帝国データバンクが全国約2万社に実施した『2019年の景気見通しに対する企業の意識調査』では、2019年の景気が「悪化」すると回答した企業が3割近くになり、前年比では2倍以上も増加したようです。オリンピック以降の景気の先行きが見えなくなっているという声も以前に比べて多くなってきた印象でしょうか。
不景気が訪れたときでもEXITできるコンサルであるために、今からすぐに取り入れたい具体策をまとめました。
【目次】
「コンサルタント」はスペシャリティになりにくくなってきている
事業会社のなかには元コンサルタントが在籍する企業も増えており、コンサルタントであることの専門性は徐々に少なくなっていると言えます。もちろんコンサルタントとしてのスペシャリティを発揮できる「社内コンサル」や「経営企画」といったポジションがあるものの、大人数を必要とするポジションではないことが多いため、想像よりも採用の門戸は狭いとされています。
そのため、特定の業界やテクノロジーの専門性を尖らせることが大切ですが、習得には長い時間が必要となります。一般的に特定の分野のプロフェッショナルになるには「10,000時間」のトレーニングが必要であると言われています。例えば1日3時間を学習に充てるとしても、約10年かかる計算です。また、コンサルティングファーム内でも学べること・学べないことがあり、特定のスペシャリストになるのは学習形態も含め思う以上に未知の領域となるようです。
比較的短期間で身につけられ、投資対効果が多いのが「コンサル×英語」
一方で、多くの方が中学~高校と学習経験があり、また数学や物理とは異なり普段私たちが常用する「言語」の一種なので、巷で言われる「英語学習2,000時間説」という説が正しいかどうかはさておいても、他のスキルと比較して、英語は習得しやすいと言われています。
また、事業会社の採用段階で英語力を測るのにTOEICを使用しているケースも多いため、ビジネスで使える如何ではなく、まずは単純に点数を上げれば採用に近くなるでしょう。幸いにも、世の中にはTOEICを学ぶための参考書が溢れているので、学習すること自体のハードルも低く、キャッチアップしやすいと言えます。
外資系ファーム出身でも英語がビジネスレベルなのは2割程度か
英語は既に使える人が多いと思う方もいるかもしれませんが、あるマネージャーが語るには「外資系コンサルティングファームでまともに英語を使って仕事ができるコンサルは全体の『2割』」なのだそうです。
帰国子女やアメリカンスクールなど特殊な環境や教育は別にして、一般的な日本の義務教育を経て英語を使用して仕事をしているご友人というと何人が思い浮かぶでしょうか?恐らく全体の2割に満たない方が多いと思います。それだけ英語をビジネスレベルで使える人はまだまだ希少価値が高いとされており、周りはできるから今更と機会を投げてしまうにはもったいないスキルと言えます。
「英語」はトレンドや運によって活躍の場が左右されない
特定の領域・テクノロジーのプロフェッショナル、例えばRPAやブロックチェーンというソリューションは、テクノロジーの進化により刷新される可能性を常に秘めています。反対に、特定の分野のプロフェッショナルになることは、不明確な未来へ賭けるリスクが発生するとも言えるでしょう。
一方で、英語はそういった運的要素や市場に左右されにくく、英語力があれば業界関わらず活躍するチャンスがあると言えます。
「英語があれば採用」という事業会社も
昨今では、下記にもあるように海外現地企業をM&Aで買収・資本出資といった進出方法をとる日本企業が増えています。
「東証適時開示ベースで、2019年1月のM&Aは62件となり、前年同月の52件を10件上回った。なかでも日本企業による海外企業の買収(事業取得を含む)は前年同月の3倍にあたる12件に上った。」(参考:M&A Online)
https://maonline.jp/articles/ma_summary1901
コンサルティング業界でも同じですが、英語力を生かす場面が今後さらに増えると予想されます。英語力さえあれば、例えばあるベンチャー企業ではWEBマーケティングの知識に触れた程度で関連部署に採用されるケースも。また、これはコンサルタントも同じですが、英語を使ってビジネスができれば日本だけでなく外資系や現地法人で勤務するチャンスも得られるでしょう。
もちろん理想は「コンサル×英語×〇〇」
当然ながら「コンサル×英語×〇〇」が理想で、例えば、コンサル在籍時にグローバルプロジェクトなどを経験しておくと事業会社でも採用に繋がりやすいと言えます。そのためにも、英語力を磨いていつ海外案件にアサインされても活躍できる状態にしておくか、そもそも案件自体がチームにこない場合は、他ファームへの移籍も含めてキャリアチェンジも視野に入れることをお勧めします。
また、事業会社でも、部署によっては日本語しか使用しないケースも存在します。ファームごとのグローバルプロジェクトの割合、英語を使える事業会社のポジションに関するデータを知りたい方は、ぜひ一度アクシスコンサルティングまでご相談ください。
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今回の記事では、「不景気でも」事業会社に歓迎されるコンサルになるための1つの身近なスキルをご紹介しました。
キャリアでお悩みの方は、ぜひ一度アクシスコンサルティングにご相談ください。
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