EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EYSC)は、世界150以上の国と地域に約26万人を擁する総合プロフェッショナルファームであるEYの日本におけるメンバーファームです。クライアントの抱えるさまざまな経営課題を解決するためにEYのナレッジやメソドロジー、そしてワールドワイドに拡がるネットワークを駆使して、最先端かつ高品質のアドバイザリーサービスを提供しています。 今回は、同社のTSDチームメンバーである三角匡史様(マネージャー)、桑可欣様(シニアコンサルタント)、李芳洲様(シニアコンサルタント)、柳澤春陽様(コンサルタント)より、同チームの魅力をアクシスコンサルティングの祝がお聞きしました。この記事は2018年10月時点のものです。
TSDチームリーダーである梶浦英亮様(パートナー)の単独インタビューと合わせてお読みください。
https://www.axc.ne.jp/media/companyinterview/EYTSDpartner
中途入社でも結果を残せる
EYの充実した研修とキャッチアップへの取り組み
祝
それでは、まず皆さんのキャリアバックグラウンドをお伺いできればと思います。
三角様から順にお伺いできますでしょうか?
三角様
私は前職、総合系のコンサルファームの戦略チームにいました。ただ戦略系といっても総合なので、IT系の案件もあれば、オペレーショナルもあり、いわゆる最上流の戦略だけでなく上流工程を全般的に携わっていました。ただITメインということではなく、経営戦略や事業計画の策定、経営層へのヒアリングを通じた課題や改革テーマの整理、投資案件の舵取りなどをやっていました。
昨今はAIやビッグデータ、IoTといったテクノロジーの発達により、ファクトを起点とした新たなインサイトの獲得、それが戦略になっていくといった動きが活発になり、私としても実際に目にする機会がありました。
その中でふと自分、というよりコンサルの市場価値について考えた時期がありました。戦略コンサルは仮説がまずあって、合致するファクトを探すというプロジェクトの進め方も多く、そこに違和感を覚えるようになりました。そうした出来事からテクノロジー領域に関わるコンサルに関心を持つようになり、ご縁があってEYで採用されました。
現在は戦略のバックグラウンドも活かしながら、テクノロジー活用を見据えた企業戦略立案・経営変革に携わっています。
桑様
私も総合系のコンサルファームに6年間ほど勤めていました。メインの仕事は基本的にITコンサルタントで、ERPの導入フェーズから定着化フェーズまで、一貫して担当していました。
ITコンサルとしてキャリアを積んできて、今後のキャリア設計・開拓をどうしようか、ということを考え始めたタイミングで転職活動を開始しました。そんな中でEYに出会ったのですが、まず組織の形に惹かれました。前職はすでに組織が出来上がっており情報共有に壁やためらいがあったのに対して、EYは立ち上げ段階の組織であり情報のエスカレーションや横連携がスムーズなのは魅力的です。また、前職で製造領域・物流領域のITコンサルタントをしていた中で今後はデジタルの知見が必要だと感じており、インダストリー4.0、IoTといった領域にEYが非常に力を入れていると伺ったのも魅力でした。入社後はまさに、そうした領域のプロジェクトやグローバルプロジェクトに携わっています。
李様
私は、中国の大学を卒業後、いったん現地の金融機関に就職をしました。数年勤めた後に、アメリカに留学しMBAを取得しました。その後に日本でERPベンダーに就職しました。パッケージベンダーのコンサルタントとして自社の製品の導入プロジェクトに入っていました。前職では幅広いフェーズを体験させて頂きましたが、その中でやはり上流、お客様と交渉してサービスを企画・提案していく仕事が一番好きだと感じるようになりました。1年半ほど経験を積んだ後に、思い描く仕事ができる職種、コンサルになりたいという気持ちで転職活動をしまして、EYに参画しました。
