【目次】
ファームでは働き方改革が進む一方で、マネージャーの負荷は増加傾向?
深夜残業は当たり前といったハードワークのイメージがつきまとうコンサルティングファームですが、昨今の人材不足解消を目指す動きや働き方改革の推進により、「残業時間削減」に対する取り組みが各社で率先して行われています。
しかしながら、若手中心のコンサルタント~シニアコンサルタントの採用と比較すると、ミドル層のマネージャーの候補者は絶対数が少なく、各ファームでマネージャーが足りないという状況になりがちです。
そのため、弊社でも「マネージャーにかかる負荷はどうしても増えやすい環境にある」という現場の声をしばしば耳にします。一方で、効率よく残業時間を減らしながら高いパフォーマンスを出し続けているマネージャー層も実際に多くいらっしゃいます。今回は残業時間を削減しつつ、結果を残しているマネージャーの方々の生の声をお届けします。
採用の現場に深く関わることでマネジメントの無駄を防ぐ
マネージャーになると、部下への育成を含めたマネジメント責任が課されることが一般的です。
ある総合系ファームのマネージャーによれば、「人材不足により未経験者の採用を増やしたところ、入ってくる人材のレベルに思ったよりもばらつきがあった。そのため育成やチームマネジメントにかける時間が想定以上に必要になり、業務量が以前よりも増加してしまった」とのこと。
このようなケースを少なくするべく、「採用の現場から深く関わり、内定者の素質やスキルを事前に知っておくことで、入社後のトレーニングやアサインさせる案件とのミスマッチをなくす」という対策が有効とのことでした。
物事を正確に理解し、不必要な作業を省き、本当に必要な仕事を見極める
元外資系ファームのマネージャーによれば、「『お客様の状況』を理解して、勘所を押さえることが重要」「タスクが発生した際には、どのような要件や情報が求められているのか?を事前に正確に確認することで、業務量を格段に減らせる」と語っていました。
相対するのがクライアントであれ上司であれ、求められている物事を正確に理解し、本当に必要な作業を見極めることで、限られた時間でも完成度の高いアウトプットを提出できるということのようです。(結果、プロモーションも加速するのだそうです)
【参考記事】
■「同僚コンサルタントから見た「ファームのパートナーに共通する挙動と特徴」」 https://www.axc.ne.jp/column/media/careertips/partnerfeature
納期と業務量のバランスを正確に見積もり、素早いかつマメな状況報告を行う
マネージャー以上のタイトルになると、プロジェクトリーダーとして案件の責任を負う立場になります。しかし、時にはPJを進めるものの、予想外の事態や、突然クライアントから新しい要求がプラスされるといったことで、納期が遅れそうな事態に直面します。
そういった状況下では、「いち早く納期と要件修正に関する見直しを行い、クライアントに相談ができるか」「良い顔をしてクライアントからの要求を飲み続け、現状を伝える努力を怠ると業務量が格段に増えていき、遅れが加速していわゆる『炎上案件』につながる」「納期と業務量のバランスを正確に見積もり、時にはクライアントに素直に現状を伝え、納期や案件の縮小という交渉をする」
こうした勇気と行動力が、結果的に業務内容や自分のキャリアにも良い結果として返ってくるということでした。
(ご参考)もちろん、ファーム毎に環境は大きく異なる
当然ながら、同じインダストリーでもファームごとにクライアントや案件・マネージャーの個人差で労働環境は変化します。中には非常に厳格に規則を定めているファームもありますが、「制度は設計より『運用』が何倍も大変」という言葉にもあるように、残業時間に対する取り組みや状況は各社で異なります。ご自身の最適なワークライフバランスについて見直しを検討されている場合には、些細なご希望や社内の事情も含めてぜひ一度ご相談ください。
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今回の記事では、残業時間を削減しつつ、結果を残しているマネージャーの方々の生の声をお届けしました。
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