東洋経済「職場のお荷物か? 戦力か? ワーキングマザー」というタイトルの記事が発表されたのは、ごく最近のこと。
タイトルだけを見るととても不快に感じられますが、女性の昇進がはばまれる状況が生じているのは、残念ながら事実です。
IT・コンサル業界は女性が優遇されやすい一方、昇進できるのは結婚・子供の気配を感じさせない人
2010年代、私が担当していたIT・コンサル業界の中途採用現場から、女性の待遇について以下のようなお話を伺いました。
・IT・コンサル業界は女性が少ないので、中途採用で優遇されるのは間違いない。
・しかし、育休後の転職などはハードルを下げない限り、厳しい環境。
・同時に、育休後の女性を中途採用・キャッチアップさせる受け皿はできていない。
・中途採用で、「子供が出来てもフロントで働きたい」と言っていたので採用したのだが、育休後に「やはりバックオフィスに行きたい」と言い出すことで、ますます中途採用での育休後のハードルは高くなってしまっている。
・総じて、上級職まで昇進されている女性は、結婚している・していない、子供がいる・いないを感じさせない人が多い
上記はもちろん一部の企業ではありますが、特に最後の事実はそもそも企業側の制度が整ってない故の結果であり、事態は重かったりもします。
一方で、女性活用のためにいろいろな制度にトライした企業があり、最終的には「女性のためだけの施策」ではなく、外国人、障がい者を含めた「ダイバーシティ」として再定義し、制度を推進している企業が増えております。
アクセンチュアの女性活躍の取り組みは世界1位に。女性の育休取得率は100%
アクセンチュア社「インクルージョン&ダイバーシティ活動」は、性差に関係なく全社員にとって平等な職場環境を提供するための取り組みです。
1万5,000社以上の企業をランク付けした「ダイバーシティ&インクルージョン・インデックス」では、4度の世界第1位に輝いています。
女性の育児休業取得率が100%を達成した実績もあり、女性管理職の増加に向けた4Rという取り組みや、管理職向けの研修なども積極的に実施中です。
「コンサルティング業界はハードで、出産や育児を叶えるためにはキャリアを中断せざるを得ないかもしれない」
と悩みを抱える人にとっては、理想的な環境と言えるかもしれません。
転職エージェントとしても、育児と仕事を両立させて働くコンサルタントが増えてきた印象を受けています。
当然企業側も、アクセンチュアに限らず、環境整備に取り組むようになってきています。アビームコンサルティング社の「ダイバーシティ&インクルージョン」も、性別に関係なく活躍できる環境づくりの代表例です。
キャリアに対して悲観的にならず、理想のキャリアビジョンとライフワークを両方叶えるため、ぜひ以下の記事でも活躍の道筋をイメージしつつ、コンサル業界を検討なさってください。
(関連コラム)
「18時退社」でコンサルファームへ転職。限られた時間内でもパフォーマンスする女性のキャリア事例
【女性マネージャーのポストコンサル転職事例】転職の動機は「働く女性に活力をあたえたい」
【育児中の女性がコンサルファームに正社員として転職した事例】転職動機は「自分らしく働きながらも子育てしたい」
ただし、このような取り組みはファームによって内容が異なるのが実情です。志望企業が必ずしも、積極的にダイバーシティの活動を進めているとは限りません。
転職活動においては、面接前に事前チェックをおすすめいたします。
ぜひ弊社のキャリア面談でも、気になる企業の取り組みの詳細を知りたい方は、お気軽にご相談ください。
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こちらの記事も併せてご覧ください。
【転職事例】コンサルから事業会社に転職して、1年半経って初めて見えてきたこと
コンサル業界における女性コンサルタントのキャリアのつくりかた
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今回は、女性の昇進の実態についてお伝えしました。
キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。
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平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。