監査法人アドバイザリーとは
監査法人の主業務は会計監査やシステム監査ですが、アドバイザリー部門として、コンサルティング業務(監査法人アドバイザリー業務)もおこなっています。
監査の過程において企業を深く理解することになるため、そのまま経営課題の解決をサポートするという流れです。
監査とコンサルティングの独立性
監査業務は中立性が求められます。一方コンサルティング業務は企業の業績を伸ばすことが目的でおこなわれますから、不正を防ぐために両者は独立を保たなければいけません。
そこで同一の企業に監査業務とコンサルティング業務を同時におこなうことは禁止されています。
公認会計士の資格がなくとも大丈夫?
監査法人自体が公認会計士が集まって設立された法人ですから、当然働いている人の多くは公認会計士の資格を持っています。
ただ、アドバイザリー部門に関しては資格を求められるところ、資格がなくても大丈夫なところ、様々です。ただし転職の際には、何らかの形で会計監査やシステム監査に関わった経験が歓迎されます。またM&A案件の経験なども強みになるでしょう。
主な業務(監査法人アドバイザリーとコンサルとの違い)
領域は多岐にわたり、戦略立案やIT領域、M&Aなど一般的なコンサルティングファームと同様のことを手がけることもあります。
ただし監査法人という強みを活かすという意味で、アクチュアリー(将来のリスクや不確実性の分析・評価)などを依頼する企業が多いようです。例:監査法人における金融アドバイザリー業務:金融規制への対応支援、金融機関におけるマネーロンダリングに関する体制の構築支援など
参考:コンサルファームから監査法人アドバイザリーへの転職時によくある質問と回答例
参考:「ITコンサルから監査法人アドバイザリー」というキャリアパスとその際の注意点