日本発、アジア発のグローバルコンサルティングファームであるアビームコンサルティング。 企業変革を実現する「Real Partner」として、数多くのクライアントを支援しています。 今回はアビームコンサルティングの魅力について、プロセス&テクノロジービジネスユニット ITMSセクター エキスパートの十見珠代様に、アクシスコンサルティングの山尾康久がインタビューしました。 文中の情報及びデータ等は2015年9月現在のものです。
日本発のグローバルコンサルティングファーム
山尾
アビームコンサルティングとはどんなコンサルティングファームなのか、はじめにお聞かせください。
十見様
「日本発」のコンサルティングファームというのが特徴です。日本がヘッドクォーターなので意志決定が速い。だからといって国内だけに留まるのではなく、日本の外に飛び出していける環境があります。
山尾
国内に中枢がある。しかもグローバルということですね。
十見様
はい。やはり意志決定する場所が日本であり、皆にすぐ伝わるというのは大きいですね。日本人的な価値観や思考もきちんと評価し、受け入れられるのがいいところです。
私自身は昨年マレーシアで三ヶ月ほど仕事をしました。またアジアだけでなく、アメリカやヨーロッパなど、世界の様々な地域で働いている同僚が多くいます。グローバル志向の方にはチャンスが転がっている会社ですね。
システムインテグレーターからグローバルな環境へ
山尾
十見様は以前から国際的なお仕事をされていたのですか?
十見様
いえ、留学経験もありませんでした。元々はシステムインテグレーターで下流工程を経験後、上流工程を担当していました。そこに10年ほど在籍したあと、アビームに移って今に至ります。
山尾
どのような考えで転職されたのですか?
十見様
前職が二次請けでしたので、自社の名前で仕事ができるような環境を求めていました。またアビームは戦略策定から現場まで、IT、Non-IT、全てが事業領域となっています。要は企業にまつわることならなんでもできるコンサルティングファームであり、仕事の広がりも魅力でした。
山尾
そして、グローバル。
十見様
仕事は関係者一人一人をきちんと尊重しあうことで成り立ちます。この点は国や言語が違っても同じだということを、仕事を通じて理解することができました。
先ほどお話ししたマレーシアのプロジェクトでは、標準化を推進する業務を担当しました。最初は混沌としていましたが、現地のリーダー格の方と二人で腹を割って話して成功に導きました。
最近は、日本で働く外国人社員も増えてきました。日本にいながら異文化を感じるようになりましたね。
「リアルパートナー」を実践する
山尾
十見様がいらっしゃるITマネジメント&サービスセクター(ITMS)は、どのような領域を担当しているのでしょう。
十見様
IT戦略の策定からコスト分析、基幹システム構築支援、アウトソーシングとカバーしている領域は非常に幅広いセクターです。既存のIT技術を使った業務改善もありますし、新しいテクノロジーを駆使した提案もおこないます。
山尾
他社と比べての特長はありますか?
十見様
変革を実現する「リアルパートナー」であることを心がけて、お客様の懐にかなり深く入りこみ長期間サポートしていきます。
たとえば導入をあるチームが担当し、その後運用・保守チームに引き継ぐような案件が多数あります。一般的には、導入チームはそこでお客様との縁が切れてしまうものです。
しかしアビームの場合、公私ともにお客様とのご縁が継続することが多いのです。それこそお客様とのプライベートな飲み会などに、導入チームと保守・運用チームが揃って参加することも珍しくありません。
山尾
お客様との信頼関係が醸成されているんですね。
十見様
長くお付き合いを続けていると、お客様側の責任者やご担当者が変わったときに、私たちのほうからお客様の業務やシステムの変更について、過去の経緯をご説明することができます。
その結果、運用・保守のフェーズだったお客様から新たな導入のご相談をいただき、再び導入チームが入ることも出てきます。好循環が生まれていると感じますね。
それをやらせてもらえませんか?
山尾
ITMSはどんな雰囲気のセクターですか?
十見様
ひとつの文化に凝り固まることはないですね。新卒、中途様々なバックグラウンドの人間がいますから。話していておもしろい人がたくさんいます。
仕事ができる人間も多いですし、そういうメンバーと一緒に働けるのは良い刺激になります。いろいろなことに自ら手を挙げるメンバーが多いですね。それをやらせてもらえませんか?と自ら動く人。
山尾
そういう人間が多い企業は伸びていきますね。
十見様
変化に柔軟に対応できないと厳しくなってきたとは思います。やったことがないから、経験がないからと断らない。まずやってみますという人がやっぱり強い。
重要なのはアビームコンサルティングとしての総合力
山尾
仕事のやりがいという点ではいかがでしょう。
十見様
ひとつのセクターの中にITというキーワードでいろいろな仕事があるのがいいですね。先ほど申し上げたような、最新技術を駆使するような案件も一例ですが、ソリューションも人事、会計、物流など多岐に渡り、業界も様々です。
山尾
セクターの中で、担当領域の変更も柔軟に実施されるのですか?
