コンサルのパートナーはなるのも難しいですが、一方で「終わりの始まり」と言われるほど、続けることが難しい役職です。そして、その苦悩の多くは、大相撲の横綱と同じ構造のようです。
【目次】
パートナーへの昇格には「2場所連続優勝に準ずる成績」が必要
大関から横綱に昇格するためには、1場所優勝するだけでなく、「2場所連続優勝に準ずる成績」が必要です。
継続的に優勝し、名実ともに横綱として認められる必要があります。
コンサル業界も同じであり、単年度で圧倒的な成績を上げるだけではパートナーにはなれません。
少なくとも「直近数年で、一定以上の数字を上げる」ことで初めてパートナーとしての「資格」を得られます。
「2場所連続での失敗」は許されず、現役引退によってのみその地位から降りる
パートナーに昇格すればその地位が確保されるわけではなく、成果を継続しなければパートナーとして在籍し続けることができないため、パートナーへの昇格は「終わりの始まり」とも言われています。
単年度ならともかく「2年連続での目標未達」は許されず、もしもそうなってしまった場合は降格ではなく、退職や転職せざるを得ないのが現実です。
また、昇格のタイミングによっては自分の成果や成績は関係なく、会社の経営状況などにより短命で終わるリスクもあります。
こういった条件があるため、パートナーという役職を10年続けられる人はほんの一握りです。
・太客に対し非常に強力なパイプを持っている
・ セリングの技術が高く、数字を稼ぐことができる
・ヘッドクオーターとのやり取りや対応を余裕をもってできる
など様々な要求に応え続ける必要があります。
パートナーという役職は多くの方が目指しており、とても魅力的なタイトルではありますが、なるタイミングも重要で、それ相応の覚悟と実力が求められるということになります。
マネージャーやシニマネで留まるという選択肢も
昨今ではコンサルファーム内のキャリアパスも多様化してきており、必ずしもパートナーを目指すだけがゴールではなくなってきています。
デリバリーに特化したチーム・部門をつくり、デリバリーに専念できるキャリアパスもできつつあります。
また、金融系のシンクタンクなどでは親会社の営業力で案件を受注できるため、デリバリーに特化できるキャリアを歩むことができることが多いようです。
(例)
- 大手総合系ファームのデジタル部門:高いテクノロジースキルを生かしたデジタル支援のデリバリーに特化できるケース
- メガバンク系のシンクタンク:ほぼ100%の案件が銀行経由で開拓できる環境であり、セリングの必要が元々ないケース
最近では、デリバリーの経験のみのコンサルタントの方でもが事業会社の経営者になるケースも増えてきました。
ぜひご自身の適性およびタイミングをしっかり見極めた上でご判断ください。
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今回のコラムでは、コンサルティングファームのパートナーを大相撲の横綱に例え、役職への昇格に必要な条件、昇格してからしなければならないこと、パートナーになるという以外の選択肢をご紹介しました。
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