イーソリューションズは、「事業プロデュース」という活動を通じて社会に新しい価値をもたらすことを目的に、リーディング企業の新規事業プロデュースや事業戦略立案、そして、国家的課題を解決する社会システムのデザインを行うプロフェッショナルファームです。 今回は、同社のライフデザイン事業部 藤本 小百合 様(事業部長)、ホール 茉利香 様(アソシエイト)より、同社の魅力をアクシスコンサルティングの長谷部がお聞きしました。この記事は2019年1月時点のものです。2019年4月1日より、藤本事業部長のチームはライフデザイン事業部となります。
『生活者に近い社会課題』を解決するのがLD事業部のミッション
長谷部
早速始めさせて頂ければと思います。よろしくお願いいたします。まず早速ではありますが、これまでのご経歴についてお伺いさせていただければなと思います。まずは藤本様からお願いします。
藤本様
新卒で投資信託を手掛ける金融系のベンチャーに社長のアシスタントとして入社しました。経営者と直にやり取りをすることも多く、経営者の目線だったり、会社がスムーズに動くためにどういう環境が必要なのかといった、会社の全体観を見る視点はこの会社で身につけられたと思います。
2社目では国会議員や例えばビル・ゲイツなど各国の代表が参加される国際会議の企画・運営を行うNGOに入社しました。何よりも円滑に会議を運営することが求められますので、一つの会議をとってもどういうアジェンダで、誰にどういうことを言っていただくと上手にまとまって次に進むかというようなシナリオを考えるところに仕事の大変さと、やりがいを感じていました。
ただ、非営利ということもあり、寄付金や補助金を収入源にしているので、社会的にバリューのあることをやっているのにリソースもなく、結局社会を変えていく流れを生み出せない点に疑問がありました。そこで、社会的なアジェンダの解決を企業として取り組むことができるイーソリューションズに入社しました。
長谷部
もともと藤本様は社会課題に興味・関心を抱いていたのでしょうか。
藤本様
おっしゃる通りです。原体験としては、小学生の時に父の仕事都合で北京で暮らしていた時のことです。1月の寒い時期に同い年の子供たちが道で物乞いをしているのを目の当たりにしたことで、恵まれた環境にいる自分が、社会に何かを還元したいと思うようになりました。
藤本小百合 様(事業部長)
長谷部
ありがとうございます。続いてホール様にもご経歴をお伺いさせていただければと思います。
ホール様
私は新卒でイーソリューションズに入社しました。出身は長崎ですが、高校からはスイスの学校に入学し、大学はオーストラリアのメルボルン大学に進学しました。自然が好きで大学では環境学を専攻しましたが、環境問題の背後に経済や政治の力が働いていることを学び、社会課題を多面的に解決できる会社を探していた際に、イーソリューションズと出会いました。
長谷部
他にも御社を選ぶ決め手となったポイントはありましたか。
ホール様
最初は環境を軸にメーカーやデベロッパーを受けていました。ただ、面接では仕事内容のイメージが湧かないまま、長期的な目標を聞かれることも多く、自分の成長していく姿を想像出来ないことへの不安がありました。一方で、イーソリューションズでは採用試験で社会の課題を論理的に分析し、自分の考えを述べる機会があり、具体的に自分の成長過程やキャッチアップが必要になる部分をイメージできたため入社を決意しました。
ホール茉利香 様(アソシエイト)
長谷部
ありがとうございます。次にライフデザイン事業部についてお伺いたいと思います。御社の中での役割や、ミッションはどのような点でしょうか。
藤本様
他の事業部よりも生活者に近い領域の案件を手掛けています。最近は、IoTなど進化するテクノロジーを通して社会課題をどう解決するのか、人々の生活をどう豊かにしてゆくのかを考え、新規事業を構想する案件がトレンドです。
長谷部
社会的な課題を解決するためにIoTなどのトレンドをプロジェクトに落とし込むとのことですが、具体的な案件事例を教えていただけますでしょうか。
藤本様
ひとつは、住宅内で発生する疾患や事故を早期発見し、早期治療につなげることによって、「社会コストの削減」という社会課題に取り組むプロジェクトです。家の中で突然誰かが倒れてしまったといった異変をセンサーが検知し、その検知した異変を通報につなげるまでを提供する新しいサービスをつくるプロジェクトがあります。
長谷部
テクノロジーを用いる案件が多いと思いますが、どのようにしてトレンドや社会的な問題を見つけることが多いのでしょうか。
藤本様
代表の佐々木が日々いろんな方々とお会いする中で、アンテナを張り、日本に生かせる世界中のトレンドを見つけています。日本でも今後こうなっていくのでは?と想像を膨らませベースの仮説ができていきます。
