コンサルタントがスポットコンサルで副業するメリット・デメリット

スポットコンサルとは、ビジネスの専門家から短時間でコンサルティングを受けるサービスのことで、基本的には1時間ほどでコンサルティング・インタビューが実施されます。コンサルティングファームでの利用も拡大しているので、スポットコンサルを利用したことがあるというファーム在籍者も多いはず。

コンサルタントの方にとっては、スポットコンサルは利用するサービスという認識があるかもしれませんが、コンサルタントが副業としてスポットコンサルを提供することももちろん可能です。

そこで今回はコンサルタントの方々向けに、スポットコンサル案件の受け方・進め方や、スポットコンサルを副業として提供する際のメリットやデメリットなどについてご紹介いたします。ぜひご参考ください。

【目次】

  1. スポットコンサルの案件の受け方・進め方
  2. スポットコンサルで副業するメリット
  3. スポットコンサルで副業するデメリット

スポットコンサルの案件の受け方・進め方

大きく以下の3ステップがあります。

①サービス登録
②マッチング
③スポットコンサル実施

ステップに沿ってご説明いたします。

①サービス登録

スポットコンサルの案件を受けるには、まずスポットコンサルのマッチングサービスへの登録をします。代表的なサービスにビザスクなどがあります経歴や実績、経験や得意分野などをフォーマットに則って登録します。当然ながら具体的に書くほど、次のステップであるマッチングの確率・精度が上がります。

②マッチング

サービスに登録した後は、基本的にクライアントからの指名を待つスタイルです。マッチングサービスによっては、一部公募案件として専門家の募集が行われており、自ら手を挙げることも可能です。ただし、ほとんどの案件は非公開と考えて差し支えないです。

クライアントから声がかかったら、テーマに関する知見や経験の有無などのスクリーニング質問に回答し、ぜひスポットコンサルしたいとお願いされた場合、そこから日程調整をして、マッチング成立となります。報酬条件についても、この段階で合意をします。

③スポットコンサル実施

対面、もしくはWEB上でスポットコンサルを実施します。事前にクライアントからアジェンダを受け取り、スポットコンサル前に多少準備が必要になるケースが多いです。

スポットコンサルが完了したら、そのクライアントとの取引は一旦終了するケースが多いですが、場合によってはリピートもありえます。また一度でもマッチングすると、マッチングサービス内で実績ありとラベルが付くため、他のクライアントからも声がかかりやすくなるようです。

スポットコンサルで副業するメリット

コンサルタントがスポットコンサルで副業するメリットは大きく4つあります。

①スポットコンサルを利用する側になった時に効く
②副収入が手に入る
③力試し・スキルアップになる
④自分に求められるテーマ・領域が分かる

①スポットコンサルを利用する側になった時に効く

「一度スポットコンサルを提供する側の経験を積んだことで、逆にスポットコンサルを利用する側になった際に、うまく使えるようになった」という声をよくお聞きします。スポットコンサルを提供する側の心理状態やモチベーション、答えやすい質問の仕方など、理解しておくべきポイントは多いです。

普段スポットコンサルを利用している人でも、提供する立場を経験すると、新たな気づきがあるはずです。コンサルタントはもちろん、投資ファンドや事業会社の企画部門など普段クライアントとして接する方々もスポットコンサルを多用します。現在コンサルタントの方で、今時点でスポットコンサルを利用したことがない方でも、今後スポットコンサルを利用する可能性は十分ありますので、スポットコンサルを提供する経験を積んでおくことは損にはならないでしょうか。

②副収入が手に入る

スポットコンサルを提供すると、時間あたりの報酬が得られます。相場は1時間あたり1万円〜5万円程度です。

③力試し・スキルアップになる

現役のコンサルタントを指名するクライアントは、基本的には事業会社のケースが多いです。コンサルタントとして、普段とはまた別の成果を期待されることも多く、コンサルタントとして新しい気づきもあるかもしれません。

④自分に求められるテーマ・領域が分かる

マッチングサービスに登録していると、自身によく声のかかるテーマ・領域というのが分かるようになります。そこが現時点で知見ニーズのあるテーマ・領域と言えるでしょう。「自分に依頼が来ると思っていたテーマ・領域と全然違った」という声も多いです。

スポットコンサルで副業するデメリット

コンサルタントがスポットコンサルで副業するにはメリットも大きいですが、もちろんデメリットもあります。

①そこまで大きく稼げない
②多少なりとも時間を奪われる

①そこまで大きく稼げない

ファームで受けるコンサル案件と比較すると、稼働量は少なく、また報酬単価もそこまで高いわけではないため、スポットコンサルで大きく稼ぐことは難しいです。

1時間という単位がメインであるのがスポットコンサルなので、1回実施しただけではそこまでインパクトはありません。かといって、クライアントの指名待ちが基本スタイルなので、自分で営業をかけて案件量を増やすことも難しいです。報酬単価を徐々に上げることも可能ではありますが、それでも限界があります。スポットコンサルに副収入を大きく期待しない方が良いでしょうか。

②多少なりとも時間を奪われる

コンサルタントはただでさえ時間がない職種。スポットコンサルは1時間というライトなコンサルティングではあるものの、それでも登録や準備で時間はかかります。一定期間、スポットコンサル提供を経験してみるのはオススメです。しかし、継続的に行うことで何か特別なインプットに繋がるわけでもないため、スポットコンサルの提供はあくまで一時的な経験という位置付けがちょうど良いのではないでしょうか。

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今回の記事では、コンサルタントがスポットコンサルで副業するメリットやデメリット、案件の受け方・進め方などについてご紹介いたしました。

スポットコンサルは、副業としての収入も魅力ではありますが、通常のコンサルとしての報酬単価と比較すると特筆して高いわけでもなく、案件量・稼働量もコントロールできないため大きく稼ぐことは難しいです。むしろ、スポットコンサルを提供する立場を経験できるというのが大きな魅力でしょうか。


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