エンジニアの転職活動のやり方【求人募集の見方~経歴書の注意点まで】

エンジニアの転職市場はますます盛り上がってきており、最近では新卒入社2~3年目など経験年数が少ない方でもポテンシャル採用されるケースが増えてきました。
それだけ需要が高まっており、どんな職種の人にもチャンスが有るということです。

ただし、転職活動が初めての場合、どうやって求人を探すのか分からず、本当にマッチする企業に巡り合えないというリスクもあります。
そこで、今回の記事では、初めて転職を行うエンジニアの方向けに、求人募集の探し方や見方についてお伝えします。エンジニアに限らない箇所もありますが、ぜひご参考いただければと思います。

【目次】

  1. エージェント、ビジネスSNS、求人サイトそれぞれの特徴を知ったうえで利用する
  2. 企業研究を行う
  3. 応募前に、自分をエゴサーチして、プロフィールを整えておく
  4. 履歴書・職務経歴書は、応募企業の社員と比較することが大切
  5. (参考)募集要項でよくある「危険な」サイン

エージェント、ビジネスSNS、求人サイトそれぞれの特徴を知ったうえで利用する

転職活動で募集を探す場合、エージェントやWEB経由での直接応募、もしくは知り合い経由の紹介が考えられます。
特に多いWEB経由での転職活動でも、WantedlyのようなビジネスSNSといったサイト、その他にIndeedといった求人サイトが挙げられます。
最初に、転職エージェントやスカウトサイト、WEB経由での直接応募の特徴についてお伝えします。

転職エージェントやスカウトサイト

会員制サイトで非公開求人やスカウトが多いのが特徴です。転職エージェントでないと出てないような求人もあるため、キャリアアップを考えて有名企業などにもアプローチしたい人には向いていると言えます。転職エージェントは応募者と企業の相性や、将来性も加味した求人提案を行うため、良い意味でも、悪い意味でも、自分の当初思い描いていた企業・求人とは異なる選択肢が広がっていきます。
また、応募数を増やしたい企業は未ログイン状態や、エージェントの求人一覧ページでも閲覧が可能なことが多いです。

ビジネスSNS

こちらも会員制ではありますが、スタートアップへの掲載割引サービスがあるからかスタートアップの利用が多いのが特徴です。所属している社員などを登録して人にフォーカスした記事が多く、採用面接だけでなく企業の話を軽く聞くだけというアプローチも求職者からできるのも特徴です。採用のハードルを下げつつ、企業の名前だけでなくビジョンやミッションにより共感してミスマッチを防ぐ仕組みを作っています。
ただし、応募以降は介在するエージェントがいないため、情報はネットからエゴサーチする他に、自分でのスケジュール調整や年収交渉が求められます。企業担当者が本音を伝えることも少ないため、転職エージェントや知人などから内情について事前に聞くなど、同時並行での利用をおすすめします。

求人サイト

TVCMでもお馴染みでしょうか、広告掲載がクリック単価だけ、掲載料が低価格といった理由のため、いろんな企業にとって掲載しやすい媒体であることが特徴です。例えば、エンジニアに関して言うと1クリック平均350円程度で予算コントロールしやすいため、それほど有名でない企業も募集を出しています。
そのため、掲載企業数などは多く、企業の存在を知るという入口では有効です。ただし、ビジネスSNSと同じく、自己での企業研究や年収調整など負担がかかることもおさえておくべきでしょうか。

求職者側としては自身の現状と次へのステップをどこにするかによって媒体を選ぶのが良いでしょう。

企業研究を行う

募集広告を見て最も重要なことは、その企業で自分が働くイメージが湧くかどうかです。
今までやってきたことが、そのままその企業で通用するのかを募集広告、企業サイトやニュース、あるいは技術広報が出している記事のようなものを読むことで具体的なイメージを膨らませられるかです。

社内で働いている知り合いがいるなら聞いてみるのが最も信頼できますが、転職活動していることを知られたくないことも多いと思われるため間接的な知り合いを利用する、または企業に通じている転職エージェントに聞くといいでしょう。

応募前に、自分をエゴサーチして、プロフィールを整えておく

変わり種の求人ルートとしてはLinkedInから直接スカウトが来る方もいます。
こういったことのためにLinkedInのプロフィールを丁寧に整理しておくことも重要です。

