弊社では事業会社への転職のタイミングとして、シニアコンサルタントでいくべきか、マネージャーに昇格してから転職するべきかについてご相談をいただきます。
シニアコンサルタントは年齢的にも未経験として採用される可能性が高いので、キャッチアップがしやすく、また年収も比較的ギャップが少ないなどのメリットがあります。
一方でコンサルタントとしてマネージャーは一つのキャリアの区切りとされるため、マネージャーを経験してから事業会社へのエグジットを考えるコンサルタントも多いです。
そこで、今回の記事ではシニアコンサルタント、マネージャーで転職するそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
【目次】
シニアコンサルでの転職は、年齢的にキャリアチェンジをしやすい
事業会社への転職ですが、未経験でもポテンシャルを評価される20代の方がキャリアチェンジしやすいのが実情です。
よって、業界や職種を大きく変えたい場合には、20代のうち、つまりシニアコンサルからという結論になることが多いようです。
また事業会社に限らず他ファームに行く場合にも、20代のシニアコンサルタントであれば、デリバリーに関する一定のスキルはあり、また未経験の領域・業務へのキャッチアップも可能という評価で、ITから戦略コンサルというキャリアチェンジも比較的スムーズにいくようです。
一度マネージャーに昇格してから転職すると、コンサルファームに戻る際にマネージャーで戻りやすい
一方で、一回マネージャーに昇格すると、事業会社からコンサルファームに戻る際に同じタイトルで戻りやすいというメリットがあります。
シニアコンサルタントで転職した場合は、事業会社の経験がいくらあってもタイトルアップでの転職は難しいようです。
実際、コンサルファームのシニアコンサルタントから事業会社へ転職し、課長クラスにまで昇進した方も、マネージャーとしてコンサルファームに戻ることはできませんでした。
特に経営企画、事業開発(商品企画)、コーポレートスタッフなど、ポストコンサルの人気ポジションほど、セリングの能力などマネージャーに必要な力が付きにくくタイトルアップして戻りにくいのが現実です。
ただし、事業部長まで昇格した、ベンダーで提案~デリバリーまでこなした、その事業会社で人脈を作って案件をファームに引っ張ることができる場合などは、マネージャーとしてタイトルアップしたケースもあります。
マネージャーから事業会社へのエグジットは転職先の選択肢が少なくなる
ご存知の通り、マネージャーから事業会社に転職する際、大きな問題となるのが年収です。
コンサルファームのマネージャーにもなると年収が1,000万円を超えますが、たとえば30歳に同額の年収を提示できる事業会社は非常に限られてきます。
外資系大手、IT系のベンチャー企業、スタートアップなど、ポジションによってはコンサルファームに劣らない高い年収を提示する企業が徐々に増えてきてはいるものの、その数はまだまだ少ないのが現状です。
また、他のコンサルファームに転職する際も、未経験の領域やポジションの場合、マネージャー⇒シニアコンサルタントなど肩書を下げてのオファーとなるケースが多いです。
(例)30代前半、外資系コンサルファームのマネージャーから戦略ファームのシニアコンサルタントへ転職
==========
今回はシニアコンサルタント、マネージャーで転職するそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしました。
事業会社や業界ごとに求められるスキルは異なります。アクシスコンサルタントでは新規会員にご登録(無料)頂くと、弊社キャリアアドバイザーとのオンライン面談を通じて、事業会社で活躍するためのスキルや、さらに詳しい企業の情報をお伝えいたします。
アクシスの求人のうち、
約77%は非公開。
平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。