーは、一般に大卒、平均よりも上の大学以上です。しかし、中途採用では、経験次第で地頭を担保する〝学歴〟のハードルが緩和されます。

例えば総合系ファームでは経営企画・事業企画・IT経験者は歓迎ですし、中小企業向けファームでは顧客との関係構築が不可欠の為、営業経験者を求めています。

企業側の募集要件にマッチする経験がある場合は、いわゆる「偏差値」はそこまで重要視されません。また、その時々の採用の温度感によっても学歴の重視度は変わってきます。

また、地頭を求める戦略系コンサルティングファームでも、現在はテクノロジーの進化に伴い、テクノロジー部門が続々と新設され、戦略とテクノロジーを掛け合わせた実行支援やデリバリーを手掛ける動きが加速しています。

その結果、現在は、データサイエンティストやSEなどの「テクノロジー出身者」や、PMIコンサルティング等、企業への「ハンズオンでのコンサル経験」を有する人材の採用ニーズが高まっています。

そのため、採用においては学歴よりも経歴・スキルの重要性が強まっており、かつては高い英語力を求められていた外資戦略系ファームでも「入社後のキャッチアップでも可」と言われるケースも出てきました。

参考：戦略ファームの採用動向＆求人情報

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今回はコンサルティングファームでの就職・転職における「学歴フィルター」についてお伝えしました。

次のキャリアを模索・検討されている方はぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。