総合商社の丸紅株式会社が2020年に設立し、DXからM&Aまで、クライアントの課題を幅広く支援するドルビックスコンサルティング株式会社。今回は、大手コンサルティングファーム、シンクタンクからジョインされた木原様、町井様へのインタビュー。転職の理由や、入社後に感じるドルビックスのコンサルティングの魅力、案件の特徴などについてお聞きしました。
〈木原様インタビュー〉
ゼネラリストとして成長できる環境が転職の決め手
田中
ご経歴についてお聞かせいただけますか。
木原様
私はノンバンクの営業からキャリアをスタートし、経営企画や新規事業開発、M&A、日系投資銀行への出向などを経験してきました。M&Aアドバイザリー部門の立ち上げに携わった後に、コンサル業界へと転身しました。ドルビックスコンサルティングの前に2社大手ファームを経由しましたが、そこでは基本的に戦略、新規事業、M&Aの領域を担当しました。
ドルビックスコンサルティングには、昨年の5月からジョインしています。私は、専門性を深めるよりも、より幅広くキャリアを築いていきたいという志向があったので、当社でのゼネラリストとして成長できる環境が決め手になりました。
顧客の課題解決を通じて幅広い知見とスキルが身に付く
田中
ドルビックスコンサルティングで獲得できるスキルやケイパビリティなどについてお聞かせいただけますか。
木原様
私は大規模ファームにいた時、ランクが上がっていくにつれて特定の領域における専門性を磨くことを求められていたのですが、それが私のキャリアの志向とは合わないと感じたのです。ドルビックスでは幅広い業種や業態のクライアントに対して、幅広いテーマの案件を手掛けることができ、ゼネラリストとしての能力を飛躍的に向上させることができていると感じています。
もちろん、ドルビックスでは、ゼネラリストとしての要件は満たしつつ、そこから何かの専門性を尖らすという選択肢も柔軟に選択できる組織ではあります。
ただ、我々のクライアントには準大手や中堅規模の企業も多いので、どちらかというと「何でも屋さん」に近い能力が求められます。クライアントの役員と話をしていても悩みや経営課題には様々なテーマが複雑に絡み合っているケースが多く、それを紐解いていくためには幅広いスキルや知見が必要とされます。
また、ドルビックスは小規模な組織でもあるため、若手メンバーに求める行動も、淡々とタスクをこなしていくスタンスではなく、「何のためにこのタスクが必要なのか」、「他に課題はないのか」と一歩踏み出して考えるスタンスを歓迎しております。コンサルタントはこのような行動を取ることで思考力がつきますし、成長につながる“背伸びした”経験ができます。どんな立場でも顧客ニーズを広く深く追求する姿勢が歓迎される環境であり、「それは君の役割じゃないから」と怒られるようなことは一切ありません。若手メンバーの意見を柔軟に受け入れていく風土があると思います。
商社のアセットを活かした案件に「第一人称」で取り組める
田中
現在手掛けていらっしゃる案件についてお聞かせいただけますでしょうか。
木原様
クライアントの属性としては、丸紅グループ内外どちらの企業も担当しています。仕掛け型で業界再編を起こすための戦略策定や、投資検討にあたってのデューデリジェンス、投資後のバリューアップに向けたPMI支援等のM&A関連支援、新規事業立ち上げ、ビジネスモデル構築のお手伝いなど、幅広いテーマを取り扱っています。また、経営環境が大きく変化して業績が下降トレンドにある クライアントの再成長に向けたご支援を行うケースもあります。
特に今取り組んでいる新規事業の立ち上げは、プロジェクト型でのご支援ではありますが、クライアントとドルビックスの共同事業化を見据えた取組になっています。第三者としてのコンサルティングファームとしての関与ではなく、第一人称の観点での取り組みでもあり、非常に面白みを感じています。
田中
最近のホットなテーマについてもお聞かせください。
木原様
まずは、戦略とITを統合したサービスの展開です。ドルビックスでは敢えて部門の垣根をなくすことで、クライアントに対して価値のある提案を1チームで検討できる体制をとっています。他のファームに比べても、サービス立ち上げのスピードはかなり早いと思います。
丸紅グループとの連携で、スピード感のあるコンサルティングを実現
田中
入社後のギャップがありましたらお聞かせください。
木原様
想像していた以上にメンバーの育成に力を注いでいる点が異なるくらいで、基本的には思い描いていたような形で仕事ができています。
コンサルは人が一番大事なので、元々育成はしっかりやらないといけないと思っていました。メンターとして若手とコミュニケーションを取ったり、人材育成タスクフォースをリードしたりして、ゼネラリスト育成のために会社としてどうバックアップしていくべきかなどを議論することで、メンバーの皆さんの成長に貢献している実感を持って働けています。
田中
御社だからできたことや、入ってよかったと感じたことがあればお聞かせください。
木原様
丸紅グループとの距離感が近いことは大きな利点だと思います。丸紅グループの企業をご支援する際は、クライアントとコンサルタントという関係ではなく、1つのプロジェクトメンバーとして一緒に課題を解決していこうという雰囲気があります。また、丸紅グループのソリューションを活用したグループ外のクライアントへの提案を行う際にも、丸紅グループの企業との連携が円滑かつ迅速に進み、ストレスを感じることがありません。
グループとして連携の意識が強いことは大きな強みの1つになっていると感じています。
田中
そういった総合商社からの視点が、サービスにどのような影響を与えているのでしょうか。
木原様
