こんにちは。アクシスコンサルティングの大津です。
前回は「コンサルタントが転職先を選ぶ際に失敗しないポイント」と「ポストコンサルへ転職する際の年収事情」についてお伝えしました。
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今回はポストコンサルとして人気のある、「投資ファンドやPEへの転職の実情」についてお話したいと思います。
【目次】
コンサルから投資ファンドへの転職希望者は多いが容易ではない
弊社には日々多くの方にキャリア相談にお越しいただきますが、コンサルタントの方の5~6割程度が投資ファンド・PEへの転職を希望、もしくは少なくとも検討しているようです。
しかし、ファームから投資ファンドへの転職はそう容易ではありません。
投資ファンドの仕事内容はコンサルタントと近しいようで実は異なる部分が多く、転職する際には、原則として「投資・M&Aの実務経験」や「企業価値評価の知見」を求められます。
実際に、投資ファンドの面接でも大きなポイントとなるのは以下の2点です。 「財務モデルを作れるか?」 「クライアントの経営者と対峙(伴走)できるか?」
コンサルタントの方の多くは、経営者と対峙し伴走するご経験をお持ちのため、やはりファイナンス領域の知見や経験が焦点になることが多いようです。
どうしても投資ファンドを目指したいという場合には、ファイナンス領域にて実績を積むか、MBA等を取得してから転職活動をスタートするとスムーズでしょう。
未経験からなら投資機能を持つファームという選択肢も
未経験で投資領域の仕事を希望するのであれば、投資機能を持つファームという選択肢もあります。
例えば、投資先企業に常駐・出向して事業再生やバリューアップを現場レベルで支援する「ハンズオン型」のファームがそれに該当します。
投資機能を持っていない場合でも、資金調達からM&A・アライアンス、業務改善まで一貫してカバーしているファームもあります。
上記のような企業では、コンサルタントとして培ったスキルを活かしながら、ファイナンスの経験を積むことができ、「戦略策定」「顧客に寄り添ったコンサル」「改善策の実行」「成果」を最後まで見届けることができます。
実際に、コンサルから投資機能を持つファームを選んだ方々は 「戦略策定と実行の両輪で支援できる」 「投資も行うので、より深く企業に入り込める」 「コンサルと事業、両方の仕事を経験できる」 などの点に魅力に感じているようです。
投資ファンド後のキャリアパスは?
投資ファンド後のキャリアには、 ‐ファンド内でのポジションアップ ‐ファンドや事業会社の投資部門(CVC)を渡り歩く などの選択肢はもちろん、 「そのまま投資先企業や事業会社の経営層としてジョインする」というケースもあります。
実際に、投資ファンドから事業会社にジョインする際には、 ‐コンサルスキル(論理性・客観性) ‐計画の実行力 ‐ステークホルダーとのコミュニケーション能力 ‐現場とのコミュニケーション能力 といった経験が高く評価されるようです。
特に、ベンチャーでは外部から役員を採用する場合、どうしても内部からの反発が強くなりがちです。
しかし、投資担当として一定期間伴走した後にジョインであれば、ハンズオンで内部に入り込んでいればいるほど社内の信頼も貯まりやすく、現場との連携もスムーズに行く可能性が高まるようです。
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「近しいようで実は異なる」というのはコンサルとファンドに限った話ではありません。 コンサルタント業務が多様化した現在。目指すキャリアパスと自分自身のスキルをしっかりと整理し次の一手で実現可能なのか、それとも、もう一段階ステップが必要なのか把握することが大切です。
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