コンサルティング業界の報酬基準と平均年収

  • 「UP or OUT」

    外資や大手戦略ファームでは、「UP or OUT」、つまり昇進するか、さもなくば去るか、という言葉があり、一定の期間で実力をつけて上のクラスにあがるか、それができなければ辞めるしかないという風潮があります。

    そのため、一般の事業会社のような終身雇用という概念は持っておらず、定年まで一社で勤めあげるケースは稀です。たとえば、新卒で入社した場合、早い人で6年目から、通常でも7年目くらいから、マネージャーに昇進する事が可能です。昇進は各人の能力次第で決まるので、若い人でも実力が認められれば昇進しますし、7年たっても実力が認められない人は昇進しません。昇進しなければ年収水準も上がらず、仕事の幅も広がらないので他の会社へ転職していくケースが多いです。

    一方、国内系ファームなどを中心に、「UP or STAY」といって昇進をしない場合でも、長期的な視点で成長を見るファームが増えてきており、ファームのカルチャーも徐々に変化してきている。尚、退職する事を「会社を卒業する」等と言い、同窓会があるファームが多くあります。退社する事は決してネガティブではなく、ファームの卒業生としてビジネスの世界で活躍いただきたいとの思いが込められている為です。

  • ファームから事業会社への転職と
    年収水準

    コンサルタントのキャリアパスとして、コンサルティング業界から事業会社への転職を希望する方も多いですが、年収が下がる可能性もあります。例えば30歳/年収1000万円(職位マネージャー)の方が1部上場の大手企業で700万円のオファーだった、というケースはよくある話です。
    ある意味、それ程コンサルタントの年収水準は高いといえます。


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