パートナークラスの転職の場合、ご自身一人のみというケースよりも、チームごとの転職をする、もしくは転職先からチームでの移籍を求められるケースが多くあります。
その際には、チームメンバーに「自分と一緒に付いて来てくれ」と声をかけることになります。例えばこれまで共にプロジェクトを進めてきた10人に声をかけた場合、何人くらいが転職先に付いて来てくれるものなのでしょうか?弊社の過去の事例を元にまとめました。
【目次】
転職先の期待に応えるには少なくとも3名程度の同行者が必要
ご存知の通り、中途採用でパートナー職に入ると、人間関係の素地がなく、社内にリソースがない状態です。
仮に案件が取れたとしても、デリバリー人員不足で案件が取れないという状態も考えられます。
リソースがない1人の状態では、どんなに優秀な方がかなりの時間を費やしたとしても売り上げ1億円前後でしょうか。
一方でパートナーにかかる会社からの期待は、会社規模にもよるものの3~5億円がボリュームゾーンです。
この数字に対して一人で戦うのは現実的ではありません。
転職先の期待に応えるには、少なくとも3名程度で移ることが必要と言えます。
10人に声かけて、3~4人付いて来れば御の字
チームごとの転職声かけに対し、実情はどのような割合になっているのでしょうか。
弊社での事例を平均すると、10人に声をかけて、3~4人一緒に付いて来てくれたら御の字といえます。
見込みメンバーに対しても、特に現職に不満がない状態でやや格上のファームに移り、年収が上がって転職できる、といったくらいの条件提示で上記の打率程度です。
もちろん、例外的にチーム全員がまとめて移るケースもあります。
メンバー間の結束力が強く、また現職に不満があるという場合には環境の変化がメリットとなり、チームごとの移籍も起こりえます。
よくある「行かない理由」
「タイミングが合わない」
- メンバーにマネージャーに昇進するまで現職企業に在籍したいという希望がある場合
- 現在アサインされているプロジェクトに思い入れがある場合
人間関係は良好で、時期さえ合えば、、という状況です。
ご本人に昇進の目途やプロジェクト官僚の見通しが立っている場合には、後から合流が可能になることもあるでしょう。
「家庭の事情」
- 奥さまからのストップがかかった場合
- 子供が小さいため、大きな決断を避けたい場合
平常の転職事情と同じように、家庭側で赤信号が点灯する場合です。
対本人のみの話し合いでは、意志決定ができないことも多くあります。
「その会社には行きたくない」
転職自体には抵抗がないが、転職先の会社があまり好きでないというケースもあります。
パートナーが転職する際には、ファームの格がやや落ちることが多いのが現状です。
または、転職先の金額提示ではメンバーのモチベーション上がらないという声もよく聞かれます。
「実は嫌いだった/信頼していない/付いていくほどではない」
信頼関係にあると思っていたチームでも、このような落とし穴があります。
実際に弊社がご支援を担当したケースでは、声をかけられた側のメンバーからこのような声が少なからず挙がっていました。
転職を希望されているパートナーにはそのまま事由を伝えるわけにはいかないので、家庭の事情などでぼかし、本当の理由は闇に消えることになります。
まとめ
複数人のキャリアパスが関わることになるチームの移籍には、現職在籍時に様々な側面からの精査が重要といえます。
パートナー職でのファーム転職をお考えの際には、ご自身との関係地のみならず声をかける予定の各メンバーの家庭状況や企業との関係などにもぜひご留意ください。
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今回は、パートナーの転職事例についてご紹介しました。
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