「ヘッドハンティングされた」は転職理由にならない

こんにちは。キャリアコンサルタントの最上裕司です。

日頃の面談の中で過去の転職理由について質問すると、

・「ヘッドハンティングされたんです」
・「現職の代表に直接お声掛けいただきまして……」

といったお話しを「どやぁ!」とばかりにされる方がいらっしゃいます。

確かに、自ら能動的に転職活動をしたのではなく、必要とされて、お声掛けいただいて、ということで誇りたくなる気持ちも分かります。しかし実は、ヘッドハンティングは「転職理由」になりませんので要注意です。

ヘッドハンティングはあくまで「きっかけ」に過ぎません。仮に「ヘッドハンティングされた」という理由でホイホイ動かれては、採用する企業としてはリスクでしかありません。

「軽い気持ちで自社を裏切るかもしれない」
「受動的で自分の意思がないのかもしれない」
と思われやすいため、ヘッドハンティングをきっかけに自ら動いたというアピールをしましょう。

またヘッドハンティングにはリスクもあります。制度自体が実態として崩壊しているとはいえ、日本の企業の多くは終身雇用を前提に、人材を採用しています。にもかかわらず、ヘッドハンティングによって転職すれば、元の企業で定年まで働くことで受けられる保障を放棄するわけです。能力によって引き抜かれたわけですから、転職先では定年まで安定的に働ける権利は得られず、確実に成果を出し続けることを求められます。結果が出せなければ、当然解雇です。

ヘッドハンティングされた方はついウキウキしがちですが、上記のリスクを含めて、前職と転職を検討している企業の給料・業務内容・待遇を総合的に比較し、慎重に判断しなければなりません。

「ヘッドハンティングされた」「現職代表に直接お声掛けいただいた」と言うのは、悪い事ではありません。
しかしそれをきっかけにして、「転職するべきかどうか」ということについてしっかり考え、判断しましょう。

転職理由・退職理由は「その判断をした理由」であり、ヘッドハンティングは理由にならないのです。

業務内容かも知れませんし、タイトルやロールかも知れませんし、給与かも知れません。声を掛けられたから動いた、では受動的です。あくまで「自分の意志」をしっかり持って行動し、損のないキャリアを選びましょう。

参考コラム:

【”ヘッドハンティング”でのコンサルタント転職成功事例】声をかけられた”理由”や”面接内容”に迫る

面接と何が違う?「カジュアル面談」とは。【メリット・服装・内容まで】

事実上、カジュアル面談は存在しない?

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今回は、「ヘッドハンティング」の転職理由についてお伝えしました。

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