女性フリーランスエンジニアとして案件受注するため心がけていたポイント【体験談】

フリーランスエンジニアとして案件をいかに獲得し続けていくか、これは多くのフリーランスの方が悩んでいるポイントでしょうか。フリーランスとなったことで「年収ベースで考えると収入が大幅にダウンした」とおっしゃる方も多くいます。

今回は、フリーランスエンジニアとして7年ほど仕事を経験されている女性の方から、”比較的安定してお仕事を受注できていた理由”についてお伺いしました。

特に、フリーランスエンジニア専門のエージェントから仕事を受注する以外の、”直接の声かけ”につなげるため、フリーランスエンジニアとして働いていた時に心がけていた基本的なポイントをご紹介いたします。

【目次】

1. できるだけメンバーとコミュニケーションをしっかりとる
2. チーム内の空気を明るくするための立ち回り
3. 作業はとにかくスピーディーかつ正確に
4. テストケースは細かくエビデンスも詳細にとっておく
5. ムードメーカーの一員を目指す
6. 飲み会に参加したときは楽しむことに徹する
7. 案件終了後にも付き合えるような関係をつなげておく

できるだけメンバーとコミュニケーションをしっかりとる

結果論にもなりますが、業務をスムーズに進められるように、という意味もありますが必要な情報を適宜入手できるようにしておくためにも重要だったなと思っています。

誰かとつながれば、つながった相手のつながりで困ったときに助けてもらうことにもなります。

エンジニア職は一人黙々と作業をするイメージを持っていましたが、現場に入ってその認識が間違っていたことを痛感しました。

人と進めていく仕事、だからこそ自分が助けてもらう、自分も誰かを助けられる、そうやってプロジェクトを成功させていく過程がこの仕事の楽しさでもあるなと思った時を今も覚えています。

ですからまずはチーム内のメンバとのコミュニケーションをとる。余裕ができたら他の関連するチームの人と関わっていく。そうして関わる範囲を徐々に広げていくことで、仕事がしやすくなりました。

仕事がしやすくなる、というのは自分にとって良いだけでなくチームにもよい影響が出ることもありますから、そうしたところを評価してもらえたことも多くありました。

結果的に現場を出た後にまた呼んでもらうことができたり、別案件を紹介してもらえたりというところにつながっていたと考えています。

チーム内の空気を明るくするための立ち回り

過去に一度、女性ということで『今のチームは雰囲気があまり良くないので、明るくなるように女性エンジニアを検討しています』という面談を設定されたことがあります。

プライベートでは「年齢以上に落ち着いている」といわれることも多く、一人でいても苦痛ではないタイプなのですが、仕事モードではキャラをわけていて「明るい人」と認定されることが多くありました。

キャラわけしていた理由は以下の2点の考えにあります。

①現場で過ごす時間が多いからこそ楽しいほうが良い
②ムードが良い現場は前向きに生産性も高く協調性も高いメンバーが多いから

自分が働きやすい職場は、全員とまではいかなくとも多くの人にとっても働きやすい環境になるかな、という思いを持っています。前向きに協力的に、チームでプロジェクトを成功させるぞ!というのも他のメンバーありきの事。できるだけ多くの人が働きやすいいいチームだな、と感じられるようなチーム作りのいったんを担えればと考えていました。

作業はとにかくスピーディーかつ正確に

作業スピードだけではこの仕事はやっていけませんが、作業ペースが遅くて丁寧というのも当たり前な話です。

フリーランスエンジニアとして仕事を獲得しやすくするためには、”自分を他者から差別化してもらえる強みを身に着ける”ことも大切。

私はもともと手が速いタイプだったので、そこに正確性をプラスできるように配慮して『あの人は作業も早いけど的確』ということを印象として持ってもらうことに成功しました。

テストケースは細かくエビデンスも詳細にとっておく

マニュアル通りのテストケースはあまり作ったことがありません。

自分なりの目線で「こういうポイントも確認しておくべきじゃないか」というものを洗い出していたので、人よりもテストケースが多めになっていました。

このおかげであまりバグを仕込むということもなく、時には「最低〇%のバグを発見するのが品質管理上必要」と言われたときに、バグがなさ過ぎて困った経験もあります…。テストケースを消化するときにも、エビデンスは細かくとっておきます。