長谷部
ありがとうございます。今藤本様に具体的な案件を教えていただきましたが、ホール様は現在その中でもどういった役割を担っているのでしょうか。
ホール様
私は、先ほどご紹介させていただいた<IoT×家>の案件に関わっています。入社して数ヶ月は調査などできることからチャレンジし、キャッチアップに合わせて裁量も増えています。
藤本様
住宅メーカーはセンサーや解析技術を持っていないので、そういった技術を持つ企業の経営者や大学の教授といったキーパーソンに対し、社会的意義を共感していただき「一緒にやりたい」と動いていただけるようなご提案をし、プロジェクトを進める大きなチームをつくっていきます。ただ、各々ミッションやモチベーションが異なるので、それぞれどのようなアプローチをすればよいのかを事前に調査したり、提案の資料をつくるといった役割をホールをはじめとするメンバーが担っています。
長谷部
テクノロジーでより生活者に近いところの課題を解決するテーマが多いとのことですが、この状況の中で、今後ソーシャルイノベーション事業部が取り組みたいこと、抱えるミッションについて教えていただけますでしょうか。
藤本様
まず、テクノロジーは日々変わっていくのでちゃんとウォッチしていくことは継続して行いたいと思います。また、例えば AI とヘルスケアなど、複数の領域を掛け合わせることでテクノロジーが新しい価値を生み出し、社会課題を解決していく可能性も追求していきたいです。
社会的テーマに目を向けると、いかにサステナブルな社会を実現していくかが大きなミッションだと思います。
個性が強いチームだからこそ「メンバーの強みを引き出すマネジメント」を重視
長谷部
藤本様がチームをマネジメントする上で意識されていることはありますか。
ホール様
私のチームは他事業部と比べて個性が強いチームだと思っています。メンバーのバックグラウンドも様々ですし、強み弱みも違います。チームとして高いパフォーマンスを発揮するために、いかにメンバーの強みを引き出すかを重視しています。
長谷部
ホール様も藤本様の意図は感じていますか。
ホール様
スピーディなプロジェクト推進の中、個人の成長も考えてくださっています。質、スピード共に高いレベルが求められる大事な局面では先輩方がこなしているような仕事でも、時間に余裕があれば私のような新人にもチャレンジさせてくださります。このようにチームとしてのパフォーマンスは常に保ちながら、個々が成長することによって、そのチームのパフォーマンスを中長期的に高めてゆく。それを同時に行うことは難しいと思いますが、実際にできているのが藤本事業部長のすごいところだと感じています。
長谷部
今までのやり取りを拝見させていただいて、非常に風通しがいいチームだと感じたのですが、藤本様はホール様をどのような部下だと考えているのでしょうか。
藤本様
ベースとなるスキルが非常に高く、また考えることが好きなので、難しい課題を与えても自分なりの考えを持ち、発信することができるところがとても良いと思います。また、そういったスキルはイーソリューションズで活躍する上でも大事だと思います。
専門性よりも、業界の違いを捉え「言葉でつなぐ」ことができる能力が求められる
長谷部
中途採用ではどのようなバックグラウンドの方がご入社されていますか。
藤本様
ライフデザイン事業部の中途社員のバックグラウンドは本当にバラバラで、私としても「括らない」というのが正直なところです。リサーチやコンサルファームから入社している者もいますし、ソフトウェアベンダーの営業出身もいます。なかには自治体の職員をやっていた者もいます。弊社の仕事で求められるスキルは、特定領域における専門知識よりも幅広い領域で応用できるソフトスキルという理由もあって、バックグラウンドも多種多様なのかと思います。
長谷部
逆に、入社する際に、皆さん共通して持っていた思いや能力があれば教えていただけますか。
藤本様
社会課題に対する関心は高いと思います。あとは新しいビジネスをつくっていくことにも関心があると思います。また、弊社のクライアントやプロジェクト関係者は様々な業界にわたるのですが、業界によって常識や文化が異なることがあります。そういったバックグラウンドを理解したうえで、プロジェクトの社会的意義に共感していただけるよう、ストーリーや自らの考えを伝えるスキルは共通して持っているメンバーが多いと思います。
長谷部
今お話しいただいた内容と重複する箇所もあると思いますが、一緒に働きたい方のペルソナ像はありますか。
藤本様
最も重要なのは、先ほど申し上げたような、クライアントや関係者に「伝える力」を持っていることだと思います。さらに、分析やリサーチスキルがあり、その結果をもとに仮説を構築する能力の高い方は理想的ですね。海外事例から学んだり、実際に海外視察に行くこともあるので、海外のビジネス経験がある、日本語以外の言語が話せるといった能力がある方も評価します。
