KPMGコンサルティングの組織で紹介しておりますが、KPMGコンサルティングはビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3つの柱があります。そして、クライアントに提供するコンサルティングとして、8つのサービスラインと9つのセクターがあります。
KPMGコンサルティングは規制関連(リスク・セキュリティ含む)の評価が高く、また金融業界には深く刺さっているようです。
効率化の裏にあくなきリスク対策の努力
AI、RPA、IoT、ビックデータ、Fintech、ブロックチェーンなどなど。現代のテクノロジーは目まぐるしいスピードで成長、拡大しています。私たちは先端テクノロジーの恩恵を 享受する一方で、リスクと常に隣り合わせです。
KPMGコンサルティングが2016年に出版した書籍の中で企業のリスク調査が行われております。
世界のCEOの結果はオペレーションリスクが47%と最も多く、次いで規制リスクと戦略リスクがともに36%になったのに対し、日本はコンダクト(不正)リスクが37%と最も多く、次にサプライチェーンリスクが33%と続いています。
(参考:「ビックデータ分析を経営に活かす」2002年,KPMGジャパン編,P27)
昨今、不正会計の事件があったからか、日本は不正リスクへの関心が高く、またサプライチェーンも製造業や貿易が盛んな日本らしい結果ではないでしょうか。
一方で最先端技術のリスクは世界が21%(日本19%)、情報セキュリティリスクは世界が20%(25%)という結果になっています。
(「ビックデータ分析を経営に活かす」2002年,KPMGジャパン編,P28)
この結果をだけを見ると日本の経営者はマスメディアが取り扱っているリスクに関心を持っている気がしないでもない。戦略リスクや規制上のリスクが低い一方で不正や情報セキュリティ、環境リスクの数値が高い。気になる方はぜひご一読を。
経営者は日々、企業の成長と(顧客の満足と)リスクに頭を悩ましています。先述しましたが、先端テクノロジーが活用される社会において、そのリスク領域においても、そのテーマは必然的についてきます。
サービスとして先端テクノロジーを活用するだけでなく、先端テクノロジーを活用する為に組織づくりや体制づくり、仕組みづくりにおいてもリスク領域の範囲として、クライアントのニーズが高まりつつあります。
KPMGコンサルティングは、監査法人が強いということもあり、リスク領域では国内ファームの老舗です。圧倒的なノウハウ、経験豊富なラインナップでクライアントのリスクやビジネス上の規制に対してサービスを提供します。戦略リスクからシステム運用業務のリスクまで。また不正のモニタリングから内部監査支援、運用マニュアルの標準化支援まで広範囲に渡りサポートしているのです。
なぜ、KPMGコンサルティングは金融に強いのか
なぜ、KPMGコンサルティングが金融業界に強いのか。それはKPMGインターナショナルのメンバーファームが海外の大手金融企業にがっちりと入り込んでいるからです。そのため、KPMGコンサルティングも金融業界からのプロジェクトを多く扱っています。
最近ですと、銀行の海外拠点におけるITガバナンスの構築、海外拠点と本部連携に係るビジネスモデルやリスクの検討やプロジェクトリスク管理、品質管理を含むプロジェクト管理業務支援、システムの国内外規制対応(マネロン、FATCA、SEC等)、特定領域におけるシステム化構想、実行計画策定など業務の高度化、評価/改善、執行についての支援を担当しています。
セクターだけでなくサービスラインのITアドバイザリーにも金融×ITを担う組織が立ち上がるなど、KPMGコンサルティングとしても注力している領域です。
先端テクノロジーの台頭で海外ではすでに多くの銀行支店が閉鎖されています。日本もこれから都市銀行の統廃合、FinTech、ブロックチェーンなど金融業界は変革を求められています。
KPMGコンサルティングも、
「フィンテックの台頭」や「仮想通貨の普及」、スマートフォンを通じた金融サービスへのアクセスの増加を通じた「顧客とのインターフェイス」の喪失、デリバリーに対するペイメントの影響力の低下から収益の低下、および「人口知能」の発展による金融ビジネスの競争環境の変化といった課題について、金融機関は戦略的に取り組んでいくことが求められる。
(「FinTech 仮想通貨 AIで金融機関はどう変わる!?」2017年,KPMGコンサルティング編,P141)
と、著書の中で警鐘をならしています。ちなみに今後の金融業界の戦略の2極化にも言及されていますので、興味がある方はぜひ。
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今回の記事では、KPMGコンサルティングの事業領域についてお伝えしました。
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約77%は非公開。
平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。