アビームコンサルティング株式会社 Digital‐Tech Leap(以下、DT-Leap)は、
・X strategy&management
・Advanced Cloud Technology
・AI Leap
・X realization
・design X architect
の五つのセクターから構成され、700名以上が所属する業界最大規模のデジタルエキスパート組織です。今回のインタビューでは、同組織でマネージャーとしてご活躍される藤井芽様、佐々木健太郎様、今泉匡揮様より、現在のご担当領域と、マネージャーとしての仕事内容や、キャリアアップする上でのTIPSなどについて伺いました。
DT-Leap 藤井様、佐々木様、今泉様のご経歴
遠藤
まずは皆様のご経歴をお聞かせください。
藤井様
私は新卒でアビームコンサルティングに入社しました。学生時代からグローバルの分野に関心があり、かつコンサル業界への興味からアビームを選びました。入社後は開発系のプロジェクトを中心に、PMOや開発管理などを手がけています。また、3年程の海外経験もあります。
佐々木様
前職はソフトウェア開発会社でプログラマーとして従事していました。その後、社会課題の解決に貢献する仕事がしたいという思いから、2018年9月にアビームに転職しました。入社してからは、前職のソフトウェアエンジニアリングの強みを活かして、現場の品質管理やアーキテクチャ検討などを中心に取り組んでいます。
今泉様
藤井さんと同じく、私も新卒でアビームに入社しました。アビームを選んだ理由は、「日本企業を応援したい」という思いから、ヘッドオフィスが日本にある企業を選びたかったことです。また、日本にヘッドオフィスがある方が、日本から海外へ出る機会が多く、グローバルプロジェクトへのチャレンジ機会が豊富なのではと考えたからです。そして最終的な決め手は、選考過程でお会いした人事担当者や社員の皆さんがとても魅力的であり、自分とのフィーリングも合っていたからです。
キャリアの概要としては、主に金融業界のお客様向けに自動化やデジタル化による業務効率化支援を行っています。特に海外駐在の経験を活かし、日本の金融機関の海外支店の支援にも長く携わってきました。現在は、日本からリモートでアメリカのお客様を支援しており、さらに金融から幅を拡げて、ほかの業界のお客様の支援にも取り組んでいます。
遠藤
DT-Leapは5つのセクターにわかれていますが、皆様の所属されているセクターと、現在のプロジェクトについて。またセクターとして期待されていることは何でしょうか。
藤井様
まず、DT-Leapを構成する5つのセクターを簡単に紹介します。
一つ目が、X strategy&managementです。テクノロジー×ビジネス価値創造(メタバース/Web3等)などのテクノロジー戦略や、プログラムマネジメント・プロジェクトマネジメントを担います。
二つ目が、Advanced Cloud Technologyです。 クラウド戦略から実行までを担います。
三つ目が、AI Leapです。AI/テクノロジーを活用した戦略~ソーシングまで担います。
四つ目が、X realizationです。各種テクノロジー/ソリューションを活用した価値創出/課題解決など、リアライゼーションを担います。
五つ目が、design X architectです。 アーキテクチャ戦略を担います。
遠藤
みなさんは、どちらのセクターに所属されているのでしょうか。
藤井様
私はX strategy&managementに所属しており、現在は高速開発ツールを用いた開発プロジェクトの保守業務を担っています。
一昔前までオンコーディングでシステム構築することが主流でしたが、コストや工数を考えると、今後は高速開発のツールを用いた構築の引き合いが強くなっていくと思うので、今後、社内で高速開発ツールのナレッジを体系化して広めていくことも求められていると理解しています。
佐々木様
私はdesign X architectに所属しています。当セクターは高度な要求開発手法やアジャイル、アーキテクチャ、サービスデザインアプローチなどを5年・10年先の未来を見据えて探究しています。
私自身は、A&Fというリース業界全体のビジネス変革を支援するプラットフォームの構築にPMO及びアーキテクトとして関わっています。具体的には、アジャイルと要求開発に関するナレッジを活用しながら、要件定義や設計手法の現場への適用や、テスト戦略立案、品質管理をアドバイスするなどしてプロジェクトに貢献しています。
また、私たちは様々なセクターとのコラボレーションを通じて社会課題解決を行うことを得意としており、ビジネスのあるべき姿を目指して、最適なアーキテクチャを検討し、他セクターのソリューションを組み合わせた提案を行うことも特色の1つとしてあります。
今泉様
