コンサルティング業界の花形と言えば、多くの場合で『ストラテジー』が想起され、「インダストリーとの間には格差がある」と考えている方も少なくありません。
今回はストラテジーとインダストリーの特徴と違い、実際にストラテジーに転職を希望される方によくお話する内容をまとめました。
【目次】
ストラテジーに応募して、インダストリーでのオファーが出ることも
「CxOアジェンダを支援したい」などの理由から、戦略コンサルや総合系ファームのストラテジー部門を目指すコンサルタントの方が多くいらっしゃいます。
しかし、実際にストラテジーのポジションに応募した際にも、ご経歴とのマッチングから、インダストリー部門からオファーが出るケースも一定数あります。ご本人にその旨をお伝えすると、『格落ち』といった印象を受ける方が多いのが実情です。
ストラテジーは点の接点、インダストリーは線の接点
結論からお伝えすると、インダストリーとストラテジーは役割が異なるだけで、決して『格落ち』ではありません。
総合系ファームでは、インダストリーチームとストラテジーチームがタッグを組むケースが多くありますが、あくまでもストラテジーは「ストラテジー=戦略」というものを作る専門家です。
ご存知の通り、そのようなケースでは『ストラテジー』だけで案件は終わらず、その後はインダストリーチームがデザインの具現化・実現までを担当することになります。実際はインダストリーチームの方が入口から出口までより長いスパンで関わることが多く、CxOとの関係性も築きやすいと言えます。
実は「CxOアジェンダ」は長期的な関係性があるインダストリーチームに来やすい
CxOは一緒に案件を成功させるための『パートナー』という役割を期待してファームに案件を依頼するケースが多くあります。
その為ファームからの提案の内容も大切ですが、
「案件を安心して任せられるかどうか」
「『パートナー』として信頼に足り得る相手かどうか」
も重要なポイントとなります。
クライアントは重要な案件ほど、
「このコンサル、この人にかけていいのだろうか」
と考えた上で案件を依頼するので、人選に慎重になりやすい傾向にあります。
そのため、実は「CxOアジェンダ」は長期的な関係性があるインダストリーチームに来るケースが多くあります。また、「あの時に一緒にやってくれたよな、今回ちょっと花を持たせてあげるか」ということもあるようです。
「CxOアジェンダ」を求めて、戦略から総合系ファームに転職するケースも
もちろん戦略系ファームにも「CxOアジェンダ」はありますが、より長いスパンで具体的にCxOの案件に関わりたいと望み、戦略系ファームから総合系ファームのインダストリーチームに転職する方もいらっしゃいます。
「戦略コンサルが3か月ワークだけ受注して提案をしても、それはいわゆる“ペーパー代”で『CxOアジェンダ』とは言わない」という総合系ファームのパートナーの声もあります。
まとめ
今回はイメージとのズレが発生しやすいポイント、CXOアジェンダやインダストリーに比重を置いてご紹介しましたが、もちろんストラテジー、インダストリーそれぞれに特徴やメリットがあります。
単なる「格」の問題として配属先を選んだり、漠然としたイメージで判断したりするのではなく、「そこに何を求めるか?」を明確にした上でご応募いただくことをおすすめします。
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今回はストラテジーとインダストリーの特徴と違い、実際にストラテジーに転職を希望される方によくお話する内容をご紹介しました。
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