「採用が順調な」ファームのパートナー・シニマネの共通点

近年、人材不足が各方面で叫ばれており、特にコンサル業界は依然として5.59倍という高い求人倍率を保っています。

(参考)

https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2019/190115-02/

実際にコンサルファームのパートナーやシニマネと話すと「採用が課題」という話を聞かない日がない程で、どのファームも人材不足という問題を抱えているようです。一方で、採用が順調なチームも多く存在します。今回は、そんなチームの共通点や特徴をご紹介します。

【目次】

1. 1. 1. 1. 1. 定着率の良いユニットにはビジョン・理念が浸透している
            2. 定着できる環境があるのでリファラルが多くなり採用も成功するという相乗効果
            3. ビジョンの浸透は、メンバークラスのキャリアパスへもつながる

定着率の良いユニットにはビジョン・理念が浸透している

コンサルファームにおいて、ユニットはパートナーを頂点とした一つの中小企業とよく例えられます。リテンション(定着率)が高いユニットに共通していることとして、パートナーが自ら理念・ビジョンの定着を徹底して行っていることが挙げられます。

「こういう案件を取りにいこう」というレベルではなく、例えば人事コンサルであれば「世の中の組織を変えていくことで社会を変えていこう」というような、社会的なアジェンダの解決といった、大きな課題感の共有をすることで、志気を高めると同時にユニット全体に一体感をもたらしているようです。

年収の高さに注目されがちなコンサルティング業界ですが、転職者の声を聞いていると「元々は大きな課題を解決するために入った」という方も多く、ビジョンや理念が浸透していると、結果的にメンバークラスも仕事に意義を感じられると言えるでしょう。

また、全員が目指すべき方向を認識しているので、思い切ってメンバーに仕事を任せることができ、部下の立場となってもユニットにやりがいを感じられると言う好循環も回りやすいようです。

定着できる環境があるのでリファラルが多くなり採用も成功するという相乗効果

定着率が高いことで、メンバーも「うちのユニットは雰囲気が良いし、やりがいも感じられるのでよかったら受けない？」と知人を気軽に誘いやすく、リファラル採用も機能しやすくなります。

また、転職エージェントに関しても同様で、内定がゴールではなく入社後の人材のご活躍こそを真のゴールとして設定しているので、エージェント側としてもビジョンを掲げ熱意を持って働くパートナーのいるユニットやチームに人材を紹介しやすい傾向にあります。

ビジョンの浸透は、メンバークラスのキャリアパスへもつながる

ビジョンや理念を優先した働き方が身につくと、例え年収が低くても社会的なアジェンダに共感した新興のベンチャー企業などへの転職といったように、メンバークラスにとってより充実感のあるキャリアパスに結びつくケースも多くなり、さらにユニットの評判がよくなるという好循環が回り始めます。

一方で、ビジョンや理念がないと、今の組織で働く意義ややりがいを見いだせず、年収・プロモーション・オポチュニティといった定量的なものを軸に次の転職を考える方が増えてしまう、という悪循環が発生します。結果的には離職率の上昇につながる傾向にあるようです。コンサル業界内でユニットの評判も広まり、まさに負の連鎖が起こりやすいと言えるでしょう。

まとめ

近年ではファームに限らず、リファラル採用を強化している事業企業が増えつつあります。ビジョンの浸透、内部の定着率の向上、そしてやっとリファラル採用が回るという構図は普遍的であり、上記で挙げたことはすべての企業で当てはまると言えるのかもしれません。

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今回の記事では、「採用が順調な」ファームのパートナー・シニマネの共通点をご紹介しました。

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