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2002年以降に加速する大手資本の参加
2002年にPwCコンサルティングをIBMが買収を発表したことをスタートにここ数年、大手資本におけるコンサルティングの参加が増えてきました。
アビームコンサルティングは2004年にNECと戦略的業務提携を発表。NTTDATAは、2005年にザカティーコンサルティングに資本参加。1991年に設立したNTTデータ経営研究所と2004年に設立したNTTデータビジネスコンサルティングと合わせて3つのファームを傘下に収めています。
日立製作所は前身のエクサージュを2006年に日立コンサルティングに社名変更。総合商社の三菱商事と投資ファンド運営会社であるRHJインターナショナルという、今までには無い資本構成から、元PwCコンサルティング代表の倉重氏を中心に、2008年にシグマクシスを立ち上げました。
またSAPジャパンやマイクロソフト、日本オラクル、ワークスアプリケーションズなど自社ERP製品を販売・導入しているベンダー企業は、導入する前段階の業務要件定義、業務改革などのコンサルティングを手掛け始めています。
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ワンストップサービス
このような大手資本によるコンサルティングの参加は、クライアントの求めるワンストップサービスから来るものです。業務コンサルティングからIT導入までをグループとしてワンストップで提供できる体制を整えてきました。
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中立性に対する批判
コンサルティングとは元々企業や行政に対し、外部から中立・客観的に現状把握、問題点を指摘、原因を分析し、対策案を提示する業務ですが、近年は資本傘下に入ることでクライアントのニーズを満足させる半面、本質的な中立・客観性が失われている批判を受けている部分もあります。
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