「ファーム在籍」から「フリーコンサルとしてのday01」を迎えるまでの具体的な推奨手順とタイムライン

最近コンサルタントの方から「フリーランスを視野に入れている」というご相談をいただくケースが増えてきました。
その際によくご質問いただくのが、「独立するまでに、どのような手順やスケジュールで進めていけばいいのか?」という点です。
そこで今回は、「ファーム在籍者がフリーコンサルになるまでの具体的な推奨手順とタイムライン」についてお伝えします。

【目次】

            1. “最初の案件獲得”や“万が一の出戻り”のためにも「プロジェクト/フェーズの切れ目」を起点に
            2. 独立後のキャリア設計のためにも、3ヶ月程度前から準備を始めたい
            3. 時間軸が決まったら、まずは人脈の棚卸や人脈伝でのゆるめの営業活動を行う
            4. 企業との顔合わせ・条件交渉と並行して、現職の退職手続きを行う
            5. (ご参考)もっと事前に、サイドプロジェクトから準備を始めておくという手も

“最初の案件獲得”や“万が一の出戻り”のためにも「プロジェクト/フェーズの切れ目」を起点に

ファーム在籍の方がいざフリーランスになろうと思った際には、実は「タイミング」が重要となります。

これは通常の転職と同じですが、コンサル業界は狭く、フリーランスになっても前職の評判が付いて回ります。
また、フリーランスになる際には、今まで在籍してきたファーム、一緒に仕事をしたクライアント・ビジネスパートナーなど、そこで培った人脈から「最初の案件」を獲得するケースも多く存在します。

さらに最近では、ファームも「出戻り」を歓迎しています。
(ご参考)「コンサルの「出戻り」は気まずくないのか?」
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/Alumni

万が一の際の出戻り先をなくさないためにも、独立後のキャリアのためにも、当たり前の話ではありますが「円満退職」が非常に重要となります。
そのためには、プロジェクトやフェーズの切れ目から逆算して準備を進めることが原則となります。

独立後のキャリア設計のためにも、3ヶ月程度前から準備を始めたい

独立を少しでも考え始めた際には、目安として3ヶ月程度は準備期間を確保するとスムーズです。

「今どのような案件が市場に出回っているのか?」という情報収集をしながら、「自分のスキル・経験・人脈では、どのような案件を獲得できそうか?」「実際にどれくらい稼げそうか?」を確認していくのが王道となります。

さらに、当たり前の話ですが、案件を獲得できれば終わりなわけではなく、フリーランスとして独立した後もキャリアは続きます。フリーランスになる前に、上記のようなマーケット情報を見ながら「独立後のキャリア設計」をするところまでを含めて、”準備”しておくことが望ましいでしょう。

時間軸が決まったら、まずは人脈の棚卸や人脈伝でのゆるめの営業活動を行う

上記の要点を踏まえ、大まかなタイムラインを決めたところで、まず打つべき最初の一手は、人脈の棚卸しや人脈を活かした営業活動です。

「少し独立を考えていて、実際に独立するとしたら●月くらいで、こんなスキルはあるのだが、何か手伝えることはないか?今どんな課題やニーズがあるのか?」といったイメージで、人脈の棚卸や人脈伝でのゆるめの営業活動を行います。

実際にファームに在籍される方が独立する際の最もよくあるパターンは、現在のクライアント先にそのままジョインするケースでしょうか。

フリーランスになるにあたり、完全な「初めまして」から案件を開始することは難易度も高く、稼働開始後もプレッシャーがかかりやすくなります。すでに知り合いであり、信頼残高が貯まっている相手から案件を獲得できれば、精神的な負担も少なく、さらには説明工数が下がるため実務上の負担も減ります。服装や身だしなみ、稼働時間などの労働環境などについても交渉しやすくなります。

働き方を大きく変えるのであれば、それ以外のリスク要因はできる限り排除したほうが良いでしょう。

企業との顔合わせ・条件交渉と並行して、現職の退職手続きを行う

転職と同様に、稼働期間を空けたくない場合には、案件が確定してから退職するのが最も安全です。

ただし、フリーランスの案件には、確定から稼働開始まで2週間、などというケースも多いため、先のように円満退社をしようと思った場合、完全に案件が決まってからでは退職活動が間に合わないこともあります。

そのため、現実的には、独立後の案件見込みを立てつつ、並行して現プロジェクト/フェーズの切れ目で退職する旨を会社に伝え、有給消化の期間中に案件の条件等を確定させるイメージでしょうか。

上記を踏まえて、10月1日をday01とした場合の、推奨手順とタイムラインは以下の通りとなります。

  • 7月:人脈の棚卸し、情報収集、エージェントに相談、キャリア設計
  • 8月:見込み顧客との顔合わせ、独立後の案件見込み立て
  • 9月:退職活動、有給消化、案件条件の確定
  • 10月1日:稼働開始

もちろん、個別の事情によるため、この限りではないですが、ご参考になりますと幸いです。

(ご参考)もっと事前に、サイドプロジェクトから準備を始めておくという手も

また、独立を目指す方の中には、さらに事前に準備活動を始めている方もいらっしゃいます。例えば、朝や就業後、土日を有効活用して、いろいろなプロジェクトを始めたり、企業に出入りし、そちらの活動が育ってきたタイミングで乗り換えるというイメージでしょうか。

ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。

(ご参考)「いつかは起業」ではなく「本当に起業の準備をしている」コンサルタントはファームで働きながらどう準備をしているのか?
https://www.axc.ne.jp/column/startabusiness

(ご参考)サイドプロジェクトから独立準備をした方のインタビュー
https://www.axc.ne.jp/column/career-change-case/consultant-next-career/01.html

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今回の記事では、「ファーム在籍」から「フリーコンサルとしてのday01」を迎えるまでの具体的な推奨手順とタイムラインについてお伝えしました。

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