入社後は海外でのテクノロジーを活用した経営改革の構想策定プロジェクトや、ERPを活用した業務改善のプロジェクトに関わらせて頂いており、チャレンジングながら楽しんで仕事をしています。
柳澤様
私はSAPの運用保守、ITプロジェクトの工程でいう、いわゆる下流の部分に携わっていました。なので、もともとはコンサルワークではなく、システムが稼働した後のバックグラウンドの対応やシステム利活用の支援などをメインで行っていました。
前職の運用保守の中ではエラー対応をする機会というのが非常に多かったのですが、エラー対応に触れるにつけ、導入前の段階で業務要件がしっかり整理され、それに基づいてシステムが整備されていないとこういったことが起きるんだろうな、という問題意識を感じていました。そのため、導入前の上流のところ、ITコンサルタントという仕事をしてみたいという想いで転職活動をし、EYにジョインしました。
現在は日系のグローバル大企業における、ERPを利用したデジタル変革プロジェクトにおいて、構想策定フェーズに携わっています。
祝
皆さん、ありがとうございます。まず、柳澤様にお伺いしてもよろしいでしょうか。
柳澤様のバックグラウンドからすると、ご自身でも仰っていた通り、現在の業務内容と前職様でのご経験に少しギャップが生じるかと思います。
そうした点はどのように乗り越えていらっしゃるのでしょうか?
柳澤様
先ほどはITプロジェクトにおけるフェーズのお話を例として挙げましたが、現在ギャップになっているのは業務領域に関してです。私は元々会計分野に特化して業務に当たっていたので、現在参画しているロジスティクス関連領域のプロジェクトの業務知見が少なく、この点が最もギャップになっています。ただその点については、入社した直後にSAP社のロジスティクス領域の研修を受けさせて頂いたことによってキャッチアップできています。また、社内でも教室形式のみならずeラーニングなども利用したトレーニング環境が提供されているので、スキル向上がしっかりできる環境でもあります。
祝
三角様、今お話が出てきた研修というのは中途入社の方、皆さんが受けられるものなのでしょうか。
三角様
研修はしっかり準備し、皆さんの希望に合わせて受けていくことが出来る環境を整えています。まず一律にEYとして用意している中途入社の方向けの研修があり、それとは別途としてTSD個別での研修も準備しています。
勿論、個人個人で目指す方向のキャリアもありますので、各人のキャリア計画を定義してそれに即したコンサルティング基礎スキル研修・専門性研修、あるいは外部研修など、カリキュラムを組み立てています。
祝
ありがとうございます。
李様はいかがでしょうか。入社して一番感じられたギャップの部分と、それをどういう風に克服をされているか、そこの部分をお伺いしてよろしいでしょうか。
李様
柳澤さん同様業務面についても多少ギャップはありました。
ただ、私はMBAに通っていましたので、ワークショップなどでコンサルワークに近い経験をさせて頂いておりそれは活きています。しかしながら、MBAではコンサルの現場での体験、温度感などに対応することが難しいと感じています。例えばお客様と交渉する時どういう風に進める方がいいか、どのように提案すればお客様に納得してもらえるのかなどです。ただ、上司に相談をしてアドバイスをもらったり、周りのメンバーと協力してプロジェクトを進めたり、ということが気軽にできる風土なので、自分1人で抱え込まずに対応できています。
桑様
EYは組織的に本当にフラットで連携を重んじる社風です。
例えば席がフリーアドレスなので、カフェスペースに立ち寄ったタイミングなどで上長とも「お疲れ様」「今日はどう?」「週末はどうだった?」など、気軽に話すことが出来ます。その中で、「実は最近の仕事に関して確認したいことがあります。」「この件、どうしたらいいでしょうか?」といった話も自然にすることができます。前職ではみんな黙々と作業をしていて話しかけづらいような雰囲気もあったのですが、気を張らずに相談ができる今の雰囲気はいいなと実感しています。
