【実例で見る】「未経験からコンサル」への転職に必要な英語力やTOEICの点数は?

未経験からコンサルに転職しようとする場合、英語力はどのくらいのレベルが必要なのかという問い合わせを頻繁に受けます。

実際、多くのコンサルファームでは入社する際に、一定以上の英語力を必須とし、推奨しています。

この記事では書類選考、英語面接、入社後と三つの場面で必要な英語力やTOEICの点数を、実例と共に解説します。

【目次】

  1. コンサルティングファームの書類選考で必要なスコア・TOEIC700点以上が一つの目安に
  2. コンサルティングファームの語面接では職務経歴や自己紹介だけでなくケース面接も
  3. コンサルティングファーム社後の実業務ではディスカッションからプレゼンまで幅広く英語を使用
  4. コンサルティングァームや部署毎に求める英語力の実情は異なる。詳細を知りたい場合には転職エージェントに相談を

コンサルティングファームの書類選考で必要なスコア・TOEIC700点以上が一つの目安に

現在のコンサルファームではクロスボーダー案件や海外クライアントの案件も増加していることから、採用においても一定の英語力を求めるファームが多くなっています。また、日系・外資系ファーム問わず、概ねTOEIC700点以上は必須・もしくは推奨としているケースが多くみられます。

■外資系コンサルティングファームへの転職で必要な英語力の実例:書類審査の段階でTOEICが700点以上

ある大手の外資系総合ファームにおけるアナリストやシニアアナリストの採用の例をご紹介します。

コンサル未経験の応募者でも、システム関連の知見があればポテンシャルを判断して採用される可能性が相応にありますが、その場合でも書類審査の段階でTOEICが700点以上かどうかでスクリーニングされています。

また、ある外資系監査法人の業務プロセスアドバイザリー部門における採用要件でも、20代アソシエイトクラスでTOEIC700点以上を必須、750点以上を推奨としています。

もちろん求められるのは英語力だけではなく、学歴や自頭の良さ、ITに関する素養も含まれますが、比較的英語の要件が緩やかなファームでもTOEIC700点以上が推奨されているのが実情です。

さらにクロスボーダー案件を多く手掛けるファームやチームへの転職となると、TOEIC800点以上、またはビジネスレベルの英語を必須としているケースが多いです。

とある外資系総合ファームのサイバーセキュリティ部門では、コンサルタント~シニアマネージャークラスに至るまでTOEIC800点以上を必須としています。また同ファームのクロスボーダーIT案件を扱う部門となると、TOEICで850点~900点かつ、ビジネスレベルの英語力が必須要件とされています。

■日系コンサルティングファームへの転職で必要な英語力の実例:TOEIC 800点以上

同じく日系ファームでも海外案件を手掛けるチームでは高い英語力が要求されます。

北米、ヨーロッパを中心に、ERP導入に繋がる全社戦略の策定や、業務プロセス設計を実施する日系ファームでは、採用要件にてERP導入経験と共にTOEIC 800点以上を必須としています。

従ってこの点数を突破していないと書類通過さえも難しくなるのが現状です。

なお、このファームでは入社前に本人の希望があればグローバル案件へのアサインがあらかじめ確約されます。

もちろん現地で働くとなると英語のスピーキング力も必要とされますが、採用段階ではTOEICの点数のプライオリティが高く、「スピーキング力に不足がある方でも入社後にキャッチアップすれば問題ない」と採用担当も語っており、TOEICの点数が採用までの第一のハードルとなっています。

ご紹介した実例のように、スピーキング力について高いレベルまでは求めない、もしくは入社後のキャッチアップを許容するファームもありますが、外資系ファームや日系ファームでも海外案件を手掛けるチームの採用では高い英語力を求めるファームが多いです。

コンサルティングファームの英語面接では職務経歴や自己紹介だけでなくケース面接も

外資系のファームなどで、クロスボーダー案件を多く扱う部門になると、英語面接が課されるケースがあります。また、外資系の戦略ファームでは英語でのケース面接が行われるケースが多いです。

■外資系の戦略ファームでは英語でのケース面接を課される可能性も

ベーシックなものとしては職務経歴、自己紹介を英語で説明するパターンです。ある外資系総合ファームの医療系チームの面接では、面接途中で「職務経歴を英語で話してください」とのお題を与えられた例があります。

また、別の外資系総合ファームでクロスボーダー事案を手掛ける部門の中途採用面接では、「自己紹介/強み、弱み(各 3 つずつ)/印象的なプロジェクトとそこから何を学んだか」といったような、一般的な面接内容を全て英語で質問され、それに英語でしっかり回答することが求められる本格的な英語面接が行われます。

また、面接形式以外で英語力を見る試験としては、ビジネス英語の経験がない志望者を対象にWEBでの英語スピーキング試験を課すファームもあります。

■英語面接の意図は今の英語力よりも「英語を使って仕事をする意欲があるか」を確かめるため

英語面接の目的ですが、ある企業の採用担当に尋ねたところ「英語を使うプロジェクトが多いためこのような質問を課している。今英語を使いこなせなくともいいので、英語を使って仕事をしていく心づもりがあることが重要」とのことでした。

