経営コンサルへの第二新卒転職「対策チェックリスト」<フロー別>

第二新卒・未経験からコンサルティングファームへの転職に興味を持った際に、気になるのが内定に至るまでの選考のフローや必要な対策だと思います。
通常の面接だけでなく、テストやケース面接といった選考があることをご存じの方は、
「どれだけの準備が必要なのだろうか」と不安も感じると思います。

第二新卒・未経験からコンサル転職する際の選考フローの全体像はどうなっているのでしょうか?
またその選考に対応するために、何をどう対策すればいいのでしょうか?

今回は、第二新卒・未経験からコンサル転職を目指す際の選考フローと対策チェックリストについて解説します。

【目次】

  1. 経営コンサルティングファーム転職の選考フローまとめ
  2. 第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(事前準備編)
  3. 第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(提出書類編)
  4. 第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(適性試験編)
  5. 第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(面接編)

経営コンサルティングファーム転職の選考フローまとめ

経営コンサルティングファームへの転職について、内定までの選考プロセスの流れを解説します。

1.書類選考

企業への申し込みを行う際に、指定された書類を提出する必要があります。
履歴書・職務経歴書の提出が必要な場合がほとんどですが、企業によっては志望動機書の提出を求められることもあります。
また外資系企業においては、英文履歴書(CV)とカバーレターが必要です。

2.適性試験

第二新卒で経営コンサルティングファームの選考を受ける場合、多くの企業の選考において適性試験を通過することが必要となります。
具体的には、SPI・GAB・TG-WEB・GMAT・判断推理などの独自テスト・性格検査などがありますが、論理的思考や情報処理の能力を評価する能力検査と、性格や特性を評価する性格検査の2つのタイプに分かれます。

3.面接

書類選考や適性試験などを突破すると、いよいよ面接です。
多くのコンサルティングファームで2~3回、戦略コンサルティングファームにおいては5回前後、面接を受けることになります。
面接には2つの種類があり、志望動機やご自身の強み・経験などを話す通常の面接と、面接官から提示される課題に対し分析のプロセスや解決策を提案するケース面接があります。
特に戦略コンサルティングファームにおいては、ケース面接が複数回行われることが多いです。

4.オファー面談(人事・部門責任者)

最終面接を通過した内定者に対し、給与を含めた労働条件・業務内容を確認するオファー面談が行われます。その場で入社の合意は行われず、1週間程度の検討期間を経て、受諾か辞退かを選択します。

第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(事前準備編)

✓自己分析・経験の棚卸し

ご自身の経験を振り返り、やりがいを感じること、得意なことや苦手なこと、頑張ったことや成し遂げたことなどを言語化しましょう。
また、今後長期的にどのようなことを実現したいのか、どのような社会人になりたいのか、そのために今回の転職で譲れないことは何か、改めて考えて言葉にするのがおすすめです。
これらは転職活動の軸になるだけでなく、面接対策としても有効であるため、一度考えて終わりではなく、都度内省しながらブラッシュアップしてみてください。

✓業界研究

コンサルティングファームの特徴や分類、それぞれの業務内容や求められる人物像・働き方といった全体像を把握しましょう。
何系のコンサルティングファームに関心・適性があるのかを考えるだけでなく、業務フローについても正しく理解することで、面接対策にもつながります。

✓企業研究

業界研究で全体を把握した後は、それぞれの企業の特徴や選考プロセスを把握しましょう。
その企業で働いている知人や担当エージェントがいる場合は、企業ごとの特徴をヒアリングするのがおすすめです。インターネット検索では分からない企業風土や実態を知ることができます。
特に第二新卒や未経験の方は、選考の中でポテンシャルや意志を見られるため、面接対策のためにも企業ごとの特徴や業務フローを把握し説明できるようにしましょう。

✓エージェント選定

コンサルティングファームへの挑戦は対策すべきことが多くあるため、エージェントを活用する方も多くいます。エージェントによって、申し込みができる企業・提供可能なサポート・担当者の経歴や実力がかなり異なるため、理想のキャリアビジョン実現に向けて伴走し、適切なサポートと求人紹介ができるエージェントを選定することが大切です。
コンサルティングファームに強いエージェントの中には、企業ごとの特徴・選考プロセスの詳細・過去問題を把握しており、書類作成・適性試験・面接対策を丁寧に行ってくれるエージェントもありますので、ぜひ活用しましょう。

✓申し込み企業選定

業界・企業研究を経て、ご自身が実際に申し込みをしたい企業を決定します。

✓企業ごとの応募ルート決定

応募方法は、自己応募・リファラル(知人紹介)・エージェント経由の3つです。
自己応募・リファラルの方が、書類選考の通過率が高い傾向がありますが、エージェント経由のメリットである選考対策を受けることができません。
またエージェントによって、申し込みができない企業・自己応募のみを受けつける企業もあります。
そのため、エージェント経由と自己応募・リファラルを併用するといいでしょう。