これはグローバル連携についても同様で、関わっているプロジェクトで海外拠点の事例を参考にしたい、相談したい、という時にメールや電話で連絡をすると、すぐにレスポンスが返ってきます。グローバル単位でもチームとして戦っていく、連携して戦っていくことを大切にする社風があると感じています。
ダイバーシティがすでに定着した
EYのグローバル環境
祝
先ほどの研修のお話も今の連携のお話もそうですが、中途採用で入られた方が溶け込みやすい、受け入れられやすい環境が貴社にはあるということですね。
ちなみに今連携の中でグローバルというキーワードが出ましたが、社内のグローバル環境、ダイバーシティについてはどうご覧になっていますか。
桑様
EYのダイバーシティについては、やはり外国人が多いという印象を、入った瞬間に感じました。オフィスの中で歩いていると、英語は勿論のこと色々な言語が耳に入ってきます。つまり、当たり前に多様な言語で会話ができる場があるということなんです。ですので、一緒に仕事をしている中でも外国人だから特別扱いされるのではなくて、シンプルに同じチームで働いているという感じで、活き活きと働くことが出来ます。
三角様
私も前職ファーム出身ですが、やはりEYはダイバーシティがあると感じます。先ほど言った国籍は勿論ですが、バックグラウンドが多様な方が集まっている、という印象があります。私は総合系と呼ばれるようなファームの戦略部門出身だったのですが、純然たるコンサル寄りの方が多い、つまり事業会社やITの視点を持っている方は社内に少なかったです。そうするとオペレーショナルワークのところ、実際に現場で実施・運用をしていくところについては、イマジネーションというか想像ベースの話になってしまうケースが多くなります。一方、EYにはそういったところでキャリアを積んで転職されてきている方もいらっしゃるので、コンサルとして提案する内容を社内で検証する際に、実際に経験した方のフィードバックを受けながら進めることが出来る。これが私にとっては新鮮で貴重だったところはあります。
多様性という言葉を意識することすらなく、既にそれが当たり前になっている、というのがEYの特徴かもしれませんね。
変化を非常に前向きに捉え
新しいことに挑戦するチームTSD
祝
多様性が既に当たり前になっているというのは分かりやすいですね。
それだけ多様な方が組織の中にいらっしゃる、ということですね。
今、皆様にはEY様という観点で色々とお伺いしてきましたが、TSDチームという観点では如何でしょうか。どんな魅力がありますか。
李様
私は主に3点だと感じています。
1点目はTSD、テクノロジーソリューションデリバリーというチーム名の通り、最先端の技術、例えばブロックチェーンや IoTなどにすぐに触れられ、ビジネス活用させることができるチームであること。デジタル化の時代になって、テクノロジーを中核に企業変革の方向性が決まる時代には非常に重要です。
2点目は外国人のメンバーが多く、日本マーケットに限らず海外のお客様のビジネスサポートにも沢山入れる組織であり、実際にその機会が多いこと。例えば中国出身のメンバー、ヨーロッパ出身のメンバー、アフリカ出身のメンバー、日本人のメンバー…。色んなメンバーが連携して、グローバル対応をしています。
3点目は若手に対してフレンドリー、優しい環境だと思います。KPIなど様々な指標、数字で我々のパフォーマンスを計るだけではなく、先ほどの研修の例も含め本当に我々の成長を見てくれると感じます。特に私のようなコンサルとしての経験がそんなに多くないメンバーとしては、ストレスが少ない上に成長の機会が多いと感じます。
柳澤様
李さんも仰る通り、最先端の情報がすぐ手に入るのは魅力ですね。丁度昨日も勉強会があったんですが、それはたまたま昨日あったわけではなくて、かなりの頻度でそうした勉強会が行われています。部全体の為に開かれる勉強会もありますし、若手といいますか、まだ入って日の浅いメンバーも含めみんなで情報共有する場というのもきちんと設けられていて、わからないことがすぐに解決できるような場にもなっているのかなと思っています。
祝
桑さんはいかがですか。
桑様