この例からも、面接において完璧な英語で答えることは必須でないものの、入社後には相応の英語力を必要としていることが示唆されます。

コンサル未経験の場合は、英語を使用することへの耐性やスキルアップのモチベーションが主に問われていることが分かります。

■英語を使用した職務経験はプラスの評価に

また、英語面接がなくても、英語でビジネスを行った経験がある場合は、その職務内容の詳細を聞かれることがあります。もちろん豊富な英語でのビジネス実績があれば転職活動上プラスの評価になります。

ある外資系総合ファームの金融部門では1次面接にて「英語を使って海外と協業した経験の有無」を質問されたことがありました。

また、日系ファームの流通事業部門の面接でも、英語での商談経験の有無、何ヶ国語話せるのか、中国語は話せるかといった質問をされた事例があります。

余談ながら、近年のマーケットを鑑み、英語にプラスして中国語のスキルがあると高く評価されるファームが多いです。

コンサルティングファーム入社後の実業務ではディスカッションからプレゼンまで幅広く英語を使用

採用時にどの程度英語力を問われたかに関わらず、入社後は英語を日常的に使用する案件が数多くあります。

■クロスボーダー案件では英語を使用したプレゼン・ディスカッションスキルが求められる

例えばクロスボーダーでの SAP 導入案件などでは、英語を使って海外拠点メンバーとのディスカッションやプレゼンをする機会が多くあります。

また、日本企業がクライアントだとしても、海外企業を買収した際などにはプロジェクトマネジメントを英語で行う必要が生まれます。

ある外資系総合ファーム 製造流通部門のアプリケーションサービスチームのプロジェクト例を紹介します。

売上一兆円クラスのクライアントに対するSAP海外展開プロジェクトでは、アサインされたコンサルタントは業務標準化やシステム構築などの各フェーズにおいて海外拠点メンバーに英語中心の外国語でディスカッション、プレゼンなどを日常的に実施しています。

更にフェーズによっては海外出張も頻繁で、2週間ごとに日本と海外を行き来する生活をしていたメンバーもいました。海外出張時の仕事上の言語は専ら英語であり、通訳を介さないケースもあります。

また、クロスボーダー案件では若手クラスも同様に英語を実務で使うケースが多いです。海外案件をメインに手掛ける外資系ファームの採用では、アナリストクラスに英語で議事録を取れるレベルを求めています。

また、他の外資系総合ファームでは、アナリストレベルの達成すべきゴールの一つとして、英語での議事録等の成果物を作成できるスキルを挙げています。

ファームによっては入社した後になっても、海外案件へのアサイン前には英語面接が課されるケースもあります。

ある日系ファームの事例ですが、日本のメーカーが M&A で買収した海外企業のシステム統合案件において、適宜アメリカ、カナダ、イギリスのオフィスに出張をしながら各ロケーションでプロジェクトマネジメントを実施することが想定されたため、同プロジェクトのアサイン時には、クライアント側の担当者と英語面接が実施されました。

■コンサルは英語力によって、ファーム入社後のキャリアの選択肢が広がる

また、英語力の有無によりキャリアプランの選択肢も変化してゆきます。

外資系ファーム転職者の実際の声として「外資系総合ファームで面白い仕事を得たいなら英語は必須という点をほかの志望者には改めて伝えたいです。英語ができないと仕事が選べない可能性が高いと思います」という意見もみられます。

やはり、やりがいある大規模な案件への参画を目指すとなると、英語での会話でビジネスを進められるほどの高い英語力が必須となってきます。

また、ポストコンサルでも英語力によっては、転職において正社員になるか契約社員になるかといったケースもございます。未経験からでも英語力によってチャレンジの幅が広がりますので、ポストコンサルのキャリアを考えると、英語力を高めておいて損はないようです。

コンサルティングファームや部署毎に求める英語力の実情は異なる。詳細を知りたい場合には転職エージェントに相談を

今回はコンサルティングファームで必要とされる英語力について解説しました。

コンサルファームでも特に海外案件を手掛けるチームへの入社を希望するのであれば、最低TOEIC700点以上、さらに英語面接で何とか受けこたえできるレベルの英語力を事前に持っておくことをおすすめします。

また、入社後グローバル案件に参画し、活躍していくためには、実際に海外のメンバーやクライアントと会話しながらスムーズに案件を進められる高い英語力が必要です。

ファームそれぞれに求められる英語力は異なり、コンサルファームによっては採用で英語力が全く求められないケースもあります。

志望する会社が英語力を必要としているのか、必須とされるTOEICの点数はいくつか、英語面接では何が問われるのかなど、具体的な情報が知りたい方はぜひ一度アクシスコンサルティングにご相談ください。

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>コンサルに必要な英語力・スキルに関する記事

転職求人票「あれば尚可」「必須条件」満たさなくても可?
https://www.axc.ne.jp/ccc-qualifications

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今回の記事では、未経験からコンサルへの転職の際に必要な英語力や、TOEICの点数についてお伝えしました。

キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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