ご存じの通り、マネージャー以上になるとチームを持ち始め、マネジメントも大きな仕事になってきます。しかし、マネジメントの責務を負うことでそれまでは感じなかった悩みを抱える方も多いようです。
今回は実際にマネージャーの方に伺ったお悩みと、その解決策をお伝えします。
【目次】
板挟みになり「孤独」を感じる
あるシニアマネージャーがリーダー研修で「リーダーにクラスアップすることの最大の変化は『孤独』を感じるようになること」と語っていました。マネージャーに昇格すると、クライアントとデリバリークラスのコンサルタントとの板挟みになるシーンが増えるようです。
クライアントの性格や事情を知らず、「正しいことはこうなんじゃないのか?」と下のメンバークラスから正論をぶつけられることもあります。
しかしながら、仕事を進めるためには必ずしも「正しいこと」だけでなく、「グレーなこと」「ファジーな部分」も必須です。
一段視座を上げると、「正しい答え」が決して解決に結び付くとは限らないと気づくこともできますが、それをメンバークラスに理解してもらうのに苦労するのがマネージャーという立場のようです。
相談相手は社内ではなく、クライアント部長になる
この場合、最も相談できる人はクライアントの部長であることが多くあります。企業の中間管理職という立場がコンサルティングファームで言うマネージャーの立場と似ており、同じ価値観・悩みを持ちやすいため「同志」という感覚で話が通じやすいようです。
会社の事情も含ませながら企業のリーダー同士で上手く橋渡しをすることで、打開策が得られるケースもあります。
コンサル未経験者の育成も重要な仕事に
どの業界でもマネージャーになるとメンバークラスの育成というマネジメント業務が発生します。さらに最近ではファームの採用活動が活発であることから、未経験層の採用も多くそこへの育成の時間配分が増える傾向にあります。
育成対象が20代であれば伸び代を考えて教え込むのが基本とされますが、中には30代は一定数のミスマッチも起こりやすく、ここに工数がかかりすぎてしまうという声も多くあります。
採用への関与やフリーランスの活用を
解決策としておすすめするのは「採用への関与」です。
時間的な制約もあり、携われないこともありますが、採用の入り口から関わるようにすることで現場からの目線でのミスマッチを防ぐことができるとのことです。
また、その発展形として「フリーランス」の活用という手もあります。
例えば3か月のプロジェクトを、メンバーを育てながらデリバリーするのではなくフリーコンサルタントでまかなうと育成の時間も省くことができます。仕事の仕方や基礎スキルをつきっきりで教える必要もないので、時間的な制約からは解き放たれると言って良いでしょう。
まとめ
チームを率いるマネジメントクラスの悩みに効率的に対処するには、チームと取引先との間で板挟みになった際には「孤独や悩みを分かち合えるクライアント先の中間管理職との関係を良好に保つ」、コンサル未経験の育成には「採用からタッチし対象者の素養を見極める」、など具体的且つ対外的な方法が必要になることも増えるようです。
今回はマネージャーのお悩みに焦点を当てましたが、マネージャー昇格が一つのコンサルタントとしてのマイルストーンであることは間違いなく、やりがいを含めもちろんメリットもたくさんあるのはご存知の通りです。
マネージャーというタイトルのお悩みはどの業界でも共通かもしれません。
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今回は実際にマネージャーの方に伺ったタイトルアップにより初めて感じる悩みと、その解決策をご紹介しました。
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