マッキンゼーの文化をつくった人物
マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社の現在の雰囲気については、転職口コミサイト等を見れば容易に知ることができます。
しかし、そもそもマッキンゼーはどのような文化を大切にしてきたファームなのでしょうか?ここでは「マッキンゼーをつくった男」とも呼ばれるマービン・バウワーを紹介しながら、マッキンゼー・ウェイと呼ばれる同社のカルチャーに迫ります。
マッキンゼーを創立したジェームズ・O・マッキンゼーは、1937年に肺炎により急逝します。彼を大変敬愛し、息子をジェームスと名付けるほどであった当時まだ34歳のバウワーは大きなショックを受けますが、彼の意志を継いで1939年に同社を買収します(参考:「マービン・バウワー」p25 ダイヤモンド社)。
当時のスタッフはわずか18人。しかしその後バウワーはマッキンゼーを大きく飛躍させます。彼がマネージング・ディレクターを退いた1967年の時点でコンサルタントの人数は500名。完全に引退した1992年には2500名に達しています(参考:「マービン・バウワー」p25 ダイヤモンド社)。マッキンゼーをつくった男という表現は誇張ではないのです。
ワン・ファームポリシー
バウワーは、マッキンゼーを自ら率いるようになってから、コンサルタントとしてのあるべき姿を次々と定義していきます。そのひとつが「ワン・ファームポリシー」です。
バウワーは、どのような状況下においてもクライアントに対して等しいサービスを提供すべきだというポリシーを持っていました。そこで彼はマッキンゼーのあらゆる面を統一することに力を入れます。
仕事のやり方だけでなく、服装や言葉遣い、報告書やレターヘッドに至るまでです。その結果、ロサンゼルス・オフィスに配属になっても、メキシコ・オフィスで働いたとしても、マッキンゼーのコンサルタントはすべて同じ行動規範をとるようになりました。
参考:「マービン・バウワー」p84 ダイヤモンド社。
コンサルティングファームがワールドワイドでナレッジを共有し、同じクオリティのサービスを提供するということは、今では珍しくなくなりました。しかしバウワーがワン・ファームポリシーを打ち出したのは1939年のこと。彼の先見の明が伺えます。
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