ポストコンサルで事業会社マーケティング部に転職する際の注意点

デジタルマーケ全盛期の中、マーケターが不足する中でコンサルティングファーム出身者のニーズが各企業で高まっております。

一方で、コンサルティングファームが手掛けるマーケティング支援と、事業会社のマーケティングでは「できること・できないこと」が異なってくるため、ご志向によってはミスマッチの可能性もございます。

そこで、今回の記事では、事業会社のマーケティングポジションを目指すコンサルタント向けに、転職する際の注意点についてお伝えいたします。

※こちらの記事もぜひご参考ください
「デジタルマーケをコンサルティングファームでやるメリット」
https://www.axc.ne.jp/column/media/careertips/mkconsulmerit

【目次】

1. 入社時や転職後に「プロダクトや会社理念への思い入れ」が求められる
2. 経営視点でのマーケティングスキルはファームの方が身に付きやすいケースも
3. 部署に人数が少なく、マーケティングを０から教わるのが難しいことも
4. 一方で、事業会社のマーケティングを経由し、CMOや起業といったキャリアパスが広がる

入社時や転職後に「プロダクトや会社理念への思い入れ」が求められる

マーケティング部門に限らず、事業会社の場合は、企業理念への共感や、プロダクトやサービスへの思い入れを求められる傾向にあります。

上記の点を見逃したまま入社し、プロダクトやサービスに興味が持てない状態でマーケティングを行うことになり、キャッチアップやナレッジ獲得の意欲が湧かない、また社風に合わないといった理由で早期退職といったリスクもあり得ます。

経営視点でのマーケティングスキルはファームの方が身に付きやすいケースも

また、事業会社の場合、案件はあくまでも自社のプロダクトやサービスのマーケティングに限られます。

プロダクト紐づきのマーケティング部に配属されるケースが多く、コンサルティングファームでは基本的にトップラインを伸ばすための全社目線でのマーケティング戦略～体制づくりを手掛けますが、良い意味でも悪い意味でも部分最適でのマーケティングになるリスクもあります。

「経営視点でのマーケティングスキル」を磨きたいという方は、メガベンチャーなどに設置されている社内コンサル的なマーケティング戦略チームに転職するか、コンサルティングファームのマーケティングチームの方が合っている可能性が高いです。

一方で、商品をいかに売るか、といった実ビジネスの感覚が身に付けやすいのは事業会社のマーケティングであり、「起業の際にも役立つ実践的なスキル」を身に付けたい方には最適でしょうか。

また、全社マーケティング戦略の立案や、分析までは行うコンサルティングファームも多いですが、事業会社のマーケティング戦略部門は導入後のアフターフォローまで一貫してPDCAを回せる点も魅力的でしょうか。

部署に人数が少なく、マーケティングを０から教わるのが難しいことも

社内コンサル的な立ち位置のマーケティング戦略部門や、ベンチャー・スタートアップのマーケティング部は、社員の数が少なく、基礎知識を０から教わる環境がないといった組織体制・教育面でのリスクもあり得ます。

また、マーケティングに関する最先端の情報も、グローバルファームの方が入手しやすいといった点にも注意が必要です。組織・教育面に関しては、入社前にしっかり確認しておくことが大切です。

一方で、事業会社のマーケティングを経由し、CMOや起業といったキャリアパスが広がる

・マーケティングの専門性をとがらせ業界の第一人者へ
・CMOなど経営層へ
・実ビジネスにも使えるマーケティングスキルを身に付け独立

コンサルからいきなりCMOやマーケターとして起業というキャリアが中々歩みにくい中で、
実績次第では、事業会社のCMOへ就任・ヘッドハンティング、またはマーケターとして起業といったように、自らが経営層や経営者となるチャンスも広がりやすいのが事業会社マーケティングポジションへ転職する大きなメリットでしょうか。

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今回の記事では、ポストコンサルで事業会社マーケティング部に転職する際の注意点についてご紹介しました。

事業会社のマーケティングポジションに関する求人紹介や、マーケターへのキャリアについてさらに詳細を知りたい方は、ぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。