私はお客様のDXを実現することをミッションとしているX realizationセクターに所属しています。具体的にはBPM(Business Process Management)というデジタルワークフローのツールとRPAという作業自動化ツールを組み合わせて、お客様の業務効率化を支援しています。
X realizationはDXの実現がテーマなので「こういうことがしたい」という構想段階からメンバーが関わることがよくあります。またBPMではソリューションの範囲が広いため、社内でもちょっとした悩みからでも気軽に相談していただくようお声がけをしており、実際に「そんなことができるんだ」と評価いただくケースが多いです。
苦難から一転、クライアントからの評価
遠藤
特に印象に残っているプロジェクトを教えていただけますか。
今泉様
印象に残っているのは、入社3年目にアメリカに長期出張をしたプロジェクトですね。日本からは私一人で、現地のマネージャーと一緒にプロジェクトを推進しました。コンサルタントとしての経験が浅い上に、留学経験もなく、英語もままならない状態でしたが、がむしゃらに取り組み、最終的にはプロジェクトを成功させることができました。その後、お客様からはバイネームでお仕事をいただくまでになりました。
遠藤
海外での商慣習の違いによる苦労はありましたか。
今泉様
日本の場合は、早いレスポンスでの対応や期限を厳守して対応していただくことが多いのですが、アメリカではベストエフォートベースのアプローチが一般的であり、当初日本と同じような回答を期待していたので苦戦しましたね。そこで、プランニングの段階からある程度バッファを持たせるようにしたり、「いつまでにこれをしないと、こうなってしまいます」と、具体的な結果まで付け加えるようにしながら対応していきました。
遠藤
藤井様は、これまで特に苦労されたプロジェクトはありましたか。
藤井様
高速開発ツールを使用した大規模なシステム構築のプロジェクトです。このプロジェクトでは、高速開発ツールの経験者が弊社側にほとんどおらず、お客様側も初めての試みだったため、トライ&エラーをくり返しながら、何とか期限内にプロジェクトを完了することができました。特にナレッジのあるメンバーがほとんどいなかったため、若手メンバーが中心となって取り組み、上司がサポートする形で進めていきました。逆にお客様からは、真摯に対応してくれるということで、評価していただきました。
遠藤
藤井様、個人として苦労した点はありましたか。
藤井様
特に若手の教育ですね。IT経験が少ないメンバーが大半だった中、彼、彼女らをリーダーレベルまで育成すること、体制の構築、レビュープロセスの強化など、チームの底上げに貢献しました。
遠藤
佐々木様は、印象に残っているプロジェクトはありますか。
佐々木様
1つ前のプロジェクトです。元々、私は前職がプログラマーなので設計や要件定義にはそれなりに自信を持っていたのですが、アビームでは視座の高さの違いに追いつけず苦悩しました。お客様の要求事項をどのように実現していくかを考えるのは当たり前で、お客様のビジネスはどのように進化していくべきか、そのためにアーキテクチャはどうあるべきか、そこまで見据えて話をしなければお客様の期待値に応えることができないという点に前職とのギャップを感じ、期待値を築くまでに時間を要しました。自分が今やろうとしていることの問いは何か、それは果たして正しい問いなのか、目の前のタスクにだけフォーカスするのではなく、先の問いを探しにいくことが大事だと気づきました。
遠藤
クライアント様からはどのような評価をしていただいていますか。
佐々木様
私が携わっているリース業界は成熟した業界であり、長年成長してきた実績からリースに最適化した一枚岩の大きなシステムになっているため、新たなビジネスを展開していく障壁となっています。それに対し、アビームとして新しいコンセプトのモデルや共同利用型のプラットフォームを提案しており、クライアントからは評価をいただいています。
マネージャーを支えるカウンセラー制度
遠藤
皆様、マネージャーにプロモーションされていますが、マネージャーに昇格するために努力されたことはありましたか。
藤井様
私は、以前はマネージャーへのクラスアップに積極的では無かったのですが、プロジェクトに若手メンバーが加わったときに、先輩として停滞している姿は見せたくないという思いから気持ちが切り替わりました。
苦労した点は、自分の強みの明確化です。自分の強みを自分一人で見つけることが難しかったのでカウンセラーに相談したところ、「藤井さんは、高速開発とプロジェクトマネジメントのスキルに加えて海外経験もある。これが強みですよ。」と客観的な視点でアドバイスをしていただきました。
そのアドバイスを軸にクラスアップに向けたプレゼンテーションを実施し、またプロジェクト体制上の役割も、自身の強みを活かせるように調整していただきました。