十見様
途中で担当分野を変えようとすれば受け入れてもらえます。他の部署から移ることもあります。自分で手をあげて動くことが多いですね。
山尾
また、定期的にローテーションをして、同じお客様のところで同じ役割を二年以上担当しているメンバーは、本人の希望も考慮したうえで、担当や役割を変える試みもしています。
十見様
お客様側から担当者の変更を嫌がられたりしませんか?
やはりメンバーが変わることを気にされるお客様はいます。ただ、ほとんどのお客様は、個人にお客様の業務に関する知識や経験が紐付き、人依存のサポートになってしまうのもよくないとわかっていらっしゃいますので、理解いただけています。
担当者の変更はバランスをとって定期的に役割をチェンジさせていきます。お客様にとって重要なのは、アビームコンサルティングとしての総合力ですから。
コンサルティングファームで働く女性として
山尾
コンサルティング業界は多忙というイメージがありますし、実際そうですよね。コンサルティングファームで働く女性として、十見さんはどのように感じていらっしゃいますか?
十見様
部門や、そのときの状況によっても違うので一概には言えませんが、アビームは女性が働きやすい会社だと思います。
女性社員は結構いますよ。セクターのリーダーも二人のお子さんがいる女性です。
山尾
なるほど。
十見様
育児介護休暇があって、子どもを育てながら働いている人も多いです。もちろん夜遅いときもあります。山あり谷ありで。
ただ、一人ですべての仕事をしているわけではありませんから。誰かがカバーしてくれるような仕組みになっていますし、フレキシブルに考慮してもらえますので、腰を据えて働くことができる場所だと思います。そのためかコンサルティングファームの中では在籍期間の長いメンバーが多い方かもしれません。十年選手はざらにいますから。
ウエスタン乗馬に熱中
山尾
すると、十見様もワークライフバランスはうまく取れている?
十見様
取れていると思います。柔軟な休み方もできますから。
山尾
お休みのときはどのようにお過ごしですか?
十見様
ウエスタン乗馬をしています。牛を追うカウボーイの乗馬から生まれた馬の乗り方なんです。だからカウボーイみたいな格好をします。ジーンズを履いて。
山尾
ロデオのようなイメージですか?
十見様
ロデオはウエスタン乗馬の一つのジャンルですね。ウエスタン乗馬はマイナーなので、あまり乗る場所がなく、週末は成田まで通っています。自分の馬がいて。
週末は仕事のことは考えず、馬に乗っています(笑)。
山尾
乗馬は昔からされていたんですか?
十見様
母が馬好きだったので、観光地に行くと乗せられていたのですが、熱心に乗るようになったのはアビームに入ってからです。年二、三回御殿場の大会にも出ています。
山尾
御殿場の牧場の馬を借りて…。
十見様
いえ、自分の馬を運びます。
山尾
それはすごいなあ。
十見様
大会は金土日を使うことが多いので、そのときは休ませてもらっていますね。
山尾
とても熱心なんですね。
十見様
アビームは趣味がない人の方が少ないのではないかと思います。あと、英会話に真剣に取り組んでいるメンバーも多いです。新宿にスパルタで有名な英語塾があるんですが、そこに通っている人がいますね。
アビームは人間がいい
山尾
お話をうかがっていると、アビームでともに働く仲間に対してとても信頼をおいていらっしゃるようですね。
十見様
システムインテグレーター時代に、他のコンサルティングファームの方と仕事をする機会がいろいろありました。そのときの経験から感じることなのですが、アビームのメンバーは人がいい。
前職にいたときは、コンサルティングファームの方が自分をいかによく見せるか、という場面に出会うこともありましたが、アビームでは、俺が俺がというところをあまり感じません。
他人を蹴落として、という雰囲気がない。アビームに入社する決め手も、実は人のよさでした。
アビームでは一部の側面だけ見てこの人はできない人だ、コンサルティングファームには合わない人だと判断することはありません。
努力しているけれどもなかなか成果が出せない人に対しては別の仕事を与えて、これならできるという領域を見つけようとしてくれる。働く人間の全体を見ているコンサルティングファームだと思います。