外資系ITベンダーへの転職時に押さえておきたい7つのこと

今回の記事では外資系IT企業へ転職の際に求められるスキルをお伝えします。

【目次】

  1. 英語力
  2. 自分のスキルを明確にアピールできること
  3. カルチャーフィット
  4. ロジカルなプレゼンテーション能力
  5. お金を稼ぐという気持ち
  6. マインドセット
  7. 現役社員からのリファラル
  8. まとめ

1.英語力

外資系ITベンダーであれば、英語ができることはメリットしかありません。理由として、職位が上がれば上がるほど英語を話す上司の確率も上がります。また、昇進もTOEICの点数が一定以上のスコアであることや、英語が堪能でコミュニケーションに問題がないことが条件になるでしょう。

さらに、英語ができればできるほど会社へのアピールの場が増えますし、英語ができることで本国への出張の機会が増え、上位役職者のMTGに呼ばれ、通訳を依頼されることもあります。

大手外資IT企業であれば、英語を話さなくても日本でビジネスを行うことができます。しかし、レポートラインが上がるに従い英語ができないと社内業務に支障が出るレベルで英語力が必須になります。

転職時にも英語でのコミュニケーションができればできるほどプラスになりますし、英語ができることが前提の業務やミッションを任される際などの候補メンバーになります。

以上のように英語ができることは外資系ITベンダーへ転職する際に優位性のあるスキルと評価されるでしょう。これは外資系IT企業では必須スキルと思っていても差し支えないでしょう。

2.自分のスキルを明確にアピールできること

外資系ITベンダーに限りませんが、外資系企業は一般的にジョブ型採用がメインです。総合職という概念が一般的ではなく、営業、経理、エンジニア、人事、コミュニティマネージャー、セールスイネーブルメントなど、特定の能力を入社面接時に求められます。

その自身の特定の能力に対し、応募しているポジションや求められるスキル、ジョブディスクリプションを踏まえ、具体的に自分にどういうジョブヒストリーがあり、会社にどう貢献できるかを明確にアピールする必要があります。その能力を具体的に利益貢献に活かせるという点を理路整然と伝えることが、転職時に評価される傾向があります。

したがって、難関企業と言われる会社でも、求人内容に自身のスキルがマッチしており、明確にそのスキルを活かして会社に利益をもたらす人材と評価されれば、採用の可能性が大きく上がるでしょう。

このように日系企業のように総合職という名のジェネラリストが求められないため、自身の得意なスキルがあり、それを会社に訴求できるアピール力があると転職時に評価されるでしょう。

3.カルチャーフィット

会社ごとにカルチャーが異なるのは日系企業も外資系企業も同様です。いくら優秀なビジネスパーソンでも自分の考え方やフィーリングが会社のカルチャーとフィットしていなければ、ポジティブな要素として評価されないでしょう。

例えばAmazonの求めるOLP(Our Leadership Principal)やGoogleが定めるGoogliness(いわゆるGoogleらしさ)など、会社独自のカルチャーやポリシーを設定している企業が多く存在します。いくら優秀であろうとビジネススキルだけではなく、社会に対し貢献できるマインドを持っているか、それこそ困った人がいるときの振る舞いや困難に直面した際に出る本音の部分など細かい観点で選考時に評価されます。

過去にすばらしい業績を残した社員に共通する考え方や能力等が実績として積み上がっていき、その会社のカルチャーが少しずつ形成されていきます。そのカルチャーにフィットするかどうかという点は、会社および選考を受けている候補者双方の幸せのために厳格にチェックされます。

いい会社だなと思ってどうしても入りたいという気持ちで面接を受けても、実際受けてみたら社員とのフィーリングが合わないと感じることは極めて重要です。志望していた会社であれば諦めるのは苦しい決断かもしれません。しかし、仮に入社できてもカルチャーフィットしないとわかると後々もっと苦しい状況に置かれかねません。

会社のポリシー、プリンシパル、働いている社員と実際に会ってみたフィーリングなどカルチャーフィットするかどうかも選考時における重要なポイントです。

4.ロジカルなプレゼンテーション能力

外資系IT企業では、面接時にプレゼンテーションの機会を取り入れている会社があります。特に面接の中で営業系でもテーマを与えられ、30分〜1時間程度プレゼンテーション+Q&Aが実施されています。

この狙いとして、面接では想定質問への対応や過去実績を踏まえ、事前に十分な面接対策ができます。しかし、プレゼンテーションとなると、対策はもちろんできますが、コミュニケーション能力、対応力、表現力、瞬時の機転、雰囲気、プレゼンテーションにかかる準備のプロセス等、相手に面接以上に多くのメッセージや情報が伝わります。

また、プレゼンテーション能力そのものが外資系IT企業では高いレベルで求められるため、判断基準になりやすいです。

外資系IT企業の場合、多くは商材単価も一定の金額を超え、高額かつ商談の難易度も上がります。したがって、相手に商材の価値を正しく、シンプルに、ロジカルに伝える能力は評価軸の大きなポイントとなるでしょう。

