今回はコンサルファームから事業会社へ転職した際に年収ギャップがどの程度あるのかを、弊社の最近の実例を交えてお伝えいたします。30歳、年収1,000万円のシニアコンサルタントが事業会社へ転職した場合、どのくらいの年収ギャップが生まれるのでしょうか。
【目次】
多くの方が想像されるのは100~200万円ダウン
弊社にご相談いただく多くのコンサルタントが想像されている年収はこのくらいの金額でしょうか。
ご相談いただく際には「100万円くらいなら下がっても全然大丈夫です」という声をよく伺います。多くのコンサルタントが100万円から200万円くらいの年収ダウンを想定されているようです。
東証一部上場クラスでも、600万円前後(400万円ダウン)を提示されるケースが多い
しかし、実際のところ、30歳・年収1,000万円のシニアコンサルタントの方が事業会社に転職をした場合、年収は4割ダウンの600万前後で提示されるケースが多いです。
その差400万と、多くの方が想定されている年収額と大きな差があります。
(例)戦略コンサル年収1,000万円から年収4割ダウンで国際開発業界へ
(例)外資総合ファーム年収900万円から年収3割ダウンで大手広告会社へ など
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事業会社に勤める30歳で、年収600万は決して低い数字ではありませんが、結局は現職残留や他コンサルファームへの転職を選択する方も多いです。
(例)外資総合ファーム年収600万円から、第一志望だった大手広告会社へ年収1割ダウンで内定を獲得するも、他のコンサルファームから2割アップの年収を提示されファームを選択 など
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また、シニアコンサルタントよりも上のクラスになるとダウン額も当然大きくなります。
(例)外資総合ファーム年収2,000万円のシニアマネージャーから、大手自動車会社へ内定を獲得するも約5割ダウンの年収を提示され、結局は辞退・現職残留の道を選択
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今、クライアントとして向き合っている企業群が転職先候補となる
コンサルタントの転職先としてどのレベルの事業会社に転職できるのか?というお問い合わせもよくいただきます。
今までの統計上、「今クライアントとして向き合っている企業群や同規模の企業」が転職先候補になるケースが多いようです。
よって、事業会社に転職した際の年収が気になるコンサルタントの方は、クライアント先の同年齢・同クラスの年収を一つの目安として考えておくことをおすすめいたします。
もちろん、転職後の年収ギャップは企業や個人による
ここまでは3割から4割と大幅な年収ダウンの例をご紹介しましたが、もちろん、コンサルファームの現年収と同レベルの金額を提示する事業会社も増えております。
(例)30代後半、外資総合コンサルファームから、同程度の年収でWEBマーケティング会社へ転職
(例)外資系コンサルファーム年収約900万円から、年収維持でメガベンチャーへ転職 など
同程度または年収アップで事業会社への転職を果たした方に共通していることは、専門性のある高いスキル、また企業の課題感にフィットする経歴やスキルです。
また、ベンチャー企業の場合には年収が低くてもストックオプションが発行されたりするケースもあり、将来的にはコンサルファームよりも高い年収で、かつ経営の中枢で働ける可能性もあります。
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今回は、コンサルタントが事業会社へ転職した際の年収ギャップや、同程度・年収アップでの転職を果たすために必要なことをお伝えしました。
繰り返しになってしまいますが、個別・個社、そして時期ごとに状況は大きく異なります。事業会社の求人は生物で、一度充足してしまうとクローズしてしまうことも大きな特徴の一つです。
現在のキャリアで狙える企業群や年収感を確認したい際には、ぜひ一度アクシスコンサルティングへご相談ください。
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