エンジニア生活のスタート時にはこれはやっていなかったのですが、品質の悪いプロジェクトに途中から参画した際、保身のために始めたことですが…。これが癖になったおかげでテストに関して特に信頼してもらえるようになったと感じています。

ムードメーカーの一員を目指す

チームの生産性を上げるためには「チームの雰囲気」というのも重要です。

トラブルが少なく、何かあっても迅速に解決できる案件に参画させていただいて肌で感じたことなのですが…。チームの雰囲気が良くなるためには、ムードメーカーの存在は不可欠だと思っているので、私自身がそうであれるように心がけていました。

これも「私」という一人のメンバーをほかのメンバーと差別化していただくための強みとしていた部分で、役に立ったなと思ったポイントです。

雰囲気といってもただ明るい雰囲気になっている、というだけではなく前向きに課題にあたれるチームになれるようにと思って動いていました。

飲み会に参加したときは楽しむことに徹する

業務中に気を付けておくこと、だけではやはり営業力は足りないという結果になってしまいがちです。「仕事はできるけどあの人どうなんだろうなぁ…」とぼやかれてしまう人を観察しておくと、コミュニケーションは大事だなということに気づかされます。

業務中ではない時間や、案件終了後にしていた「バリバリ営業かけてますよ！」というまでいかないけどしていた、というポイントを上げていきます。

まずは、現場での忘年会・新年会・キックオフなどの飲み会や、仲間内での飲み会に参加するときはとにかく楽しむことだけに集中します。

女性同士ではよく愚痴大会のようになることもありますが、エンジニアはやっぱり男性比率のほうが高かったりもして、こういう場所ではやはり男性よりのコミュニケーションが合っている女性が多いというのもよかったなと思いますね。

私の好みもあるかもしれませんが、どちらかというと女性同士よりも男性を交えた空気のほうがやりやすいこともあるので、男性が嫌がる愚痴を避けるといのも理由の一つですが…。

楽しい空気を壊してしまう『愚痴』を封印することにした、というのが一番大きかったかもしれないです。業務に関する愚痴・お客さんに関する愚痴・他メンバーに関する愚痴は”冗談で笑い飛ばせる範囲”まで、”本人がいてもいなくても言える程度”の愚痴に抑えるようにしていました。

もちろん誰かが愚痴りたいような空気を出していたらのれる範囲ではのります。自分発信を避ける、という意味です。

そうした理由はもう一つあって、愚痴というのは『悪口』とほぼ同じだと考えているので、聞いている人に『自分も同じようにほかのところでいわれているのではないか』と不安にさせたり、無用な疑念を抱かせてしまうと思います。

ですからその現場だけでなく、過去の現場に関する愚痴も封印しました。

ただ…どうしても愚痴りたいような気分になることもあるので、そういう時には仕事外の人、もしくは現場でもお互いにきっちり信頼関係ができている限られた人と個別にそういう場を設けることもあります。

案件終了後にも付き合えるような関係をつなげておく

意図的なものではないのですが結果として、これが良かったのかなと思えたポイントなのであげておきます。

自分は契約期間が終了して一度は出たものの、まだ現場に残っている方々の数人とは定期的に趣味つながりで会っていました。残っている方々が現場で何気ない会話で「そういえばこないだも○○さんと会ったんだけど~」など話題に上ったこともあったようです。

また、現場で開催される飲み会などのイベントに別の方からもお誘いしてくれることもあったので、「できればまた案件参画したい」と思っているときには積極的に参加させていただいていました。

趣味つながりではなくても、”お互いに別の現場にいながら現状報告のような気軽な連絡を取り合える関係を作っておく”というのもこのひとつだと思います。

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今回の記事では、フリーランスエンジニア専門のエージェントから仕事を受注する以外の、”直接の声かけ”につなげるため、フリーランスエンジニアとして働いていた時に心がけていた基本的なポイントをご紹介しました。

フリーランスの案件紹介や、独立についてさらに詳細を知りたい方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。