✓申し込みスケジュール検討

対策にどのくらいの時間が必要か、現職の業務の状況を考え、おおよそスケジュールを計画しましょう。
また基本的には志望度の高い企業から申し込みを行い、内定が出る時期を調整しますが、適性試験や面接に自信がない方は、最初に志望度の低い企業数社に申し込み、練習をすると良いでしょう。

第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(提出書類編)

✓履歴書作成

履歴書を作成しますが、応募企業に合わせて都度情報を更新できるよう、WordやExcelでの作成がおすすめです。
条件面や趣味などの情報は不要で、資格情報などを記載できるフォーマットを選びます。
また、例えば休学期間や離職期間があるなど、学歴・職歴について補足説明が必要な方は、履歴書内で補足できるフォーマットを選びましょう。

✓職務経歴書作成

ご自身の経験・実績が端的に理解できる職務経歴書を作成します。
経歴のサマリーである職務要約・活かせる強みや能力・職務経歴詳細を含み、多くても3ページ以内で作成すると良いでしょう。

✓オリジナル必要書類作成

多くはありませんが、志望動機書や課題の提出が必要な企業があります。
また英文履歴書(CV)とカバーレターが求められることもありますので、志望する企業で必要な書類を事前に把握し、準備しましょう。

第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(適性試験編)

✓対策する適性試験の明確化

申し込みを行う企業で行われる適性試験はSPIなのか、GABなのかなど、内容を把握しましょう。
オンラインではなく、申し込み先の企業や試験会場で受験が必要な場合もあるため、確認してください。

✓問題集・過去問題での対策

受験を予定している適性試験の問題集の最新版を用意し、スムーズに解けるようになるまで繰り返し練習しましょう。
エージェント担当者やインターネット検索で過去問題を入手し、練習することも有効です。
また性格検査についても、例えば論理的でなく感性で考える傾向が強いと、コンサルタントとして適性が低いパーソナリティ・性格だという評価になってしまいやすいため、一度対策をするといいでしょう。

第二新卒・未経験からコンサル転職する際の対策チェックリスト(面接編)

✓ケース面接の有無の把握

申し込み予定の企業で、ケース面接があるのか、どのようなケース面接が行われる傾向があるのか、エージェント担当者やインターネット検索で把握しましょう。
ケース面接にはフェルミ推定とビジネスケースの2つがありますが、両者を出題する場合もあります。

フェルミ推定とは、「日本に電柱は何本ある?」など、正解のない・調査が難しい問いに対し、最低限の情報・知識で論理的に概算する方法です。
ここでは、答えの正確さは求められておらず、仮説を構築する能力・難題に取り組む好奇心・ロジカルシンキング力・ディスカッション時のコミュニケーション能力や回答をブラッシュアップできる能力などが見られています。

ビジネスケースとは「XXという商品の売り上げを倍増させるには?」など、企業の経営課題に対して提案を行う手法です。
こちらも論点や仮説を設計する力・ロジカルシンキング力などを見られています。

✓面接対策本や過去問題での勉強・練習

ケース面接の対策本で基本的な知識を身につけ、ベーシックな問題に回答できるようになったら、志望する企業の過去問題を取得し、練習しましょう。

✓通常面接の対策・演習

ケース面接だけでなく、通常面接も行われます。
なぜコンサルティングファームなのか・なぜその企業なのかという志望動機、転職理由、ご自身の強みと弱み、短期的・長期的に目指していることは、多くのコンサルティングファームで頻繁に聞かれます。
エージェント経由で申し込んだ場合は、担当者に過去に聞かれた質問を確認したり、面接練習をしてもらったりすることをおすすめします。

✓逆質問対策

意外に評価に影響しやすく、対策が必要なのが、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問です。
聞く質問によって、ご自身の意識の高さを表現できたり、次の面接対策をしたりできます。
例えば面接官に、「これからどのようなことをやっていきたいと思っていますか?」と質問してみましょう。
その回答を参考に、ご自身の転職理由や長期ビジョンを、面接官に刺さりやすい内容にできます。

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>経営コンサルタントへのキャリアに関する記事

経営コンサル「第二新卒」転職でのエージェント/リファラル/自己応募それぞれのメリット・デメリット
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/secondnewgraduate_howtoapply

「ロジックツリー」例題を参考に作り方を完全理解する
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/logic_tree

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第二新卒でコンサルティングファームへのキャリアチェンジを目指す場合、適性試験やケース面接など対策が必要となります。
そのため、内定まで2~3か月ほどかかると考えて、しっかりと勉強や対策の時間を確保することが、内定を獲得するためのキーポイントです。

コンサル転職をご検討の方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。


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