佐々木様
私は、コンサルクラスで入社しましたが、マネージャーやシニアマネージャーを目指すというよりも、日ごろのプロジェクトワークで、自分が求められるものよりも一つか二つ上のクオリティを心がけてアウトプットしてきました。アビームでは、キャリアアップを望む人には十分な機会が提供されていますし、キャリア形成を考慮したプロジェクトへのアサインもあると感じますね。
遠藤
マネージャーにクラスアップする際に、どういったサポートがありましたか。
佐々木様
マネージャーとしての自分の強みを自己分析する際、「こういうことをやりたい」という明確な思いがあったのですが、それが実現できるのだろうかという疑問を感じていました。しかし、カウンセラーが、マネージャーがいることにより、プロジェクトや組織、顧客がどうなっているべきか、そのためにどのような考えをもって行動をすべきか、高いレベルからの問いかけにより視座を上げてくれたおかげで自分の役割を理解し、解像度高く行動することができました。
今泉様
私は新卒で入社した際、約120名の同期の中で上位10%に入っていたいという思いはありました。しかし、急速な成長を求めるのではなく、一歩ずつ着実にレベルを上げていきたいと考えていたんです。現場のプロジェクトでは、コンサルタントとしてマネージャーへのクラスアップを見据え、「自分の強みは何か」「お客様や会社の期待にどう応えるか」と、上司からは常に視座を上げるような意識づけをしていただきました。
カウンセラーからは、私には何ができるのだろうという悩みに対して、「あなたはこういうことができるのでは」と自分の強みを気づかせていただくこともありました。
遠藤
シニアコンサルタントの時に、やっておいてよかったことや、やっておけばよかったことなどがあれば教えてください。
藤井様
マネージャーはチームとしての結果に責任を負う立場になるため、部下の業務をサポートすることなどもあります。そのため、シニアコンサルタント時代に地道に基礎力を身につけておいたことが非常に役立っていると感じています。
佐々木様
私は今の自分の仕事に関わらないが今後必要になる知識をインプットしておいてよかったと思っています。シニアコンサルタントやコンサルタントではプロジェクトワークに追われがちになるので、自分の専門領域を広げるためにインプットをしていたことが、後のキャリアに役立っています。
今泉様
私が、もっとやっておくべきだったと感じているのは社内活動への参加です。以前は海外にいたため、会社の活動に参加する機会が限られていました。そのため、社内で横のつながりが構築できていなかったんです。シニアコンサルタントの段階から、他セクターとのネットワークを積極的に広げていたら、マネージャーに上がったときに頼りになる存在が増えていたのかもと、それは今でも強く感じますね。
遠藤
社内活動とは、どのような活動があるのでしょうか。
藤井様
プロジェクトワークや、キャリアの志向性に合うものを選んで取り組んでいますので、私の場合は高速開発に関するナレッジを体系化したり、新卒社員向けの高速開発研修の支援などを行っています。
マネージャーはチーム全体を長期的な視点で見るポジション
遠藤
実際にシニアコンサルタントとマネージャーでは、具体的にどのような役割の違いがあるのですか。
今泉様
シニアコンサルタントの役割は、主に「仕事を回す」ことがメインになりますが、マネージャーになると「仕事を取る」ことも重要な役割として期待されています。この仕事を取り、回すという両軸を遂行するために、マネージャーはサービス活動や社内のネットワークの構築、人材獲得、人材育成、外部協力会社との調整など、広く求められているところだと思いますね。
佐々木様
そうですね。また、私の見解としては、マネージャーはシニアマネージャーへの準備期間という位置づけで捉えています。シニアマネージャーになると会社を代表してソリューションやサービスの提案を行うため、私たちのサービスをどの相手に売るか、そのために組織をどうやって育てるかという点において、今は自分自身を鍛えていかなければと感じています。
藤井様
2人に加えるとすれば、マネージャーはより俯瞰的な視点が必要だと感じますね。例えば、シニアコンサルタントとしては、自分のチームやタスクの成功に集中しがちですが、マネージャーになると、プロジェクトの3ヶ月後、半年後の状況をチーム全体として長期的に見る視点が求められます。
今泉様
その通りです。シニアコンサルタントの時には、自分がお客様からどう評価されているか、という点を強く意識していましたが、今は部下がどうすればお客様から良い評価をいただけるか。自分が前に出るのではなく、どうすれば部下たちを活躍させられるだろうか、といった観点で考えるようになりました。
遠藤
マネージャーとしての視点や視座が変わってきた中で、どのような瞬間に働く面白さややりがいを感じるのでしょうか。
