アクシスコンサルティングの福原です。コンサル在籍者のキャリア面談では、しばしば「社内での部門異動は難しいので社外への転職を考えたい」というオーダーをいただきます。
その一方で、少数ながら「手を挙げたことで社内での異動ができました」という方もいらっしゃいます。ファームでは「一つ一つのユニットが中小企業」と言われるほど社内異動が難しい中、その壁を越えて異なる部門のパートナーやディレクターと接点を持ち、異動を叶えている方々の挙動や共通点をご紹介します。
【目次】
有志の勉強会に参加する
まず、ファーム内では所属部門ごとに有志の勉強会が開催されているケースが多いです。勉強会ではその領域の専門家が講師をしているため、自然と社内の有識者とネット―ワーキングが可能です。もちろん、参加者同士の横のつながりもできます。
勉強会に積極的に参加することでネットワークをつくり、興味を抱いた領域を率いるパートナーやディレクターの方と事前にネゴシエーションしておくことで、その部門へ異動できる環境を自ら切り開いているという方もいます。
部活/サークルへ所属する
部活やサークルは部門横断で運営されているケースが多いため、部門を跨いだネットワーキングが可能です。
直属の上長や所属部門のメンバーには言いにくい相談や「これってうちの部門だけなのかな?それとも全社的なことなのかな?」といった疑問にも解がみつかるため、視野が広がりやすいというメリットもあります。
採用活動、タスクフォース等の社内プロジェクトに参加する
採用活動やタスクフォースなど横断的に運営されるプロジェクトでも縦・横・斜めのネットワーキングに有効です。新しい経営理論やITを元にしたソリューションづくりを目的としたタスクフォースでは、優秀かつアベイラブルの状態のコンサルタントがプロジェクトに呼ばれる傾向があるようです。
実際に、「タスクフォースが立ち上がって、それがきっかけで他の部署に行くことはある」というファーム在籍者からの声もあります。
もちろん、王道の「社内異動制度」を利用するという方法も
“人材が必要となった部門から法人全体に求人が掲載され、希望者は上司を経由せず応募・異動ができるジョブポスティング制度を導入しています。人材の「適材適所」化を進め、法人全体として最大限の業務効率を発揮できる体制を整え、職員に公平かつ自発的な人事異動の機会を提供し、情報の公開性を確保するという趣旨で行われています。”
“キャリア・マーケットプレイス. 世界各地の募集中ポジションに応募できる、さながら「社内の転職サイト」です。このツールを使って社員は自由に検索し、応募することができます。また、興味のある部門の社員にコンタクトしたり、自分の経験やスキルが希望ポジションにマッチするかなど、簡単に確認することもできます。”
“法人内での異動はもちろん、PwCコンサルティング合同会社/PwCアドバイザリー合同会社、PwC税理士法人間の移籍を可能にする制度です。2015年度は43名の職員がこの制度を利用してキャリアの幅を広げています。”
ただし、このような制度を利用しても100%希望が通るとは限らないため、先ほど紹介した方法で事前に興味のある部門の責任者と関係性を築き、スムーズな異動ができるようあらかじめ動いておくことをおすすめします。
ただし、インダストリーをまたぐとコンサルの価値は下がりやすい。相応の覚悟を
ご存知の通り、コンサルは単価×時間で収益を得るビジネスモデルであり、ファームにとって”良いコンサル”とは単価の高いコンサルとも言えます。
インダストリーをまたぐことで、例えば同じ「会計」というソリューションでも鉄道業界は固定資産のスペシャリティが高いなど、求められることが違うので、自分のスキルやナレッジまたは経験に基づいて算出されていた単価も下がる傾向にあります。
自分の単価が下がるので、その分のキャッチアップが当然ながら求められることを念頭に置いておいたほうが良いでしょう。
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今回の記事では、「ファーム社内での部門異動」を実現しているコンサルタントの共通点をお伝えしました。
次のキャリアを模索・検討されている方はぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。
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平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。