応募した後に企業側から取るリファレンスの一つとしてFacebookなどのSNSやLinkedIn、エンジニアであればQiita記事、他媒体でのインタビュー記事も見られることはありますのでエゴサーチして、応募前に整えておくことも大事です。

履歴書・職務経歴書は、応募企業の社員と比較することが大切

このようにして情報収集して、応募の意思が固まったら早速アプライしますが、まずは書類で落とされては話が始まらないので、ここを最大限魅力的に作成する必要があります。
いきなりきれいに作成は難しいと思うので、自分のキャリアを時系列に列挙してみます。

時系列にした経歴を300字程度にまとめたときに、ネットで検索した他の同じタイトルのキャリアと比べてどう違うかを見てみるといいでしょう。例えば、CTOの場合、開発であれば部分的な改善しかやったことがない、全体を見て設計した経験がない、他のエンジニアへの指導経験やマネージメント経験がなければいきなりCTOへ応募するのは難しいです。

もし、こういったポジションを目指していくならリーダー経験や、より上流での設計・運用経験が積める仕事を選ぶほうがいいでしょう。企業側はキャリアプランの一貫性も見ています。

(参考)募集要項でよくある「危険な」サイン

最後に、よくある「求人広告上で求職者に不安を感じさせそうな表現」について列挙します。

年齢制限付きの募集要項

特定の年齢層をターゲットにした募集を行っているケースがあります。年齢制限をつけた募集は基本的に禁止されており、人事がそういったルールを把握していない可能性が高く、社会的ルールや規範といった側面を徹底していない可能性があります。

中途採用の給与が公開されてない

新卒文化が強い会社が、中途採用の求職者の年収を見ることで社内の反発を起きることを嫌う経営者が給与例を提示しないということがあるようです。求職者もこのような募集に関しては敏感なので募集要項を見る際にはその背景も考える必要がありそうです。
モデル給与は他企業との給与水準のレベル感を見る場所でもあるため、他社よりも極端に低ければ考えたほうがいいでしょう。
逆に募集企業としては大々的に給与水準を知られたくないということであれば転職エージェントやスカウトサイトの活用を検討してもいいでしょう。会員制のため自社の社員に見られる可能性を減らせることから、公開しているケースがほとんどです。

募集記事の写真が全員スーツ

金融系やSIerなど特定の業種に絞って応募するならいいのですが、エンジニア文化が醸成されている現場ではカジュアルにしているところが増えてますので、仕事でスーツというのは社内ルールが色々厳く、さらに言えばそういった文化を嫌煙する優秀なエンジニアが集まりにくいという可能性があります。

複数の写真に同じ人達しか写ってない

企業サイトに「社員同士仲が良いです!」という複数の写真を掲載している企業があると思いますが、出てくる人が同じというパターンもよくあります。社員が多くないのか、募集広告に協力してくれない社員が多いのか、社内に派閥があって特定のグループだけが贔屓されているのか、あるいは実際仲が良くないのかわかりませんが、そういった可能性を秘めています。

事前研修あり

早期戦力化を考え、入社前に研修をさせる企業もありますが、雇用関係は発生していないため、企業と社員の関係が対等でない文化である可能性を秘めています。
ITベンチャーだと新卒採用で内定を出した社員に内定者研修として事前に集めることもありますが、目的は社員同士の懇親なので意味合いが違います。
技術を売りにしている職人に事前研修というのも職種的に合わないということもあるでしょうか。

「シャワー完備!」「折り畳みベッド複数有!」

このあたりはネタとも言える部分ですが、実際にこれを募集記事に書いているところもあるとのことです。「エンジニアも飛び込み営業します!」とブラック企業であることをアピールしているとも言えますが、あえてこのような状況でもリスクを取りに行く人を求める企業もあります。応募の際は覚悟が必要ですね。

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「Big4」各ファーム独自の「DX推進ポジション」特徴・転職年収事例・キャリアパスまとめ(2020.05更新)
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/big4dx2019

“システム企画”に活かせる「資格」とその具体的な使い方
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/systemplanning_qualification

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今回の記事では、初めて転職を行うエンジニアの方向けに、求人募集の探し方や見方についてお伝えしました。
キャリアでお悩みの方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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