IBMがローレンス・リバモア国立研究所と脳から着想を得たスーパーコンピューターの開発で協力

ローレンス・リバモア国立研究所は本日(現地時間)、IBM(NYSE:IBM)リサーチが開発したディープ・ラーニング・インフェレンス(深層学習推論)向けに脳から着想を得たこれまでに類を見ないスーパーコンピューター・プラットフォームを購入したと発表しました。

http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/49439.wss

アクシスコンサルティングのワンポイントニュース解説

原子力領域で有名なアメリカのローレンス・リバモア国立研究所ですが、エネルギー以外にも様々な分野の研究をおこなっています。彼らが今回IBMから購入したのが、ディープ・ラーニング(深層学習)向けのスーパーコンピューター。

主役である「IBM TrueNorth」というコンピューター・チップは2014年に発表されたもので(http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/48652.wss)、今回はこのチップを16個使っています。その結果、1千6百万のニューロンと40億のシナプスに相当する処理をおこなうとのこと。

人間の脳のニューロンは1000億個あると言われ、そこだけ見ればまだコンピュータには負けないぜとなるわけですが、2011年にIBMが開発したチップと比べると実に4000倍になっているそうです(http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/080800415/?rt=nocnt)。

IBMの最近のイチ押しはWatsonですが、その他にもグーグルの開発したAlpha Goが囲碁のチャンピオンに勝ったり、マイクロソフトのTayが差別ツイートをしたり。2016年に入ってからこの界隈が一気に賑やかになってきました。

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