BCG デジタル ベンチャーズ、東京に新拠点を創設

経営コンサルティングファームのボストンコンサルティンググループ(以下、BCG)の子会社、BCG デジタル ベンチャーズ(本社カリフォルニア州ロサンゼルス)は、2016年4月1日、東京に新拠点を創設しました。

http://www.bcg.co.jp/documents/file206882.pdf

アクシスコンサルティングのワンポイントニュース解説

ボストンコンサルティンググループの100%子会社として2014年に設立されたBCG Digital Venturesは現在ワールドワイドで約350人。昨夏時点で250人ほどだったので順調に成長しているようです。これまでも日本に同様の機能は存在していましたが、明確に東京センターを設立することで展開を加速させていきます。

「デジタル」と「ベンチャー」というスピード感のあるキーワードを持つ会社を率いる平井陽一朗氏は、三菱商事→BCG→ディズニー→オリコン→ザッパラス→再びBCGとのことで、一般的なBCGのそれとはまた異なるキャリアをお持ちのようです。

コンサルティングファームのデジタル領域への接近はここ数年幾度となく取り上げられてきました。BCGとならぶ戦略コンサルの二大巨頭、マッキンゼー&カンパニーが昨年末にビッグデータを取り扱うクァンタムブラックを買収していますし、アクセンチュアとデロイトはそれぞれAccenture Digital、Deloitte Digitalを用意してサービスの拡大を進めています。

多くのコンサルティングファームが上流戦略だけではなく実行支援を強く打ち出すようになってきました。それと同時にコンサルティングファームの広告代理店化という言葉が聞かれるようになっています。確かにありとあらゆるエージェント業務を引き受ける大手広告代理店の姿は、買収によって規模を拡大する現在のコンサルティングファームの姿と重なります。

実際転職市場においても、広告代理店からコンサルティングファームへという垣根はずいぶん低くなってきた印象があります。自分のキャリアのキーワードに「デジタル」を置いている方は、ご自身の活躍の場を幅広くとらえるいいタイミングだと言えるでしょう。

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