私がお話ししたEYのイメージは、実は最初にTSDに感じていたものなんです。なので、皆さん仰った通り、まずは雰囲気がいいこと、コミュニケーションしやすいこと。それから若手の成長をすごく重視しており、色んな勉強会や資格試験も受けることが出来ます。うちのチームは上の方、シニアマネージャーやマネージャーといったタイトルの人に専門知見が深いベテランの方が多いので、何か知りたいことがあればすぐ相談ができますので、若手にはすごくいい成長環境だと思います。
祝
三角様、1点だけ先に違った角度からお伺いしたいのですが、マネージャーという立場から、若手の方のキャリアの成長という観点で何か気をつけていらっしゃることはございますか。
三角様
TSDという観点ですと、成長させる教育の機会はしっかり組織に設計されています。EY全体としてメンター制度をとっており、カウンセラー・カウンセリーという組み合わせは必ず作りますが、その中でもTSDでは、必ず月1以上直接対面でコミュニケーションをすることの徹底、予算を確保し必要であれば飲み会も開催しましょう、ということを積極的に行っています。また、中途の方向けにコンサルベーシックの教育というのがあるんですが、目指すキャリアに向かうために必要なコンピテンシーの分析、それに応じたトレーニングの相談などを積極的に行っています。
祝
その上でTSDの魅力とはどんなところでしょうか。
三角様
変化に対して許容、というより、変化を非常に前向きに捉えているという点が魅力です。現状でうまくいっている中では、新しいことに挑戦することに躊躇する組織が多い中で、その一歩を疑っていく。本当にそれでいいのか、何か現状を抜本的に変革させる手段があるのではないか、というところを常にチームとしてみんな考えているのはありますね。
候補者へのメッセージ
祝
ありがとうございます。
最後に皆様一言ずつ、こういった方と一緒に働きたい、ということで候補者の方へメッセージをお願いいたします。
桑様
まずは積極的な性格。自分が意識的に自ら仕事を取ってきたいという姿勢や、何か機会があった時に「駄目かな、できないかな」という考え方でなく、「とりあえずやってみよう」というスタンスで仕事に臨める方がいいですね。
あとは自分一人だけで何とかしようとせず、周りと連携できる人。例えば一緒に同じプロジェクトに入って「ここはどうしましょう」「これは私出来ます」みたいなことをちゃんと相談しながら進められる方。こういう方がいらっしゃれば是非一緒に働きたいと思います。
李様
これから日本を拠点として海外のプロジェクトに入って、国際的な人材になりたいメンバーが入ってくれれば嬉しいと思います。日本のお客様のビジネスもこれからどんどん海外に展開していくフェーズですので、国際的な人材は重要度を増してきます。今のTSDチームは本当にメンバーの構成がとても多彩ですので、馴染んで楽しく働いていただけると思います。
柳澤様
私はまだ入ったばかりですが、やっぱり何事にも積極的に挑戦できる方と一緒に働きたいです。それから色んな知識が毎日入ってくる環境で、昔の知識で判断を続けるのではなく、新しいことをきちんと自分の中で落とし込んで納得し、かつそれを発信できる方。あとはきちんとコミュニケーションがとれる方。
当たり前のことが、きちんと当たり前にできる方に参画頂きたいです。
三角様
チームの特徴として変化を許容しているというところがあるので、変化があることが前提の中でそれを楽しめるようなスタンスがある方。当然変化って現状と違うことなので、自分の目指しているビジョンに則している時はプラスのマインドになる一方で、違う変化も多々あると思うんですね。ただ、こういった変化は自分でコントロールできる変化以外のことの方が多かったりするので、それを許容する道筋をプラス思考として捉えていくことできるスタンスがやはり必要だと思っています。外的要因で変化することを受け入れる時ってネガティブにとらえがちですが、そこに例えば自分の成長機会を見出すことや、その変化が必要とされている目的や課題などを整理し、変化を許容しながら前向きに行動できる方が活躍できると思いますし、一緒に仕事をしていきたいと思う方ですね。