長谷部
話はそれますが、実際に調査を目的に現地に赴いたりする機会があるのですね。
藤本様
今週末、ボストンのMITにホールが行きます。
長谷部
そうなんですね。新卒一年目からそういったところも任せていただけると。
藤本様
能力とチャンスがあればもちろん可能です。
長谷部
ホール様はどのような方と一緒に働きたいですか。
ホール様
難しい社会解題に向き合った際に、初めからできない理由を並べるのではなく、解決策を考えようとする方は、イーソリューションズに合うと思います。
ストレッチした仕事が責任感を芽生えさせ、チームの成長につながっている
長谷部
御社のライフデザイン事業部で働く魅力や、仕事の面白みはどのような点でしょうか。
ホール様
先ほどお伝えしたように、社会に出たら「任せていただけるからこそ伸びる」部分があると思っています。逆に、できるようになるまで任せてもらえないと、いつになってもできるようにならないことがたくさんあるのではないでしょうか。外部の経営者と弊社社長とのミーティングに参加したりと、自分の成長につなげようという意志があれば新卒にもチャレンジする機会が与えられる会社だと思いますし、他のファームや事業会社よりも早くレベルの高い課題に向き合えると思います。
長谷部
確かに、他のコンサルティングファームですと、新卒の方はずっとスライドづくりや議事録を取っていることもあります。
藤本様
ホールには、昨日もクライアントに、一部分ですがプレゼンテーションしてもらいました。
長谷部
それも他ファームですと聞いたことがないですね。ストレッチした経験であったり、仕事を任せることで責任感を芽生えさせ、メンバーの成長につなげるということですね。
藤本様
おっしゃる通りです。
長谷部
続きまして藤本様は御社で働くメリットや魅力についてどのようにお考えでしょうか。
藤本様
チームとしてはバックグラウンドが多種多様ですので、お互いに学びあえる点でしょうか。社会課題をビジネスによって解決したい方にとっては、実際にそれができる環境があるのも魅力的だと思います。
弊社の代表である佐々木とクライアントの間で生まれた社会課題解決のアイディアをベースに、それを具体的な仮説に落とし込んでいくところが仕事の面白みだと思っています。企業から省庁、大学の教授と幅広い方の力をお借りしてダイナミックに社会課題を解決してゆけるところは弊社の特徴だと思います。
あとは、そうした経験を通じて関係者との関係構築や実績を積むことができれば、将来的に起業を考えている方にとっては良い経験の場になると思います。弊社では、3~5年で次のステップに進む方が多く、もちろん他ファームに転職される方もいますが、起業してイーソリューションズでの経験を活かしている方もたくさんいます。
長谷部
今後のビジネスにおいて、自前主義だとどうしても限界があると思います。協調であったり、共同で社会を変えてゆくやり方は、ビジネスモデルの最先端を走っているとも考えられますね。さらに、そこで得られる経験は今後5年、10年後の将来自分でビジネスを行うときにも必ず生きるのは確かに御社で働く魅力ですね。
アクシスコンサルティング 長谷部
「プライベートも優先しやすい」ワーク・ライフ・バランスでも魅力的なチーム
長谷部
働き方についても質問させていただきたいと思います。プロジェクトのフェーズによってケース・バイ・ケースだとは思うのですが、プライベートのお時間はきちんととられていますか。
ホール様
土日はもちろん休めますし、仕事終わりに週3はジムに行ったりしています。
藤本様
事前に「この日は早く帰りたいです」と言ってもらって、それに合わせて仕事量を調整しています。
ホール様
とても相談しやすいので、プライベートは自分で調整できます。
長谷部
休日にチームで一緒に旅行に行かれたりすることもあるのですか。
藤本様
先日は香港に行ったりと、チーム内のメンバーで旅行することもありますよ。
長谷部
非常に仲が良いのですね。それでは、最後に読者へのメッセージをお願いします。
ホール様
私は社会の課題を解決したいと思い就職活動をしていましたが、それができるロールモデルがないと感じていました。その突破口になったのがイーソリューションズとの出会いでした。今まで社会課題を解決したいという思いがありながら、実現可能性の高いロールモデルが見つからなかった方に、是非来ていただけると嬉しいです。
藤本様
私も同じく社会をより良くしたいという気持ちと、自分自身が成長したいという思い、この二つを持っている方はご活躍できると思いますので、是非入社していただきたいと思います。