近年増えつつあるコンサルティング業界から事業会社への転職ですが、ファームとは求められるスキルや考え方が異なり、環境になじめずコンサルティングファームに戻る方も多くいらっしゃいます。
一方で、事業会社の『社内コンサル』のポジションは、求められるスキルがコンサルタントの持つものと類似しており、コンサル経験のある方を積極的に募集しています。
今回の記事では社内コンサルポジションで求められるスキルセット、入社後のキャリアプラン、また年収のアップダウンについてご紹介します。
【目次】
シニアコンサルタントのスキルがそのまま活かせる
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ミッション例:
◆プロジェクトの初期構想フェーズから参加
業務設計担当の立場から、システム/業務影響の見立てを行い、プロジェクトの方向性に業務観点の提案を担当
プロジェクト例:
◆事業構造改革 / BPR / 新商品企画開発/ 中長期事業計画策定 など
- プロジェクトの初期構想フェーズおよびその後の計画・実行フェーズにおいて、運用スタッフ部門や開発部門とプロジェクトボードの橋渡しのコミュニケーションに従事
- プロジェクト推進及び、そのリリース後の事業推進が円滑に行えるような業務設計を立案
具体的に求められるスキルセット:
◆高い論理的思考/業務分析スキル/システム理解/関係者間コミュニケーション/プロジェクトマネジメントスキルなど
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このように、事業会社の内部コンサルでは、抽象度の高い構想段階のプロジェクト議論を具体的な業務要件に落とし込み、関係各所をつなぐスキルが必須とされています。
抽象度が高い課題解決を行うことが多いので、多くの事業会社がコンサル経験のある方を積極的に求めているのです。
コンサルタントやシニアコンサルタントのスキルをそのまま使用できるので、転職後も業務内容でのギャップに悩まされることなく自然と社内でのポジションを確立できるのが魅力と言えるでしょう。
自分に合う事業部・プロダクトを入社後に探せる
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キャリアプラン例:
◆社内の複数事業(商品)横断、横串で様々な事業プロジェクトの初期構想フェーズから参加
業務設計担当の立場から、システム/業務影響の見立てを行い、プロジェクトの方向性に業務観点の提案を行う役割を担当
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キャリアパスの成功ルートとしては、上記のようにcan(出来ること)から入社して活躍することにより社内で信頼残高を積み重ね、社内人脈を築いた結果、自身の希望するWillを叶えるというのが王道でしょうか。
実際にこのルートでの転職を成功された方々のうち、2~3年後には希望に合わせた事業部へ移ることができたというケースが非常に多くあります。
インダストリーやソリューションに染まっていないシニアコンサルタントクラスなら、新しいプロダクトやソリューションに柔軟に対応でき、転職前と変わらず活躍している方が多数いらっしゃいます。
退職金などの制度で実質的な年収は確保しやすい
一般的には30歳シニアコンサルタント・年収800万円の方が事業会社に転職した場合、700万円になるなど、年収面では100万円程度ダウンするケースが多いでしょうか。
マネージャークラスになると年収1,300万円から800万円など下がり幅が大きい為、収入のギャップに悩んで転職の決断ができない場合も多くあります。
しかしながら実際に年収は下がるケースが多いものの、一方で退職金やその他の福利厚生制度を考慮すればコンサル時代と実質的な年収はスライドという会社もあります。
例えば、年収1,000万円の場合、5年勤務して退職金が500万円支給されるなど、実質的な年収は見かけよりも100~200万円上がるケースは少なくないのです。
一口に年収と言っても、それが何を意味するかは会社毎にまちまちなので、ぜひ事前にご調査ください。
ご参考:「一旦、社内コンサルになる」に潜む落とし穴
もちろん、一口に社内コンサルと言っても、会社毎に形式は異なります。
それぞれの環境によってその後のキャリアパスも異なるため、デメリットについてはぜひ以下の記事を併せてご覧ください。
https://www.axc.ne.jp/media/careertips/inhouseconsul
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今回の記事では社内コンサルポジションで求められるスキルセット、入社後のキャリアプラン、また年収のアップダウンについてご紹介しました。
キャリアでお悩みの方はぜひアクシスコンサルティングにご相談ください。
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平均サポート期間は3年です。
各ファームのパートナー、事業会社のCxOに定期的にご来社いただき、新組織立ち上げ等の情報交換を行なっています。中長期でのキャリアを含め、ぜひご相談ください。