ポストコンサル転職後のキャリアで失敗しないための3つのポイント・対策

こんにちは。 アクシスコンサルティングの大津です。

弊社へご面談にお越し頂く約4割の現役コンサルタントの方が、事業会社へのご転職を希望されています。

私が以前勤めていたベンチャー企業でも元コンサルタントの方がジョインしてから、業務フローやアウトプットの品質だけでなく、社員1人1人の思考が劇的に変化しました。

このようにインパクトを与えられる方もいらっしゃる一方で、事業会社への転職で失敗してしまうコンサルタントの方も少なくありません。

そこで本コラムでは、現在のポストコンサルタントポジションの市況と失敗しないためのポイントをまとめました。

【目次】

  1. 活気づくポストコンサルタントの需要
  2. 実際に事業会社へ転職するコンサルタントは1割以下。年収ダウンを「失敗」と捉えて避ける人が多数
  3. ポストコンサルのキャリアで敗しないために事前に押さえておきたい3つのポイント・対策

活気づくポストコンサルタントの需要

近年、プロパー社員と外部人材を入れ替えることで市場シェア拡大や業績回復させる企業が増えています。日本でも米国並みにキーマンの流動性を高める動きが目立つようになりました。[日経ビジネス(2018年2月19日号) p.24]

最近では、我々キャリアコンサルタントも、事業会社が事業の発展のために優秀な人材を採用しようとポストコンサルタント求人が増加傾向にあると感じております。

そのような背景の中で、ポストコンサルタント人材を求める領域は従来の経営戦略だけでなく、

・投資先企業のCOO
・グループ全体のM&A戦略
・先端テクノロジーを活用したシステム戦略
・事業部横断型の業務改善
・ビジネスプロデューサー

などを中心に、クリエイティブを必要とする領域で増えてきています。

ポストコンサルだけでも様々なポジションがあります。自身の志向を整理するだけでなく、自分が現在経験しているスキルでは、どのポジションを目指せるのかしっかりと把握いただくのが初手でしょうか。

実際に事業会社へ転職するコンサルタントは1割以下。年収ダウンを「失敗」と捉えて避ける人が多数

弊社の面談前アンケートの結果、20代半ば~35歳くらいの現役コンサルタントの4割弱の方が事業会社への転職を志望されていることが分かりました。

アンケートデータから読み取れる転職理由は、

「自社サービスを持っている企業に行きたい」
「意志決定ができる案件に携わりたい」
「最終的なアクションまで責任を持ちたい」
「ライフステージの変化」
「ライフワークバランスを求めて」
などが主なところでしょうか。

しかし、実際に事業会社へ転職する方は1割以下です。一番大きい要因としては年収が下がることが挙げられます。面談の結果、年収ダウンを「ポストコンサルの失敗」と捉え、この事態を避けるために、ファームtoファームでのキャリアアップで落ち着く方が多くいらっしゃいます。

キャリアの選択

ポストコンサルのキャリアで失敗しないために事前に押さえておきたい3つのポイント・対策

▼ポストコンサルから事業会社への転職は覚悟が必要
インターネット系大手企業やIPO直前の企業などは年収2,000万円近くを出す企業様も出てきてはいますが、コンサルティングファームから事業会社への転職では、年収が下がるケースがほとんどです。そのため生活水準を落とす覚悟と家族の理解が必要となります。

実際あったケースとして、求職者様は33歳、家庭もあり2年半転職を悩んでいました。年単位で奥さんを説得し、1,300→500万円というケースもありました。ベンチャーに行く場合、極端ですがこれくらいの覚悟と家族の理解が必要です。

外資系大手企業であっても外資戦略系ファームの方が2,200→1,400万円とダウンして転職を決めています。

▼ポジションだけで飛びつかず、業界や事業内容についても熟考を
特に戦略系の方にご相談いただくと、アーリーステージに行きたいというケースが多く、業界は問わない!事業内容は問わない!という方も多くいらっしゃいます。

しかし、先述したように年収がガクッと下がっている中、ポジションは良くても、「自社のサービスに愛情を注ぐことが出来ない」「企業の方向性と合わない」ような状況ですと結局、パフォーマンスが続かなくなってしまいます。

きちんと業界についても熟考した上で転職した方がうまく行っているようです。

▼期待と役割について具体的な調整を
社内コンサルタントの採用が加速する中、コンサルタントの活かし方を知っている企業と知らない企業(何が出来るか把握出来ていない)が出てくるようになりました。

活かし方を知らない企業は「コンサルタント=何でも出来る」と思い込んでいたり、コンサルタントが力を発揮しにくい風土が根付いているケースもあります。

そのような企業へ転職する場合は、トップやメンバーと事前に期待や役割について具体的な調整を行い入社後にギャップが生じないようにしましょう。

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最後に事業会社の採用枠は少なく競争倍率が高いため、いかに早く情報を手に入れるかが重要です。

また、コンサルタントの仕事内容が多様化しており、事業会社へ転職した場合、自分のスキルだとどのようなポジションがあるのか把握することも大切です。

情報収集・キャリアの健康診断のために転職エージェントを上手く活用してください。

アクシスコンサルティングではファーム toファームでのご転職だけでなく、事業会社への転職、フリーコンサルタントなど様々な手段で貴方のキャリアの可能性を広げるお手伝いをいたします。

関連記事:

・ITベンダーに転職するコンサルタントのマネージャーやシニアマネージャーが増えている理由と、 転職で有利に働くスキル

https://www.axc.ne.jp/column/media/careertips/itvendormsm

・「年収アップ」でコンサルタントから事業会社に転職している人が意識していること

https://www.axc.ne.jp/media/column-career-change-case/ctoincomeup

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今回の記事では、コンサルタントの転職先と失敗しないための3つのポイントをご紹介しました。

キャリアでお悩みの方はぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。

 


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