最近、「●●在住なのだが、リモートワークで週1度の東京出張程度であれば許容できるので、東京の求人も紹介してほしい」というご相談をいただく機会が増えてきました。
そこで、今回のコラムでは実際に地方に在住しながら、リモートワークを導入している方の生の声を中心に、リモートワークで仕事にコミットするメリット・デメリットについてご紹介します。
【目次】
- メリット「家族との時間が増えた」「ミスコミュニケーションが逆に減った」など
- デメリット「オンとオフの切り分けが難しい」「キャッチアップの手段が少ない」など
- ポストコンサル向けポジションでも、リモートワーク可という企業が増えてきた
- リモートワークを視野に入れると、求人の選択肢もぐっと広がる
メリット「家族との時間が増えた」「ミスコミュニケーションが逆に減った」など
実際に関西在住で2週間に一度東京のオフィスに半日のみ出勤している方からは「単身赴任中だったころと比べて、家族と過ごせる時間が増えており、家族からの評価も比較的良い」との声がありました。
また、コミュニケーションが疎遠になる事を心配していたそうですが、業務上のやり取りについては社内コミュニケーションツールやweb会議システム、電話等を駆使することにより、今のところ問題なく対応出来ているそうです。
リモートワークを希望されている方の中には、やはりコミュニケーションについて心配される方も多いと思います。しかし実際には、これまで口頭で伝えるだけで終わっていたことを、確認のためメールするようになったことで、コミュニケーションミスを防ぐことに繋がっているようです。
さらに、「年収が同じでも東京よりリビングコストが抑えられるので生活に余裕を持てる」「娯楽施設も多く、また東京に住んでいた時よりも生活拠点との距離が近いので、子供がいても移動の不便さを感じない」。また、「保育園も待機待ちが無く、すんなり入れる」との意見もあり、ライフスタイル面での魅力も数多くあるようです。
デメリット「オンとオフの切り分けが難しい」「キャッチアップの手段が少ない」など
一方で、「リモートワークを理由にして迷惑をかけないように」と責任感が強く働いてしまうと、様々な連絡に対して「即レス・即対応」しなければという意識が働いて、PCから目が離せなくなり、仕事とプライベートの切り分けが難しくなるというケースもあるようです。
また、オフィスに出入りしているわけではないため、その日の仕事を終えているかどうかが同僚からは把握できないという問題もあります。そのために、いろんな時間に連絡が来るようになったというケースもあり、勤務時間の管理については、コミュニケーションルールに工夫が必要でしょう。
さらに、「Techカンファレンスに行く」などのキャッチアップの機会は、東京にいたころと比べて圧倒的に減ったとのことです。当然「同僚とオフィスで雑談をする」という事もありませんので、業務効率は上がった反面、新しい気づきや何かのヒントになるような発見が少なくなったそうです。
デメリットとしては、上記のように、タイム&タスクマネジメント能力や情報のキャッチアップ力が求められるという意見が多数寄せられました。
なお、東京の人混みの多さから地方でリモートワークをしたいが、交通の便が不安という声もよくいただきますが、交通機関が発達した都市を上手く選べば、混雑は避けつつも東京とそこまで変わらない便利さは担保できる、といった意見もありますので、この点は場所の選択しだいと言えるでしょうか。
ポストコンサル向けポジションでも、リモートワーク可という企業が増えてきた
現在、世界の企業の56%でリモートワークを容認しており、リモートワークが「グローバルでは過半数を占める状況になっています。
参考:https://japan.zdnet.com/article/35128194/
日本でも、掛け声倒れに終わることなく、実際に「働き方改革」が進んでいる企業が増えて来ています。
例:リクルートマーケティングパートナーズ
- 週1回以上、リモートワークを活用している社員が全体の62%。
- イントラネットにも社外から接続可能(弊社独自情報)
参考1:http://www.recruit-mp.co.jp/data_of_rmp/
参考2:https://www.remotework-labo.jp/2018/07/remote_company/
さらには、働き方の多様化により、東京にある会社に所属しつつも、別の場所に在住しながら仕事にコミットできるなど、勤務地に縛られないワークスタイルが実現可能になってきました。
例:株式会社ユーザベース(経営企画など)
- 生活拠点が東京以外の100%リモートも全体の10%未満活用(弊社独自情報)
参考「「出社」の概念がない!?自由すぎる会社の”飲みニケーション”/ユーザベース」
https://business.nikkeibp.co.jp/atclcmp/15/051000044/110800014/?P=2
また、企業によっては、使用期間中であっても、「入社オリエンテーションや研修が終わった入社4日目からリモートワークOK」のような会社もあるようです。
例:ユーザーベース⇒入社直後から誰でも適用可能。
リモートワークを視野に入れると、求人の選択肢もぐっと広がる
リモートーワークは、一昔前だとweb系企業のエンジニア職等、一部の限られた職種だけで活用されており、そのイメージが強い方も多いかと思います。しかし、まだまだ少数ではありますが、上記のように事業会社の経営管理・人事ポジション等でもリモートワークが可能なポジションが出てきています。
「●●(地方)で働きたいから、●●にオフィスのある企業だけ受ける」と無為に制限を設けてしまわず、リモートワークの活用が出来る東京の求人も視野にいれて探してみる事によって、新しい選択肢が出てくる可能性もあります。ぜひご検討くださいませ。
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今回の記事では、【実践者に訊く】@地方在住、フルリモートワークのメリット・デメリットについてお伝えしました。
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