今泉様
アビームは、マネージャーになる前からも、自分がやりたいことに対して裁量を持たせてもらえる環境があります。しかし、マネージャーになってからは、より裁量権が拡大し、プロジェクトの推進においても、自分がドライバーとして前に進められるところにやりがいを感じます。またチーム全体のパフォーマンスが上がり、成果を出すことができると、本当に感動しますね。
藤井様
そうですね。先ほどもお伝えした通り、私が所属するプロジェクトには若手メンバーが多いのですが、若手がリーダーとして成長してお客様から認められるレベルになると、チームとしての喜びが大きいですし、私自身の視点の変化も感じることができます。
佐々木様
私の場合、シニアコンサルタントのときは、上位者であるシニアマネージャーやマネージャーの管理下で動くことが多かったのですが、マネージャーになってからはシニアマネージャーと対等に意見を交わして、結果に対して責任を求められる立場になり、より大きなやりがいを感じています。
遠藤
御社のマネージャーとして活躍するにあたって、どういった要素が必要不可欠だと感じますか。
佐々木様
私は、情報発信ができている方が活躍されているという印象がありますね。例えば他のコンサルティングファームでは、ナレッジの公開に消極的な傾向も見られると思いますが、自分が持っている知識を共有することにより、協力関係を築くことができます。これにより、周囲からも有益な情報を得ることが可能になり、結果として自分の活躍の幅を広げることができると思います。組織の垣根を超えて、協力し合おうという意識が大事になりますね。
マネージャーとして若手メンバーが活躍できる機会を提供したい
遠藤
今後、みなさんがマネージャーとして取り組んでいきたいことを教えていただけますか。
藤井様
私の目標は2つあります。まず、グローバルプロジェクトの拡大に取り組みたいと考えています。私自身は、これまでグローバルプロジェクトにチャレンジする機会に恵まれましたが、興味があってもチャレンジできずにいる方もいます。
グローバル志向の方には、グローバルプロジェクトにチャレンジする機会を与えてあげたいと感じているため、案件獲得や社内での人脈づくりに力を入れることで、グローバルプロジェクトを拡大し、若手メンバーにもどんどん参画できる機会を提供したいと思っています。
2つ目は、高速開発プロジェクトの拡大です。アビームでは、現在高速開発のプロジェクトが増えつつあり、ナレッジも蓄積されている段階なので、今後もさらに高速開発に関連するプロジェクトを増やしていきたいと考えています。
佐々木様
私の目標は、ビジネスで新たな価値を創出するプロセスをよりスピーディーに進めるアプローチを提供することです。具体的にはビジネスの分析からITへの落とし込み、効果的なソリューションの組み合わせなど、私自身のナレッジを深めて、クライアントの新たな価値の実現に努めたいと考えています。
また、実現した価値をリアルタイムに評価することも重要です。特に日本の多くの企業では、保有するデータを十分に活用できていないという課題があるため、組織や仕組みの最適化、ガバナンスの整備などを通じてビジネス分析の能力を強化し、クライアント企業の成功に貢献していくことが私のミッションです。
今泉様
私は、現在取り組んでいる業務効率化の領域において、単一の企業だけでなく、社会全体への貢献も目指しています。将来的な労働力人口の減少という社会問題に対して、業務効率化による支援の可能性を模索している段階です。
また、これまでは日本国内のお客様を中心に支援してきましたが、最近ではアメリカ国内での支援が増え、さらにヨーロッパやアジアへの事業拡大も進めています。セールスの拡大に伴い、社内組織の育成も重要であり、そのために次世代のリーダーを育成することが主なミッションです。
「メンバーの意志に目を背けない」個人の成長を支えるアビームのカルチャー
遠藤
個人の成長において、アビームならではの環境や制度を活用した具体的なエピソードがあれば教えていただけますか。
藤井様
新人の頃にアサインとなったスクラッチ開発系のプロジェクトが炎上したため、どうすればプロジェクトを計画通りに進めることができるのかを考えるようになりました。
プロジェクトマネジメントへの興味が強くなり、カウンセラーに相談をしたところ、構想や開発管理に関わるプロジェクトに異動することができました。その後、再び開発側に戻ったのですが、異なる視点を得られたことは非常に良い経験になったと感じています。
佐々木様
私も似た経験があります。あるプロジェクトにて開発業務に長期間携わっていましたが、周りのプロジェクトを見渡すと、同じ開発系プロジェクトでも、業務内容が全く違うことに気づきました。
そこでカウンセラーに「私のスキルセットが活かせるプロジェクトはないか」と相談したところ、ビジネス企画のプロジェクトや上流工程のプロジェクトに50%や30%の関与率で参加する機会を得ることができました。
