プレスラボとは?
11月1日、下北沢の本屋B&Bで開催されたプレスラボのトークイベント、小川たまか×カツセマサヒコ×大矢幸世×梅田カズヒコ「Web系編集プロダクション・プレスラボが語る”ネット記事制作に未来はあるのか”」に潜入してきました。
プレスラボとは、ご存じの方も多いかと思いますが、ダイヤモンドオンライン、日経トレンディネット、マイナビウーマン、ウートピなど、インターネットメディアの記事制作、サイボウズ式などの企業のオウンドメディアの記事制作、企業のSNSの運営などをおこなう編集プロダクション。
社員は8名と小規模ながら、インターネット業界の編集プロダクションとしては、トップの実績を誇る注目の会社です。
「Twitterで世の中は変えられないけど、人一人の人生を変える力はあるんだ」
byカツセマサヒコ
登壇者は、代表の梅田カズヒコ氏、Yahoo! ニュース個人のオーサーとして性犯罪やワークライフバランスなどの社会派のテーマを中心に執筆する小川たまか氏、業務中にTwitterに没頭し、1年で1万超えのフォロワーを獲得したカツセマサヒコ氏、『鹿児島カフェ散歩』の著者大矢幸世氏の4名。
まずは、自己紹介とプレスラボに入社するまでのいきさつなどについての話から。
小川さんは、大学院に通っていた頃、芸者さんをされていたとか! 代表の梅田氏がmixiに掲載したライター募集に応募し、今に至るそうです。
大矢さんは特に実績がないままに「自称ライター」として活躍を始めたというから驚きです。
カツセさんはサカイエヒタさんがTwitterで生計を立てているのを見て、「Twitterで世の中は変えられないけど、人一人の人生を変える力はあるんだ」と思ったことからTwitterを始めたそうです。
炎上を防ぐには?
始めのトークテーマは「炎上を防ぐには?」「炎上やネット上の罵詈雑言の心構え」。
プレスラボの対策としては、確かな情報を集める、できるだけ多くの人のチェックを入れる、などなど。
また、受け手の気持ちを汲めない発信者の「曖昧さ」が原因になることもあるとか。うまいライターは曖昧な部分に触れない、とのことでした。賛否両論があることは当然のことですが、一度、受け手の気持ちを考えることが大切なのですね。
続いて、「webライターとお金について」。紙媒体と比べて、Webの原稿料は安いと言われていますが、どうなのでしょうか?
実際、文字制限がない分、3000字のところ5000字書いても原稿料は同じ。そこを考えると安いかもしれない、と大矢さん。
一文字当たりの原稿を比べれば確かに安いかもしれないが、雑誌の場合文字数を抑えなければいけないので一概に高い安いはない。ただ、Webのほうが将来性があるのは間違いないと梅田さん。
小川さんが「そろそろ『Webは原稿料が安い』とTwitterなどで言及するのを止めませんか? 気持ちはわかるけれど、それは自分のクライアントに言えばいいことだし、つぶやきを目にした他の発注者が価格を安く設定する要因にもなっていると思う」と仰っていたのが印象的でした。
関心を持ったネットコンテンツ
来場者がかなり前のめりで聞いていたのが、最前線で活躍するみなさんが関心を持ったネットコンテンツ。
「青森県弘前市長と飲み会をしてきた話」
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/kurashi/ijuu/2yoppy.html
「どうでもよしこさん」
http://doudemoyoshiko.hatenablog.jp/
「市長って本当にシムシティが上手いの? 千葉市長とガチンコ勝負してみた」
http://omocoro.jp/kiji/62020/
「Twitterにも編集が必要? 共感されるツイートを作るまでの過程を晒してみた」
http://liginc.co.jp/182169
「金麦 琥珀のくつろぎ」
http://www.kayac.com/service/client/1286
「炎上マーケティングばかりしているからイケダハヤトの家を燃やしに行った話」
http://liginc.co.jp/189855
「ハル・ベリーが3度目の離婚。すでに十分大変な懐と、今後のキャリアに与える影響は?」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20151028-00050898/
「本田はいた。宇佐美はいなかった」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shimizuhideto/20151015-00050511/
「かっぴーのSNSポリス」
http://kakeru.me/twitter/snspolice-1/
「カツセマサヒコ」
https://twitter.com/katsuse_m
真面目なものから笑えるものまでいろいろですが、どれも多くのPVを獲得し、世間の注目を集めたコンテンツ。秀逸な企画も多数あり、大変勉強になりました。
今回のイベントは、Webコンテンツ制作の最前線で働く方々の声を聞くことができたという意味で、とても有意義なものになりました。
「Web編集者に求められること」というテーマの中で、大矢さん、梅田さんのお二人が「めげない心」というのを挙げていましたが、Webは良くも悪くもすぐに反応がわかる媒体です。批判を受けたり、誰からも反応がないなかでもみんな書き続けているのですね。
自分で原稿を書くときはもちろん、誰かに原稿を依頼するときにも、今回のイベントで聞いた話を思い出してみます。プレスラボのみなさま、貴重なお話をありがとうございました。
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