【目次】
LVMHの販売員とユニクロの販売員では「設定されている課題」が違う
LVMHの販売員と、ユニクロの販売員の大きな違いは何でしょうか。それは販売員に個人予算が課されているかどうかに尽きるでしょう。
前者は一人一人の販売員に売り上げ目標が課されているため、顧客をいかに掴むかが大切とされています。顧客を個人の力で掴むために、名刺を渡したり、年賀状や季節ごとに手紙を出したりと、顧客との関係性を作り、いかに自分から商品を買う気にさせるかということを考えるということでしょうか。
一方、後者には個人達成目標がなく全員の売上合計となる店舗目標こそが重要であり、いかにオペレーションを早く回すかが重要で、販売員はオペレーションの先端とも表現されます。ブランドによってキャッシュポイントが前者【販売員】と後者【店舗】で異なるため、働く販売員の課題の設定も異なると言えます。
「設定されている課題」が異なる企業への転職は難しい
上記の例を続けると、同じ販売員から販売員への転職でも、LVMHのようなラグジュアリーブランドの場合は「どうやって個人予算を達成してきたのか?」という質問が重点的に聞かれます。
そうなると、後者の「店舗目標」を追ってきた販売員が「個人予算」をシビアに設定されてきた高級店へ転職する方はハードルが高いのは想像に難くありません。
同業界言えども、「設定されている課題」が異なる企業への転職は難しいと言えるでしょう。
課題設定が異なる企業への転職は20代までが目安
アパレルの販売員と同じく、例えば同じ【コンサルタント】といえども、ご存知の通りファーム毎にクライアントや課題は異なります。「社長の御用聞き」的なコンサルであれば、専門性を高めるよりも365日稼働できるハードワーク可能な人が求められているのに対し、「グローバルでのIT導入PJ」では英語力・ドキュメンテーション力、ITへの知見が求められるというのが一例です。
特に大手総合系ファームの場合、インダストリーやファンクションが明確に分けられていることが多く、専門性が身につきにくいファームやポジションから専門性が高いポジションに転職する時には大きなハードルがあるようです。ただし、20代まではポテンシャルに鑑みて、採用されるケースがあると言います。同じフィールドでも大きな軸の転向を目指しているのであれば、早い決断がカギとなるということでしょうか。
30代では課題設定を「業務外で」こなすといった対策も必要
30代になるとポテンシャルだけで転職するのは厳しいと言えます。例えば、ITコンサルに定評がある大手総合ファームに転職したいのであれば、
- デジタルへの知見が深く、なおかつ自分でシステム構築をしていた
- SAPの認定資格がある
といった業務外での専門性を高め、事前に課題を学ぶといった努力が必要になるでしょう。また、大手総合ファームの場合はクライアントの規模も大きくなるため、中小のファームにいる場合はクライアント規模が同等になるような案件に積極的に参加し、課題感を掴んでおくといった対策も必要と言えます。
(参考)「35歳でシュリンクするコンサル・しないコンサル」
https://www.axc.ne.jp/column/media/careertips/35Shrink
(ご参考)市場の波に乗れば45歳事業会社営業でコンサルファームのディレクターに採用されるケースもある
ただしコンサルティングファームの場合は、特に不景気の時にはセリングが重視されるため、例えばバリバリの営業マンをディレクターとして迎えるケースもあるなど、市況感や案件状況によって課題が変化し、求められる人材が異なることもあるようです。目標とするファームでは現状どのような課題があるのか、そこに関連してどのような人材が求められるのかといった情報を掴むためにも、転職エージェントなども活用しつつ情報収集することをおすすめします。
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今回の記事では、LVMHとユニクロ販売員の違いから学ぶ「課題設定の重要性」をご紹介しました。
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