今泉様
アビームの風土やカルチャーだと思いますが、メンバーのチャレンジに対して目を背けずに常にサポートしてくれる体制があると感じます。
例えば、私が米国駐在中に一緒だった若手メンバーは、自ら「海外に行きたい」とカウンセラーに伝えたところから海外プロジェクトへのチャンスを獲得していました。
また、日本国内での実績がない分野に取り組むことが多いのですが、その際、外部の教育コンテンツを学ぶ機会を与えてもらったり、社内にナレッジが不足している場合は、後から参画する人たちが取り組みやすくなるように皆で考えようとするなど、アビームにはステップアップしやすい環境があると感じますね。
遠藤
カウンセラーサポート以外に、プロジェクト内で上司からキャリアのアドバイスなどはありますか。
今泉様
はい。プロジェクトの上司からのサポートもあります。カウンセラーは長期的な視点でキャリアを見ているのに対して、プロジェクトの上司は日ごろの業務を見ているので「こういう仕事のやり方がいいよ」という具体的なアドバイスをもらえます。また、キャリアを考慮してプロジェクト内での役割を調整してもらうこともあります。
たとえば、マネージャーにクラスアップする前の私は自分自身のパフォーマンスは発揮できている自信がありましたが、チームを牽引することに課題を感じていました。そこで、プロジェクトの上司に相談したところ、チームを牽引する役割を与えていただき、経験を積ませていただいたことで、課題を克服することができました。
自主性を尊重した働き方
遠藤
続いて、ワークライフバランスの実情について教えていただけますか。
今泉様
休暇は取りやすいと感じますね。私自身も2週間や1ヶ月間の休暇を取って海外へ旅行に行ったりしていましたし、最近は休みをうまく使ってバイクの免許も取りました。プライベートがあってのビジネスだというところは共通認識としてあるのだと思います。
佐々木様
そうですね。私もメンバーには無駄なく効率的に業務を進められるように調整したり、できる限り残業しないように努めています。
藤井様
私の関与しているプロジェクトでも、男性メンバーが2ヶ月間、育児休暇を取得した事がありました。周りのメンバーも育児休暇を取得することに対して理解があると思いますし、休暇取得しやすい環境だと思います。同じプロジェクトで、時短勤務で働いてきた女性のスペシャリストの方が、エキスパートへクラスアップした事例もあります。時短勤務だからという理由で仕事を任せてもらえないということもありません。
好奇心が旺盛で探究心を持つ、個性豊かなセクター
遠藤
DT-Leap全体の印象とセクターの雰囲気についても教えていただけますか。
佐々木様
DT-Leapでは、1つのソリューションやナレッジに特化した人が多い印象があります。
design X architectは、所属している人たちの約6割から7割がアーキテクト出身で、PM系が得意な人もいます。design X architectの特徴としては、好奇心が旺盛で探求心を持つ人が多く、多趣味で個性豊かなセクターだと感じています。
私も社内の活動や研修に積極的に参加し、同じ興味を持つメンバーと集まって議論をしたり、開発したりといった活動に取り組んできました。
今泉様
X realizationも同様です。多趣味で好奇心旺盛な人たちが多いですね。私の周りでは、何か難しい課題に直面しても、楽しみながら取り組んでいる人たちが多く、そういった姿勢のある人たちが成果を出しているという印象です。
藤井様
X strategy&managementでは、構想を練る際にも幅広いITの知見が必要ですし、PMO業務をするにも開発の経験が求められます。そのため、幅広いキャリアを持っている人が多いと思いますね。
遠藤
最後に、候補者へのメッセージをお願いいたします。
佐々木様
design X architectでは、技術や新しいアプローチへの関心が高い人、そして現状よりも、未来を見据えて新しい方法を探求していきたいと思っている人にとって、投資する環境は整っているので、活躍できる機会は多いと思います。
今泉様
私は、自分の意見を持ち「これがやりたい」「こう考えている」と自信を持ってぶつけに来てくれる人、ビジネスに対して闘争心を持って「やってやるぞ」という気概のある人と一緒に働きたいですね。また、コンサルタント業界に対して不安を感じる方もいるかもしれませんが、私たち自身も未知な領域に挑戦することが多いので、一歩踏み出せば新しい世界が広がるということをお伝えしたいです。
藤井様
やりたいことがあって自ら行動できる人、そして困難な時には助けを求めることができる人がいいですね。アビームには助け合うカルチャーが根付いているので、積極的に声を上げられる人にはぴったりな環境だと思います。