デロイト トーマツ コンサルティングの事業領域

あらゆるビジネス領域をカバーする

デロイト トーマツ コンサルティングは、世界最大規模の総合系コンサルティングファームなので、ほぼすべてのビジネス領域をカバーしています。

たとえば、デロイト トーマツ コンサルティングの企業webサイトを見ると、「消費財／産業用製品」領域だけをとっても、その下に11の分野が連なっています。

参考：デロイト トーマツ コンサルティングwebサイト
https://www2.deloitte.com/jp/ja/industries/c-and-ip.html?icid=top_c-and-ip

ここでは、自動車業界へのコンサルティングについて、デロイト トーマツ コンサルティングの取り組みをご紹介します。

自動車産業の成長著しいASEAN地域

昨今、大手自動車メーカーの主戦場はポスト中国といわれ、成長著しいASEAN地域に移っています。これまで「単一国」として見た時の市場規模は中国やインドに及ばないため、あまり注目されてこなかったのですが、2012年にタイ・インドネシアで新車販売台数100万台を達成するなど自動車メーカーが無視できない市場になりました。

一方、日本自動車メーカーという視点で見ると、この市場には課題があります。ASEAN地域でのK-POPの流行やサムスン、LGなどのスマートフォンや家電が浸透したことで、韓国製自動車が市場を占める割合が増えてきています。

また、ASEAN地域では日本以上に「信頼する誰か」の意見を聞いて、商品の購入を決める人が多く、「口コミ」が販売戦略で重要になります。そのため今後はマスメディアではなく、SNSでの販売戦略が日系自動車メーカーにとって重要な戦略になってくると推測されています。

参考：「自動車産業 ASEAN攻略-勝ち残りに向けた五つの戦略-」2013年,デロイト トーマツコンサルティング 自動車セクター　東南アジアチーム著,P226,P253

従来のビジネスの延長線上にある、海外での自動車販売も世の中の価値観の変化に応じて、戦略を大幅に変える過渡期にあるのです。

デロイト トーマツ コンサルティングの自動車セクターでは、十数年に渡り、ASEANで現地の日系自動車企業に対してコンサルティングサービスを提供しています。

発足当初は数名の日本人コンサルタント（出張ベース）と現地人メンバーだけだったメンバーが2013年の時点で、すでに20名近くの自動車セクター専門の日本人駐在員＋出張者＋現地人メンバーが連携するほどの大所帯となっています。

参考：「自動車産業 ASEAN攻略-勝ち残りに向けた五つの戦略-」2013年,デロイト トーマツコンサルティング 自動車セクター　東南アジアチーム著,P1-2

モビリティー革命が自動車産業を変える

もう1つの大きな潮流は自動車の自動運転化です。数年前に各社の自動ブレーキ技術が盛んに喧伝されましたが、さらに大きな波が来ています。ものすごいスピードで自動車×テクノロジーの融合が進んでいる状況です。

デロイト トーマツ コンサルティングの自動車セクターは、「モビリティー革命2030――自動車産業の破壊と創造」という書籍を2016年に出版しました。書籍の中で自動車のAI化が進むことにより自動車メーカーが直面する価値の喪失や、シェアリングサービスの普及により将来自動車保有台数が53%も減る可能性があると推測しています。

また自動運転車に潜むリスクがあります。自動運転車がサイバー攻撃を受けたらどうなるか交通網は混乱し、社会インフラが機能しなくなってしまう可能性もあります。

「自動車×セキュリティ」はデロイト トーマツ コンサルティングが力を入れている領域で、産学連携・Global連携案件など、業界・社会を変革するコンサルティングを提供しています。

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