「目の覚めるような一撃」
BCGの創設者ブルース・ヘンダーソンは、ボストン コンサルティング グループ(以下BCG)が生み出そうとするアイディアを「目の覚めるような一撃」と表現しました。 1963年に彼がジェームズ・C・アベグレンらと共にボストンにある古い銀行のフロアを間借りする形でBCGはスタートしました。
海外初の東京オフィス
ボストンで設立後のわずか3年後の1966年に海外初のオフィスとして東京事務所が開設されました。当時行われたのがCEOと役員クラスを対象に、セミナーを開催しBCG流の戦略コンセプトを説明することでした。
内容的には日本企業が身をもって実感していることであったが、日本の経営者たちの反応は自分たちが無意識におこなっていることの合理性を、BCGが理論的に解明してくれたと好意的なものであったそうです。
日本の製造業の生産プロセスから生まれた戦略
東京オフィスはBCG最初の海外拠点として成功を収めましたが、もうひとつの大きな役割は日本企業を研究することでした。
1960年代、米国企業の間では高い利益率確保を重視する考え方が主流でしたが、その頃急成長していた日本企業は、非常に低価格で市場に参入し、利益より売り上げやシェアをとることのみを重視する傾向がありました。
BCGが開発したエクスペリアンス・カーブは、この日本企業の行動のメガニズムを明らかにしたと言われています。日本企業の価格を下げてシェアを取る戦略は、累積生産量を競合よりも早く上げ、早くコストダウンを実現するために妥当な行動だと論理的に証明しました。
そして1980年代になり発表された「タイムベース競争戦略(Competing Against Time)」は、東京事務所に駐在していたジョージ・ストークが日本の製造業の生産プロセスをつぶさに観察することによって生まれました。これは従来の価格や差別化を競争するのに商材、品質、コストだけなく「時間」こそが最も重要な資源であるという、今では当たり前の戦略ですが、当時こうした戦略を元に合理化を進めた米国企業は、自由化や規制緩和を追い風に競争力を回復していきました。
(参考:「BCG流 プロフェッショナルの仕事力」)
(参考)BCG Japan 公式Recruiting動画
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