徹底的な現場主義
ボストン コンサルティング グループ(以下BCG)ほどのファームになると米国の最新理論を紹介するようなスマートなイメージがあるかもしれませんが、今では最新の情報もすぐインターネットで手に入れることができるし、大手企業ともなればMBA取得者もたくさんいます。そんな中でコンサルティングファームに求められているのはクライアント企業でより現場に入り込んで、分析し課題を解決することかもしれません
BCG出身者の仕事術を紹介している「BCG流 プロフェッショナルの仕事力」1)東洋経済社 2013年発行において、ウェルネス・アリーナ代表取締役社長の梶川貴子氏はBCG時代にペットフード事業のマーケティング支援プロジェクトの際には、売れ筋の商品を調べるために自ら市販のペットフードを試食したそうです。これは極端な例だと思いますがそれくらい情熱を持って仕事に臨んでいると言えるでしょう。
BCG社の採用パンフレット2)Grow Further.でもBCGが求めるものとして「インターパーソナル」が書かれています。これはどんなに良い提言でもクライアントに実行してもらわなければ価値がなく、提言を実行してもらうためにクライアントの悩みを真に理解しロジックと熱意で説得し、信頼を得て、クライアントと苦楽を共にできるヒューマンスキルを備える必要ということです。
仕事のスピード感
BCG出身者のネットライフ生命保険の代表取締役社長兼COOの岩瀬大輔氏はBCGでは、通常は社会人になったらやらないような大学受験で経験するような膨大な量を覚えたり一心不乱に問題を考えて解くといったような頭の使い方をBCG時代には行い、頭を使い徹底して考えたそうです。そしてのちに投資ファンド運営会社で働いたときは上司に「1日の仕事を1時間でだしてくるのに驚いた」と言われたそうですが、それはBCGでは普通にやっていたいたことで特に仕事が早いとは思っていなかったそうです。3)「BCG流 プロフェッショナルの仕事力」
そのようなスピード感で仕事をするためには、無駄を省き重要なことを深く掘り下げるための様々なフレームワークがあり