こんにちは。
先日、NTTデータ社が、米国のITサービス企業「インテリグループ」への
TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBは米子会社を通じて実施し、買い付けに要する買収金額は約180億円とのことです。
インテリグループは、独SAPや米オラクルのERP(統合基幹業務システム)
パッケージの導入に強みを持ち、2009年12月期の売上高は約113億円。
従業員約2100人のうち、1600人はインドにおりSAP関連のオフショア開発を
得意としているそうです。
同社は買収の目的を
「北米市場でのERP関連ビジネスの強化と、インドのオフショア要員の増強」
としています。
同社は近年、海外でのITサービス子会社買収を積極的に続けています。
08年には独自動車大手BMWの情報システム子会社を約350億円で買収しています。
同社の10年3月期の海外売上高は約700億円。内訳として、
欧州での売上高が約500億円なのに対し、米国は約150億円。
同社は13年3月期に海外売上高を3000億円に増やす中期計画を
打ち出しており、米国事業の強化が課題になっていました。今回の
「インテリグループ」へのTOBはその課題解決の布石として注目されます。



