今回はシニアコンサルタントからマネージャーに昇格した際、求められる能力や責務、また待遇にどのような変化や違いが生まれるのかについてまとめてご紹介します。
【目次】
年収が大きく上がる
シニアコンサルタントとマネージャーでは年収の桁が一つ多くなるという年収面での大きな変化があります。
外資系総合ファームを例に挙げると、
・A社 SC:500~900万円 → M:1,000~1,400万円
・B社 SC:750~950万円 → M:1,000~1,350万円
・C社 SC:600~900万円 → M:1,000~1,300万円
総合コンサルファームでは外資系・日系を問わずマネージャーになると1,000万円を越える企業がほとんどであり、人によってはシニアコンサルタントからマネージャーに昇格した段階で年収の上がり幅が1.5倍を超えることもあります。
また、戦略系コンサルファームになるとほとんどのマネージャーが年収1,500万円を超えます。
マネージャーになると当然ながらマネージメント、セリング、リレーションなどの責務が増えますが、それに応じて年収も上がることもあり、多くのコンサルタントがキャリアの上で一つの区切りにしています。
予算責任・営業目標が発生する
プロジェクトの一メンバーとしてデリバリーといった実務担当としての色が強かったところから、プロジェクトマネージャーとして、自分の稼働も含めて予算の達成が求められるようになります。
ファーム毎さらには部門ごとに異なる為、あくまで目安になりますが
・マネージャー:1億円
・シニアマネージャー:1.5~2億円
といったイメージでしょうか。
また、ファームによってはマネージャー以上からセリング(営業目標)の予算が付きます。
一方で、マネージャーからシニアマネージャーになるとさらに営業目標は増え、その代わりにデリバリーの仕事が減ってゆきます。
このあたりは、事業会社のマネージャー職種と近しいイメージでしょうか。
求められる役割や立場が変わる
また、マネージャーに昇格すると、セリングやデリバリー、PJのマネージメント、さらにクライアントとのリレーションなど、求められる能力が一気に増えます。
実例として、とあるコンサルファームのマネージャーの業務比率イメージをご紹介します。
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・デリバリー(5~6割)
・セールス(1~2割)
・マーケティング(1割)
・クライアントリレーション(1~2割)
※上記はセールス専門部隊が社内にいる場合
社内にセールスチームがいない場合には、上記よりも若干セールスの割合が高くなるイメージでしょうか。
ファームによって仕事の配分に差はあるものの、デリバリーをしながら案件獲得並びにクライアントとのリレーション構築が出来るスキルが求められることは共通しています。
クライアントとの折衝も多いことから、今までに築いたデリバリーのスキルだけでなく、業界の知識という面でも高い専門性が求められるのがマネージャーです。
さらに、シニアマネージャーともなるとマネージャーとしての仕事が増え、その上の職位であるディレクターやパートナーに登りつめるために社内調整や社内政治を巧みに進めてゆく必要が生まれるようです。
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今回は「シニアコンサルタントからマネージャーなると何が変わるの?」というタイトルで、マネージャーに昇格した際に求められる能力や責務、また待遇について簡単にご説明しました。
コンサルファームごとにマネージャーに求められる仕事・能力は異なります。直属のマネージャーを見て、「自分はファームのマネージャーになりたくない/なるイメージが湧かない」というご相談も多くいただきます。
シニアコンサルタントの方は、マネージャーに昇格する前に一度、他ファームのマネージャーの役割についても知っておくことをおすすめいたします。
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