総合商社としての強みである事業開発力の影響は大きいと思います。関係者を巻き込む距離の取り方やリスク管理といったケイパビリティを組み合わせると、面白いサービス開発に繋がると考えています。
田中
では最後に、候補者の方々にメッセージをお願い致します。
木原様
テーマと業界の幅広さ、商社系であるがゆえのケイパビリティの組み合わせでサービス提供できるなど、通常の大手コンサルティングファームとは異なるチャレンジができる環境が整っていると思います。そういったことにチャレンジしてみたいという方には、ぜひ来ていただきたいと思っています。
〈町井様インタビュー〉
自身の成長とインパクトのある仕事を求めて転職を決意
田中
ご経歴についてお聞かせください。
町井様
私は新卒で大手通信キャリアのネットワークエンジニアとして働き始め、運用や構築、通信キャリアの運営を経験しました。その中で、ネットワークエンジニアの仕事にとどまらず、自分のケイパビリティを広げたいと、国内金融大手のシンクタンクに転職しました。シンクタンクでは、システムコンサルタントとして官公庁、電力、通信などで情報システム化企画や開発プロジェクト管理、リサーチャーとして環境、金融分野の調査研究を経験したほか、経営企画部門にて中期経営計画策定、社内ベンチャー創設や海外駐在を経験しました。さらにキャリアを広げたいと考え、よりインパクトのある仕事を探していた時、総合商社発の新しい会社であるドルビックスコンサルティングの存在を知り、入社に至りました。
得意分野を超えてクライアントの新しい課題を見つける
田中
ドルビックスコンサルティングで獲得できるスキルやケイパビリティなどについてお聞かせいただけますか。
町井様
我々は、小規模の案件でクライアントの信頼を築きながら、徐々に案件を大型化していくケースが多いです。クライアントからの信頼を勝ち得ようと思ったら、やはり細かい部分まで目を行き届かせなければなりませんし、新しい課題を自ら見つけ、提案していく姿勢が求められます。
私は、自分の得意分野を超えてクライアントの課題を見つけ、完璧に対応できる人こそが一流だと考えています。ドルビックスでは完璧までは難しくとも、まずは得意分野以外にも対応できるコンサルタントを求めていますし、そうした人材の育成を支援していく体制が整っています。
田中
一般的なファームですと、シニアコンサルタントやコンサルタントといったメンバークラスはマネージャーなど上司からの指示でデリバリーを完璧にこなしていくことが求められることが多いようですが、御社ではメンバークラスにも新たな視点を加える提案を求めていらっしゃるのですね。
町井様
与えられたデリバリーをこなすことは当然として、現場の課題を拾える、気付けるのは、実際にクライアントと会話をし、現場を見ているコンサルタントなのです。その上で、そうして見つけた課題を提案まで昇華させるには、マネージャーやシニアマネージャーの力を借りればいいのです。そういう目線を持った方が求められていると思いますね。
社会性の高いテーマに関わることでやりがいを感じる
田中
現在手掛けていらっしゃる案件についてお聞かせいただけますでしょうか。
町井様
現在は、丸紅グループ外のクライアントに対し、プラントのDX支援をしています。具体的には、プラントの中のインフラの構築支援です。ちょうど要件定義が終わり、ベンダー選定に入っている段階です。また今回は、プラントにおけるDX、あるいはそのインフラの構築支援など、全体をコーディネイトしてパッケージ化したようなコンサルティングができないかを検討していまして、そういった意味でも非常に注力している案件になります。
ゆくゆくはインフラだけではなくて、データをどう活用するのか、会社全体でDXにより何を目指すのか――といったプラントの枠を超えた活用も含めた全体的な視点で、様々なご提案ができればと思っています。
自分の強みを発揮できる案件ですし、社会性の高いテーマを扱っているので、責任とやりがいを強く感じています。
田中
最近のホットなテーマについてもお聞かせください。
町井様
やはりDXはトレンドキーワードですね。ただ、実際DXを推進していくときに、何から検討して、どう進めていくのかを描ける人はかなり少ないと思います。DXによる構想策定から実行、改善までの一連の流れ をうまくパッケージングして、コンサルティングサービスとして、具体的に形にするような支援を続けていきたいですね。
田中
入社後のギャップがありましたらお聞かせください。
町井様
私は入社前、「どれくらい面白い案件があるのだろうか」と気になっていました。ですが、実際に入ってみると期待していた以上に案件も多岐に渡っていました。社会貢献の側面が高いテーマもあり、とてもやりがいを感じますし、その分大変な案件もありますが、自分の成長にも繋がっていると実感でき、貴重な経験を積めていると感じます。
田中
御社だからできたことや、入ってよかったと感じたことがあればお聞かせください。
町井様
私が本当に入って良かったと思っていることは、社会性のあるテーマに多く関わらせてもらえることです。あとは、様々な経験を重ねられてきた方が入って来るので、そういった方とコミュニケーションを取る中で知見が増やせて刺激になっています。
田中
では最後に、候補者の方々にメッセージをお願い致します。
町井様
大手コンサルティングファームと悩まれている方もいらっしゃるかと思いますが、ドルビックスはお伝えしてきた通り刺激的で魅力的な会社です。何か問題が起きても皆で何とか解決していこうというベンチャーのような感覚があり、そういった想いの方がたくさんいます。社内の風通しもよく、居心地のいい会社なので、ぜひ門を叩いて話を聞いていただきたいと思います。