こんにちは。
世の中的な景気回復に伴い、各企業のIT投資も少しずつ回復してきている中、
やはり【クラウド】は重要なキーワードとなっています。
先日開催されたマイクロソフトパートナーコンファレンス2010(JPC2010)にて
同社代表執行役社長の樋口泰行氏が、
「マイクロソフトはクラウドビジネスに大きく舵を切る。時代によって、パートナーとの
関係にあり方やビジネスの仕方は大きく変わるだろう。クラウド環境においては
データを預かるという立場を考えると、これまで以上に信頼性を得なくてはならない」
と述べられました。
JPC 2010は、マイクロソフトのビジネスパートナーを対象に開催している年次イベントで、
前年の参加者は1,200人でしたが、今年は2,100人の申し込みがあったそうで、
かなり注目度の高いイベントとなっています。
クラウドビジネスについては、「社内体制の強化」「パートナーシップの促進」
「オファリングの拡充」の3点から取り組んでいくことが示され、
「日本法人の90%以上の社員がクラウド関連事業に従事し、法人向け全事業部門に
クラウド専任部隊を100人体制でつくった。また、現在450社のクラウド認定パートナーを
年度内には1,000社に、3年後には全パートナーとなる7,000社へ拡大する。」などと話されました。
このように猛烈な攻勢をかけるマイクロソフトに対し、クラウドの先駆者であるグーグルと
セールスフォース・ドットコムも活発な動きを見せています。
象徴的なのは、仮想化大手のヴイエムウェアとの提携で、グーグルとセールスフォースは
それぞれのPaaS(Platform as a Service)上で、ヴイエムウェアのJavaアプリケーション・
フレームワーク「Spring Framework」とJavaを使って開発した業務アプリケーションを
稼働できるようにするべく、着々と準備を進めています。これによって、より多くの
Javaアプリ開発者をクラウドの世界へ取り込み、既に多くの.NETアプリ開発者を抱える
マイクロソフトを迎え撃つ考えのようです。
IT業界の転職マーケットにも大きく影響を与える、世界有数の大手企業による
クラウド事業の展開に今後も注目です。