入社後もことあるごとにデモやプレゼンを行う機会もあり、社内外の研修に参加する機会もあり研鑽する必要があります。

このロジカルなプレゼンテーション能力は外資系IT企業へ転職の際、スキルとして備わっていることが大きなプラスとなるでしょう。

5.お金を稼ぐという気持ち

日系企業の場合、一部の歩合制の会社を除きお金のために働くということは敬遠されがちです。仮に思っていても、働く目的をはっきりお金目的と表現することが憚られる雰囲気があります。

しかし、外資系ITの場合、年収アップのための転職は当たり前であり、実際に多くの場合、自身が評価され結果を出せば相応のインセンティブが出ます。外資系投資銀行のような会社だけではありません。

外資系IT企業の場合、普通のサラリーマンでは手にすることができないインセンティブを手にするチャンスがあります。その分過酷な競争はもちろん存在しますが、市場原理が働き結果を残せば対価が支払われ、残せない人にはそれ相応の見返りしかありません。

3章でお伝えした会社として守るべきカルチャーや社会に対し貢献する姿勢など、最低限の基準は守った上でお金を稼ぐというのが外資系IT企業の基本的な考え方です。

上記のような観点から、お金を稼ぐことを転職目的と表現するのは当たり前のことであり、面接時にその旨を伝えても至極当たり前のこととして受け入れられるでしょう。

背景として、外資系IT企業は異国の日本にわざわざ拠点を構え、日本のマーケットに参入し、シェアを広げようという考えを持っています。その企業に在籍するということは市場を取りに行くハンターのようなマインドをカルチャーとして持っている企業が多く、数字を立てて会社に貢献し、インセンティブをがっぽり稼ごうという鼻息の荒い社員はむしろ歓迎されることでしょう。

したがって、給与的にもより良い条件で働きたいと思うだけでなく、それを伝えることは何も問題ありません。むしろそういう野心やチャレンジャー精神を求める企業は多いでしょう。

6.マインドセット

外資系ITのいいところは学歴が不問なところです。外資系コンサルや、外資系投資銀行、プライベートエクイティ、法律事務所などは学歴がないとTop Tierの企業にチャレンジすらできないと言われています。

しかし、外資系IT企業はそんなことはありません。会社によっては学歴があった方がいい会社もありますが、ほとんどの場合学歴がないことは面接を通過できない理由にはなりません。

では転職時に何が重要でしょうか。それはマインドセットです。

ガレッジベンチャーという言葉があるように、外資系IT企業の場合、それこそスタートは何もない状態から始まっているケースが多くあります。世の中をテクノロジーやいいサービスで変えたい、良くしたい、という熱いマインドセットを持った起業家のストーリーを聞かれたことがあるでしょう。このように、外資系IT企業の場合、社会や世の中を変える必須要件は学歴よりマインドセットに重きが置かれています。

ただし、当然生き残るためには熾烈な争いがあり、外資系IT企業の場合、食うか食われるかの環境で働きます。最低限のモラルやコンプライアンスを守りつつも、絶対成功してやるという強い意志が不可欠なのです。

外資系ITは結果をベースに評価が決まり、プロモーションにつながっていきます。一部の日系企業のように学歴や在籍年数、上司の機嫌や飲み会によく参加するという意味不明な基準は昇進にほとんど関係ありません。

実際に大手の外資系IT企業の場合、あまり聞いたことのない大学の社員も多く在籍しています。しかしその会社は結果を残し続けており、社員も結果を残せるようなマインドセットを持ったプロのビジネスパーソンの集団として成長を続けているのです。

「最後は気持ち」という言葉が日本にはありますが、このようにやりきる覚悟や成功してやるという強いマインドセットを持っていることが重要です。それが「外資系IT企業で結果を出す可能性の高い候補者」、と認識される上で求められる要素になるでしょう。

7.現役社員からのリファラル

最後に、リファラルについて触れます。

1章から6章までスキルやマインド面に触れましたが、面接を通過するための最大の武器は、その会社で活躍し、評価されている社員からのリファラル(推薦)です。なぜなら選考におけるハズレが最も少ないと言われているからです。

カルチャーフィットをはじめ、その会社で活躍できる能力は抽象化されある程度決まっています。その環境で働いて活躍している人が後押してくれる候補者であれば、入社後の活躍の可能性も高いと判断され、選考の通過率は格段に上昇します。

実際にリファラルされる社員は会社で結果を残すスキルセットやマインドセットが備わっているからこそ、現役社員から推薦されるのです。活躍している社員の紹介は高確率で転職時に有利になるため、どうしても入りたい外資系IT企業があれば、先行の確率を上げるには活躍している社員から推薦されるような関係を築くことがコツかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事では外資系IT企業へ転職の際に求められるスキルをお伝えしました。あくまで参考ではありますが、実際に上記ポイントを評価している企業は多く存在しています。面接を通過する上で、心に留めておいて損はないでしょう。

日系企業ではなく、外資系のIT企業に転職する際のプラスとなる要素に絞っています。
現在置かれている状況を踏まえ、求められる能力とのギャップを埋めることが転職の成功確率を上げることにつながります。
外資系ITベンダーへの転職をご希望の方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。

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>外資系ITベンダーへのキャリアに関する記事

日系ITベンダーと外資系ITベンダーの違い、転職した際に躓きやすいポイント
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/vendor_differenceandpoint

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今回は、外資系ITベンダーへの転職時におさえておきたい7つのことについてお伝えしました。キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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