転職時には、無事に第一志望の企業からオファーが出たものの、想定よりも年収が低いというケースがしばしば起こり得ます。しかしながら、例えば、30歳前後ともなると家庭を持つ方が増え、「年収を下げたくない」というお悩みやご相談をお受けすることももちろんあります。
今回はそのようなシーンで私達が普段お伝えしている「考えていただきたい視点」をまとめました。
【目次】
「3年後の市場価値」はどうなっているか?
特に30代前半や20代後半の場合には、例え第一希望の企業の給与が低くても、目先の給料や安定を得るのではなく「将来的な市場価値」を企業選びの軸に置くとその後のキャリアも上手いくケースが多くあります。
「3年後に転職をした時、マーケット価値はどちらにいた方が上がっているのか?」という中長期な視点で考えることをまずお伝えしています。
「自分の実力」と「求められる期待値」が釣り合っているか?
一般に、年収と期待値はある程度比例します。例えば、オファー内容の交渉をして年収を上げた場合には、必然的に期待値や自身にかかるプレッシャーも高まります。
実際に、年収の高い企業を選んだり、内定フェーズでハードに交渉をした結果、背伸びをしすぎて会社に入社し、結局キャッチアップできずに再び転職をする、という方も少なからずいらっしゃいます。ご注意ください。
「叶えたいキャリア」と「年収」のどちらを優先するか?
未経験の職種やポジションにチャレンジできるチャンスは、当然ながら今後年を経るごとに少なくなっていきます。この理由により、年収が大幅に下がってもキャリアチェンジを決断する方もいらっしゃいます。例:
- 20代後半の商社トレーダー、年収1,000万 ⇒ 外資系ファームMA部門・コンサルタント、年収800万
- 30代の外資系ファーム・ITコンサル(シニアコンサルタント)年収900万 ⇒ 外資系ファームMA部門・コンサルタント、年収800万
- 30代の外資系FAS・シニアマネージャー、年収1,700万 ⇒ 事業会社のMA部門・年収1,100万
特にコンサルタントの場合、年齢が上がれば上がるほど事業会社との年収差に悩み、結局転職を決意しない方が多いのはご存知の通りです。第一志望先に熱意が持てるのであれば、年収が低くても「その分キャリアチェンジを買ったのだ」とポジティブに捉えるのも一つの考え方と言えます。
その年収は「会社の格」に見合っているか?
例外的に、ある特定の企業から非常に高いオファーが出ることもあります。しかし、その会社のビジネスモデル、財務状況、今後のマーケットにおける立ち位置から「会社の格」や「会社の器」が決まり、支払える年収のレンジはある程度決まります。もしも類似企業のラインから逸脱したオファーが出たときには、一度立ち止まって考えた方が良いでしょう。
格や器に見合わない出費をしている会社は早晩どこかで破綻します。順調な企業でも、急に赤字になり、会社がつぶれる・社員の大幅なリストラがあるといったケースは珍しくはありません。
最後に
転職に「年収」という軸は大切で、どうしても提示される収入額に目が行きがちです。年収の額面が低い場合に限らずですが、「中長期的にどうなるか?」という視点でぜひオファー内容をご検討ください。
また、「年収」と一口に言っても、インセンティブ、残業代、住宅手当、退職金や年金基金、その他制度など、それが何を意味するかは会社毎にまちまちなのでぜひこちらも事前に調査ください。
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今回は、第一志望の企業からオファーが出たものの、想定よりも年収が低いというケースで私達が普段お伝えしている「考えていただきたい視点」をご紹介しました。
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